[CML 030100] IK改憲重要情報(42)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2014年 3月 7日 (金) 21:02:20 JST


IK改憲重要情報(42)[2014年3月7日]

 私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信します。(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自由です。)
   
弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策

連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所
(電話03-6914-3844,FAX03-6914-3884)

 弁護士アピールを支持する市民の会
 http://2010ken.la.coocan.jp/kaiken-soshi/


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     日本の文化と日本の民衆運動

 レコードチャイナというウェブサイトがあります。そのサイトに、実際の日本にふれることによって、日本についての認識を変えた中国人の体験記録が掲載されていました。2つほど紹介させていただきます。
 一つは、仙台にいた中国人留学生の話です。彼(?)は、「私が出会った日本人はみな素晴らしかった。日本社会には文明と秩序が根付いている。私はそこで暖かい援助をうけ、心からの笑顔を見た┅┅┅日本に対する妄想は日本に行ってなくなった」と書いています。
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=82899

  もう一つは、京都を旅行した中国人観光客の話です。
 その観光客は、大きめのスーツケースをもって
うろうろしていたのですが、売店の中年の女性が、
困った状況を見て荷物をあずかってくれたそうです。観光客は、「見ず知らずの人にこんなにも信用されるのは、どれくらいぶりだろう┅┅このような見ず知らずの人に援助の手を差し伸べてくれる優しさと純朴さに、私は感動した」と書いています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140304-00000007-rcdc-cn

 私は弁護士なので、多くの在日中国人を知っていますが、彼らも同じように言います。私が言いたいのは、平和のための民間交流の重要性ということもありますが、日本文化が世界的に見て素晴らしい内容をもっているということです(ここで「文化」というのは芸術作品などだけではなく、人の生き方・あり方、英語で言うWAY OF LIFEを含めて使っています)。
これは、日本を出て外国に行って見れば直ちに分かることです。

 3.11以後、日本文化のすばらしさに気付いた知識人も増えています。
 たとえば、日本外交の「大御所的存在」である岡崎久彦氏は「日本民族の遠い過去の歴史に遡って日本人の国民性の淵源を探りたいという気持ちになった」と書いています。冷戦の崩壊したあと「日本の21世紀の大戦略はアングロサクソンについていくことだ」と公言していた岡崎氏の変化には驚くばかりです。
http://www.okazaki-inst.jp/2013/06/post-103.html

  しかし、ここで一つの問題が発生するのです。
それは日本文化の長所だけをみていくと、ともすると日本民族優越主義=他民族蔑視主義になりやすいということです。また、日本文化には、他人と争わず言いたいこともいわない、その場の空気を読むことを優先する、その場の空気になじまず自分の言いたいことをいう人間をのけ者にする、ものごとを論理的につきつめてかんがえない、
過去のことはすぐに水に流そうとする、議論をするよりもすぐに権威に頼ろうとするetcの短所があり、その短所と長所は非常に強く結びついているということです。
 では、どうすればいいのでしょうか。
 私は、日本人である以上、日本文化の長所を生かし、短所を克服した新しい文化の創造をめざして前進するしかないと思うのです。

 日本文化と日本の民衆運動はどういう関係があるのか、という質問が出されることでしょう。
 私は、日本の民衆運動も、それが一見反権力にみえても、日本文化の強い影響をうけていることを、もっと自覚する必要があるのではないかと思うのです。
 私は、中国留学から帰ってきてから約10年間、日本の民衆運動は中国の問題を避けて通ってはいけない、と言い続けてきました。しかし、今日に至るも、この日本の運動の弱点は克服されていません。信じられない異常な状態が長期間続いています。私は、最初は、これは中国の実体を皆知らないからだと考えました。そのうちに、皆、右翼と同じように中国を批判することになるので、嫌がっているのではないか、とも考えました。しかし、ある日、突然分かったのです。日本の民衆運動の構成員の多くは、昔と異なり、自分が正しいと思うことを発言するよりは、自分の発言が人間関係(団体関係を含む)にどのように影響するかを優先させて考えるようになってしまったのです。だから、指導部はややこしいような問題に
触れたくないし、構成員の方から「自分は河内と意見がちがうが、議論は必要だと思う」という意見さえも一切でないのです。
 私の推理が正しいとすれば、そのような日本の民衆運動の多くの構成員を捉えている思考パターンは、日本文化の一大弱点である人間関係優先主義そのものだと思うのです。文化の怖いところは、人間の政治的立場などを簡単に乗り越えることですが、ここでもそのことが立証されているように思います。日本文化の浸透による、民衆運動の変質の危険、とくに団塊の世代の総退場による危険を私は憂慮しています。

 私がこのように書いてくると、早速、「なんで河内は暗い話ばかり書くのか」という批判のメールが私のところにくることでしょう。しかし、私は、日本の民衆運動の未来にまだ希望をもっています。私は多くの人に、日本民衆運動の長所と短所を両方見据えて、新しい民衆運動を創造することによって、新しい日本をつくっていこう、と呼びかけたいのです。

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                  以上
 












 


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