[CML 032181] 解釈改憲崖っぷち!7月4日までの閣議決定を頓挫させよう!(要請行動の報告とFAXの呼びかけ)
杉原浩司(Koji Sugihara)
kojis at agate.plala.or.jp
2014年 6月 25日 (水) 02:38:16 JST
【解釈改憲崖っぷち! 7月4日までの閣議決定を頓挫させよう!】
<公明党議員会合の議論の流れを逆転させるために、ファックスの集中を!>
東京の杉原浩司(秘密保護法を考える市民の会)です。
[転送・転載歓迎/重複失礼]
◆土壇場の議員要請の反応
昨日6月24日、当日のムチャな呼びかけにも関わらず、9人が参加して、公
明党の全議員の事務所に要請行動を行いました。議員は不在の事務所がほ
とんどで、秘書に対する要請となりましたが、反応は様々でした。与党協
議メンバーのところでは「多くのファックスが届いています」と聞かされ
ました。「思いは同じで、離党したいくらいです。ただ、民主党政権はひ
どかったので、連立を離れるのはどうか」ともらす秘書がいる一方で、
「集団的自衛権の問題は民主党政権の負の遺産だ。尖閣や竹島の問題にき
ちんと対応してこなかったからだ。むしろ、野党がしっかりすべきだ」と
責任転嫁する秘書もいました。
また、「頑張っているが一年生議員なので影響力が弱い」との声も。私た
ちの「少なくとも、7月5日の地方代表者会議を踏まえて判断すべきでは」
との問いには、「日頃から地方組織と意見交換しており問題ない」との回
答がほとんどでした。中には「マスコミが勝手に書いている。私たちは聞
いていない」「あなた方と議論するつもりはない」などの冷たい対応も。
なお、25日の午前に行われる議員会合について、「何時からですか」と尋
ねても、詳しい時間は教えてもらえませんでした。また、掲載されるかど
うか分かりませんが、新聞記者からの取材もありました。
※提出した要請書は後ろに貼り付けています。参考にしてください。
◆自民党ペースで決着に向かう与党協議
解釈改憲の閣議決定に向けた与党協議は、着々とゴールに向かっています。
25日の与党協議では、自民党側が「おそれ」を「明白な危険」に、「他国」
を「我が国と密接な関係にある他国」に変えると提案。北側一雄公明党副
代表は「我が党の意見を踏まえて修正されている。より明確に厳格になっ
ている」と評価しました。
しかし、当初公明党が、自衛隊法の防衛出動と同じ「切迫した事態」とす
るよう求めたのに対し、政府が「個別的自衛権と同じ表現にはできない」
と拒否し「明白な危険」と書き換え、公明党も容認したことが明らかにな
っています。高村自民党副総裁は「明白な危険」について、「この文言に
は、政府が集団的自衛権に関係するとしている8事例すべてが視野に入っ
ており、やらなければいけないことができなくなる可能性はないと判断し
た」と述べています。要するに、この段階で、既に解釈に大きな幅が生じ
ているのです。まさしく「名ばかり限定」です。
それどころか、逆に自民党が、武力行使の目的を示す第2要件を、「我が
国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がないこと」に変更
させ、武力行使の目的を拡大させたことも明らかになりました。密室での
協議が自民党ペースで行われていることは明白です。
集団的自衛権3要件 公明に配慮した試案(6月25日、NHK、動画あり)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140624/k10015470161000.html
集団的自衛権:自民修正案「おそれ」を「明白な危険」に(6月24日、毎日)
http://mainichi.jp/select/news/20140625k0000m010115000c.html
◆公明党議員に渾身のファックスを!
