[CML 030436] 「家事労働ハラスメント」の分析は とてもなっとく竹信三恵子

大山千恵子 chieko.oyama at gmail.com
2014年 3月 24日 (月) 23:26:12 JST


「家事労働ハラスメント――生きづらさの根にあるもの<http://d.hatena.ne.jp/kamiyakenkyujo/20131125/1385385995>」
竹信三恵子 岩波新書<https://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn1310/sin_k732.html>

イラストは、いちむらみさこ <http://kyototto.com/books/misako>

著者はシングル・マザーの娘であり、自身もシングル・マザー。

朝日新聞記者の激務をこなしながら、朝5時起きして雑誌に連載を書く。

取材では、ホームレスの女たちと路上に「お泊り」もした力作。

好評を博した原稿を更に練り上げて出版社へ企画を持ち込むと、反応は芳しくない。

そして昨秋、岩波新書として上梓したもの。

家事労働が視えてくる良書。

------------- 目 次 -------------------------------------------------

はじめに



序 章
被災地の百物語
原発事故の下で/老親介護に疲れ果て/見えない負担の倍増/女の仕事は軽い?/避難所の見えない労働/復興でも見えない「家事と女性」/被災父子家庭の苦難

第1章
元祖ワーキングプア
「最高更新」のかげで/育休手当も対象外/正社員の男女格差/「女性の貧困元年」/「派遣労働」の登場/賃金の足引っ張った「主婦年金」/ワーク・ライフ・バランスの壁/そして、貧困の連鎖へ

第2章
「専業主婦回帰」の罠
「保活デモ」の広がり/現実抑え込む「べき」と「はず」/社会的合意がない子育て支援/「貧困主婦」の発見/意識改革の限界/「働く女性」への転換/雇用失望社会/働くのが怖い

第3章
法と政治が「労働を消す」とき
「妻」から「母」になっただけで/事業主との関係で報酬が決まる/夫の身分で決まる妻の保障/実態を知らないルールの作り手たち/天皇制並みの抵抗/バックラッシュの嵐/「無償労働」はダメ?/「嫁」の契約書/労基法外の「家事使用人」/ニートの定義

第4章
男性はなぜ家事をしないのか
「働く妻」は夫にもおいしい/アホウドリのデコイ/「生産する身体」への規制/「イクメン」ブームと新自由主義/シングルファーザーのつぶやき
第5章
ブラック化するケア労働
死を招いた調理業務/家族介護の延長/最低賃金だけが歯止め/流出する働き手/利用者にしわ寄せ/洗濯時間が16分!?/「家事的公務」の狙い撃ち/風俗産業への流入

第6章
家事労働が経済を動かす
脚光浴びた「奇跡」/労働時間を選べる社会/二本柱経済への合意/家事再分配の三つのモデル/二人で一・五/家事政策が経済を決める/マルチナさん登場/使用者同盟/家事労働者契約の誕生/アベノミクスの限界

終 章
公正な家事分配を求めて

間違いだらけの処方箋/「家事=主婦」の錯覚/「制約社員」「非制約社員」/省力化という解決策の限界/三つの道/家事労働者条約の批准を/家事労働への向き合いが未来を決める
     あとがき
http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/fd1f18bcb3da5bb3045d824bce7c4d55

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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


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