[CML 032221] 集団的自衛権問題 「与党合意」や閣議決定のスケジュールがチャラになる可能性はありやなしや ――公明党の支持者や地方組織の「不安」と「不満」を取材したメディアの2本の記事(6月26日付)
higashimoto takashi
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2014年 6月 26日 (木) 17:57:45 JST
■集団的自衛権問題 「与党合意」や閣議決定のスケジュールがチャラになる可能性はありやなしや ――公明党の支持者や地
方組織の「不安」と「不満」を取材したメディアの2本の記事(6月26日付)(弊ブログ 2014年6月26日)
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-919.html
最近の集団的字経験に関する与党間の自公協議について以下のような感想があります。
「集団的自衛権の件、「公明党頑張れ」と声を枯らしているリベラル系ブログもあるが、私は最初から公明党なんかは
これっぽっちも信用していない。」)(kojitakenの日記 2014-06-21)
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20140621/1403317756
「(与党間)協議会の席で、公明党の北側氏が「我が党の議論で(自民党に)迷惑をかけているが、いつまでも引きず
る考えはない。そう遠くなく結論を得たい」と語った(毎日)(略)北側氏の「迷惑をかけている」発言(は)(略)「できれば、
安倍自民のご言い分を直ぐにでも呑んで、ご迷惑をお掛けするようなことはしたくない」と本心を語っている(略)彼の
頭の中には、国民がなく、安倍政権と自民党だけがあることをものがたっている。また、憲法の理念を守れるか壊さ
ざるを得ないのかの重大な議論をしていることについての自覚がない。慎重に審議をすることを「いつまでも引きずる」
「迷惑をかけている」と本気になって考えているのだ。(略)当てにできない者を当てにし、もしかしたらと幻想を抱いた
国民が愚かだったというほかはない。」(澤藤統一郎の憲法日記 2014年6月25日)
http://article9.jp/wordpress/?p=2874
しかし、こうした「公明党はこれっぽっちも信用していない」論のいわば「強硬」派の人たちも、「公明支持者、反発・戸惑い」という
集団的自衛権に反対する公明党の支持者、地方組織の様子を伝える朝日新聞(2014年6月26日付)の記事を紹介したり(kojita
kenの日記 2014-06-26)、「かつての保守本流と言われた人々も憂慮を深めている。自治体の首長にも慎重論が広がっている。
地方議会の反対決議も100の大台を超えて増えつつある。(略)まだ遅くはない。まだ、蟻の一穴をふさぐことは可能だ。公明党
に、「自民に擦り寄ることは、結局墓穴を掘ること」と判断させる世論の形成まで、もう一歩ではないか」(澤藤統一郎の憲法日記
2014年6月25日)という期待を表明したりしています。
私の立場は、「当てにできない者を当てにした私が愚かだった」という嘆息をはくのは事後のことでもけっして遅くはないだろう。い
まはただ「小○(困る)」の筵旗を立ててお上に昂然と抗(あらが)うこと。そこに活路の道も開けるのではないか、というものです。
「ペリー浦賀来航の年嘉永6年(1853)、わが国の内側からも徳川封建支配の終焉を予兆させるできごとがあった。南
部領農民3万人が「小○(困る)」の旗を立ててお上に昂然と(むろん、困窮の極みの果てに、ということでもある)逆らった
百姓一揆がそれである。そのときの指導者が遠近の農民たちから「小本の祖父」と呼ばれていた64、5歳の老人小本
村の弥五兵衛、栗橋村の三浦命助、安家村の俊作、同村の忠兵衛。「彼らは秩序ある統制をもってついに弘化4年の
御用金の重課をはねのけ、一揆の目的を貫いた」(大佛次郎『天皇の世紀』)
以下、公明党の支持者や地方組織の「不安」と「不満」を取材した毎日新聞と朝日新聞の2本の記事。
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■集団的自衛権:公明の意見集約が難航(毎日新聞 6月26日)
http://mainichi.jp/select/news/20140626k0000m010136000c.html
◇「全国県代表協議会」を閣議決定前に