本日25日午前に公明党の全議員が出席できる「外交・安保合同調査会」会
合が行われます。党執行部は、25日からの議員会合で党内の慎重派を説得
して一任を取り付け、27日の与党協議に臨もうとしています。幹部の一人
は「文案修正を受けて7対3ぐらいで賛成するだろう」と述べたそうです。
25日、そして26日にも行われるであろう議員会合は、7月4日までの閣議決
定を頓挫させるうえで、極めて重要な場となっています。ここで「7対3」
を逆転させなければいけません。与党合意を1日でも遅らせることが必要
です。
★可能な方は、本日25日の早朝までに(もちろんそれ以降も)、公明党議
員にファックスを集中してください。
※短いものでも構いません。一人ひとりの言葉で、思いを込めたメッセージを。
例)
・世論調査でも議論が不十分との声が圧倒的多数です。拙速な閣議決定は
やめてください。
・7月5日に行われる公明党の地方代表者会議の前に結論を出すのはおかしい
です。きちんと地方の声を受け止めるべきです。
【与党協議の公明党メンバー】
北側一雄(副代表・大阪)=副座長 FAX:03-3508-3533
※妥協の道を先導する人。抗議のファックスも有効です。
井上義久(幹事長・比例東北) FAX:03-3508-3354
上田勇(政調会長代理・神奈川) FAX:03-3508-3234
西田実仁(参議院幹事長・埼玉) FAX:03-6551-1005
遠山清彦(比例九州/記録係) FAX:03-3508-3414
【党代表】
山口那津男(東京) FAX:03-6551-0806
【国土交通大臣】 ※「閣議で絶対に了承しないで」
太田昭宏(東京) FAX:03-3508-3519
★国会議員FAX名簿(解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会)
※冒頭に公明党の全議員リスト
→ http://bit.ly/1n6mdLh
◇電話できる方は
衆議院は 03-3581-5111
参議院は 03-3581-3111
にかけて議員名を伝えれば、議員事務所につないでくれます。
◇公明党本部に要請されたい場合は、
代表番号 03-3353-0111 に電話してアポイントをとれば
可能です。
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★地元の地方議員への緊急要請、当面の連続アクションについては、
以下の呼びかけの3と4をご参照ください。
【大緊急】解釈改憲の閣議決定を止めよう!4つの呼びかけ
http://datsugenpatsu.sblo.jp/article/100311818.html
★本日25日(水)21時からのFFTVで、解釈改憲問題の現状と今できること
についてお話する予定です。可能な方はぜひご覧ください。
<こちらから見られます>
FFTV Ustream 生放送(アーカイブ)… http://p.tl/R6Gg
★25日には以下のアクションもあります。
『公明党~「平和の理念」を思い出そう!信濃町アクション』
6月25日(水)18時~19時半
公明党本部前(新宿区南元町17 ※JR信濃町駅至近)
呼びかけ:火炎瓶テツと仲間たち
<注意事項>
・付近に住宅も多く、反響しやすい地形のため大型トラメガは不使用。
・基本的に抗議行動ではなく、「説得」アピールが主目的。シュプレヒコ
ール等も基本的にはやりません。
・都合上、本部前から移動してアクションを実施する場合があります。
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【要請書】
集団的自衛権行使を容認する解釈改憲の閣議決定を
絶対に認めないでください
解釈改憲の閣議決定に向けた動きが加速しています。公明党は明日6月
25日の「外交・安保合同調査会」で党としての方向性を出す意向と報じら
れています。政府・自民党は、本日24日に続いて27日に開く与党協議で閣
議決定の合意をとりつけ、その日のうちに自民党総務会でも了承をとり、
早ければ7月1日にも閣議決定を行う方向で調整に入っています。
山口那津男・公明党代表が5月20日の記者会見で、「人の生き死にに関
わる集団的自衛権の問題に関して、取り引きで安易に妥協することはあり
得ない」と明言されてから、まだ1ヶ月しか経っていません。
本当にそれでいいのでしょうか? 閣議決定案の概要にあった「おそれ」
の文言を「明白な危険」に、「他国」を「密接な関係にある国」へと変更
することで妥協が図られるとの観測もあります。しかし、問われているの
は、憲法9条を一切変えることなく、その意味を「(海外で)戦争しない」
から「戦争する」へと180度転換するか否かです。また、そうした文言変
更も、政権の裁量を拡大する「アリの一穴」となることを止められるもの
ではありません。
多くの世論調査で、集団的自衛権の行使容認やそれを解釈変更により行
うことへの反対が多数となっています。また、安倍政権での議論が不十分
との声は圧倒的(朝日では十分9%、十分ではない76%)です。「くにの
かたち」を大きく変える際に、主権者や国会を無視して拙速に行うことは
必ず後世に禍根を残します。
また、公明党執行部は7月5日に行われる地方代表者会議を待つことなく、
安倍首相の意向に従い、7月4日までの閣議決定を認めようとしています。
解釈改憲に不安や懸念を持つ地方の声(地方議員2954人)を完全に無視し
て、こうした重大な政策決定に踏み込むことは許されません。
立憲主義と平和主義、そして民主主義を踏みにじる安倍首相の暴走に、
具体的な歯止めをかけられるのは、公明党であることは言うまでもありま
せん。公明党は「命綱」としての役割を最後までまっとうすべきです。今
こそ、連立離脱というカードを切ってでも、安倍首相に堂々と対峙してく
ださい。歴史に禍根を残すような安易な妥協を絶対にしないでください。
集団的自衛権の行使を容認する解釈改憲の閣議決定を絶対に認めないでく
ださい。
明日25日に行われる「外交・安保合同調査会」において、自らの良心に
従って、しっかりと主張していただくよう、心から要請します。
2014年6月24日 秘密保護法を考える市民の会
東京都新宿区下宮比町3-12-302 TEL:03-5225-7213
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