[CML 030427] IK改憲重要情報(46)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2014年 3月 24日 (月) 12:02:35 JST


IK改憲重要情報(46)[2014年3月24日]

 私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自
由です。)
   
弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策

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   団塊の世代の責任について

 既に読まれた方も多いと思いますが『文藝春秋』2014年4月号が「第二の敗戦 団
塊こそ戦犯だ」という特集を組んでいます。
 その内容があまりにひどいので、私は団塊の世代の友人に会うごとに「文藝春秋を
読んだか」と聞いています。私は団塊の世代の一員として、以下のように反論させて
いただきたいと思います。

 この特集の論文は全部がひどいというわけではありませんが、特に、第一論文=橋
本五郎氏の「哲学と覚悟がなかった鳩山、菅」、が非常にひどい内容なのです。

 第一に、この特集は、バブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災に団塊の世代
がリーダーシップを発揮できなかったことをさして、「第二の敗戦」と呼んでいるよ
うですが、誰が考えても、団塊の世代より前の世代が自民党や企業経営の中枢にい
て、バブル崩壊やリーマンショック等の原因になる政策や企業経営を進めてきたこと
は明らかです。
 橋本五郎氏は、団塊の世代より前の世代の責任は、なぜか不問に付するのです。
 第二に、橋本五郎氏は、団塊の世代より後の世代の責任も口にしません。私の感覚
で言えば、1990年代から、団塊の世代の社会の「最前線」からの「引退」が始まって
います。御存知のように、バブル崩壊に伴う大リストラが日本の企業を襲ったためで
す。そして今、団塊の世代の社会の「最前線」からの最終的「引退」が始まっている
と思います。それに伴い、世代間の引き継ぎや、ポスト団塊の世代が本当にやってい
けるのかが大きく問題になっているのです。
 第三に、肝心の団塊の世代についての分析が全面的でなく、民主党の分析を持って
代えているのはいただけない話です。とくに、菅や鳩山の分析で団塊の世代の政治意
識の分析をされているのは杜撰すぎます。私は、菅や鳩山は野心家で、団塊の世代の
多くが、企業や官庁でもくもくと日本を支えてきたのとは異なると思っています。
 橋本論文は、団塊の世代を刺身のつま
にして、自分勝手な独断を述べている無責任で非科学的な論文だと思います。

 第二論文が指摘している事実は興味深いものがあります。それは、企業や官庁やア
カデミズムの「トップ」に意外と団塊の世代が少ないと言うことです。もっと実証的
な研究が必要だとおもいますが、これは私の感覚に合致しています。
私は、これについては、団塊の世代の資質的な問題よりは、日本の企業経営等の文化
的な風土の問題があるのではないかと考えています。私の考えでは、日本は、あまり
にも「和をもって貴し」とする考えが強すぎるのです。そのため、トップの人事等
は、無難な人が選ばれやすく、リーダーシップを発揮しようとする人材は嫌われるの
です。私は、この企業や団体の幹部層の秩序感覚が団塊の世代の「批判意識」と衝突
した結果、団塊の世代の人間をトップに選ぶことを妨げていったのではないかと思い
ます。私は、このような「日本文化」が労働組合や民主団体などの「左翼」にも影響
を及ぼしていると考えています。

 私は、団塊の世代の分析、それ自体を否定している訳ではありません。また団塊の
世代が優れた点とともに、数々の弱点を有していることを否定している訳ではありま
せん。
 私は、科学的な団塊の世代論を構築するためには、団塊の世代自身が、まず自己の
人生の中間総括をして、それを議論し合うことが必要になってきている、と考えてい
ます。

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             以上





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