集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更の閣議決定を巡り、公明党執行部と所属議員のせめぎ合いが続いている。党執
行部は閣議決定の核となる自衛権発動「新3要件」の修正案を大筋で容認。これに対し、25日の党内会合では依然、異論が相
次いだ。来春に統一地方選を控える地方組織にも慎重論が根強く、党執行部は28日に地方代表を東京都内に緊急招集し、政
府・自民党との協議内容を説明する。【高本耕太、田所柳子】
公明党執行部は25日の幹部会で、28日に全都道府県の代表らを招集し、集団的自衛権の行使容認に向けた現状を説明する
方針を確認した。地方代表による「全国県代表協議会」は国会終了後の定例行事。今年は7月5日に予定しているが、「4日の
閣議決定後になると、執行部批判が続出しかねない」(党幹部)と懸念が出て、急きょ2回に分けて説明の場を設けることになっ
た。
一方、党所属国会議員が参加した25日の会合では、出席者から「新3要件で修正された『明白な危険』はあいまいで、行使容認
の歯止めにならない」「今は認められていない先制攻撃も可能になるのではないか」と改めて異論が続出した。
党執行部は当初、今週中の意見集約を狙ったが、党所属議員や地方組織に「丁寧に説明する」(幹部)ため、執行部への一任を
取り付ける時期を来週に先送りした。与党協議の座長代理を務める北側一雄副代表は記者団に対し、27日までに意見集約す
るのは困難との認識を強調。これに伴い、正式な与党合意も来週前半にずれ込む見通しだ。
党執行部は「連立離脱」カードを早々に封印しており、集団的自衛権行使容認の「ブレーキ役」としての役割をアピールする方針。
しかし、山口那津男代表がこだわった過去の政府見解との「論理的な整合性」もあいまいなまま、首相の「期限ありき」の要求に
応じることに対し「出来レース」(党関係者)と批判する声も上がっている。
公明党内からは「平和の党は死んだ」「どうせ何を言っても聞かない」など、党執行部への不満が募る。今後、地方組織からも執
行部批判が相次いだ場合、政府・与党が描く与党合意や閣議決定のスケジュールが狂う可能性も残っている。
■公明支持者、反発・戸惑い 集団的自衛権(朝日新聞 2014年6月26日)
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11209789.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11209789
集団的自衛権の行使容認をめぐる自公の大筋合意。「平和の党」を掲げてきた公明党支持者や地方組織は、どう受け止めてい
るのか。
「おそれ」の文言は「明白な危険」に変更へ――。公明新聞や一般紙を読みながら宮崎市に住む60代の女性は「難しすぎておば
ちゃんには分からん」とため息をついた。公明党の支持母体である創価学会婦人部のメンバー。「表現や形容詞でもめているけ
ど、そもそもは憲法解釈を変えることの恐ろしさだったはずよね」と党の方針に首をかしげた。
福岡県宇美(うみ)町議会では、集団的自衛権の行使容認について慎重審議を求める意見書案が20日、可決された。提案した
のは公明党の町議2人。町議は「どこが問題なのかさえ、よくわからないのが実情。憲法に関わることでもあり、慎重に議論すべ
きだ」と話す。
与党協議がスタートしたのは約1カ月前。以来、9回の協議があった。「ぎりぎりのところで、合意はやむを得ないのでは」。金沢
市の会社員女性(27)は一定の理解を示す。大阪市西成区の男性学会員(85)も「いまの日本をとりまく環境を考えれば、仕方
ないのではないか」と話した。念頭にあるのは尖閣諸島をめぐる中国の動きだ。「誰かが守ってくれるわけではない」
ただ、多くの支持者らは「大筋合意」に反発する。
創価学会員でさいたま市の自営業男性(45)は「将来、自衛隊が際限なく紛争に巻き込まれる心配が大きい」と憤る。東京都大
田区の女性(66)も創価学会員。「最初は(自民を)押し返してくれるかと思ったけれど……。自民党と連立を組み続ける必要が
あるのか」
都内の党本部前では25日、市民らが集まり、「まだ間に合う」などと呼びかけた。埼玉県所沢市の派遣会社員西尾典晃さん
(46)は「亡くなった母は『平和の党だから、弱い者の味方だから』と40年間支持していた。今の姿を知ったら、裏切られたと思う
はずだ」。
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東本高志@大分
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