[CML 032106] 澤藤統一郎の憲法日記 【1/2】卑劣な匿名言論ー都議会「セクハラ野次」
Yabuta Tohru
ynntx at ybb.ne.jp
2014年 6月 21日 (土) 21:57:47 JST
藪田です。
都議会本会議でのセクハラヤジについては、今風の言い方をすれば一気に炎上してしまった。
思わぬ逆風に、ヤジを飛ばした自民党都議は、頭を抱えているだろう。いずれ、名前は判明するだろうが。
『自民・石破幹事長「都議会ヤジ、速やかに名乗り出て」』とまで、言っているが、早めに事態の収拾を図りたいのがありありである。今回のセクハラヤジで、恩恵をこうむったのが石原信輝である。
世間の注目が、「金目」から「セクハラヤジ」に移行するからである。
次週の週刊誌「週刊新潮」「週刊文春」は、「セクハラヤジ都議、ずばり実名」のタイトルが必ずでる。
NET署名では、2日ほどで、6万7千名も集まっている。この勢いだと、10万は軽くいくであろう。
change.org/ja/キャンペーン/自民党東京都連-私たちは-都議会本会議内で女性差別発言をした自民党都議会議員を特定し厳正に処分するよう-自民党東京都連に対して強く求めます
http://chn.ge/1kQvzmJ
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http://article9.jp/wordpress/?p=2845
澤藤統一郎の憲法日記
【1/2】卑劣な匿名言論ー都議会「セクハラ野次」
一昨日(6月18日)都議会本会議での「セクハラ野次」が大きな話題となっている。野次の議員を指弾する世論の盛り上がりには救われる思いがするものの、都議会議場の情けなさと事後処理のお粗末さには目を覆わんばかり。
「妊娠や出産に悩む女性への支援策について都側に質問していた女性都議に対し、『自分が早く結婚したらいいじゃないか』『産めないのか』などのやじが飛び、議会内外に波紋を広げている。女性を蔑視し議会の品位をおとしめる内容の発言に、業を煮やした超党派の女性都議25人全員が19日、再発防止を徹底するよう議長に異例の申し入れをした」(東京新聞)と報じられている。
同議員のツイッターに「リツイート」の数は2万件を超え、都の議会局には19日だけで、1000件を超える意見が電話や電子メールで寄せられ、ほとんどが「女性に対して失礼な内容だ」などの苦情や批判だったという。
議場の不規則発言をすべて封じ込めよという主張には与しがたい。議事を活性化させる野次はありうる。寸鉄人を刺す気の利いた野次もあろうし、議場を和ませるユーモアの発言もある。しかし、問題の野次は、議場の発言であろうとなかろうと許される類のものではない。複数の発言者だけでなく、「やじに同調する人がいたのが悲しい」と言った塩村都議にまったくの同感であり、都民の一人として恥ずかしい限り。都議会というところは、そのレベルでしかない品位に欠ける多数が巣くう場所なのだ。国会の野次も似たりよったり。おそらくは、これが日本の社会全体の縮図と受けとめなければならない。
朝日の報道では、「ヤジの議場 知事も笑み」との見出しで次のように報道されている。
「問題のヤジがあったのは18日の都議会。晩産化について質問した塩村氏に『お前が早く結婚すればいいじゃないか』『産めないのか』とヤジが相次いだ。議場に笑い声が広がるなか、働く女性の支援を掲げる舛添要一知事も笑みを浮かべ、塩村氏は議席に戻ってハンカチで涙をぬぐった。」
「やじは男性の声だったが、発言者は特定されておらず、名乗り出てもいない。『自民党議員席から聞こえた』との証言が複数会派からあり、塩村氏が所属するみんなの党は、幹部が抗議したが、自民幹部は『確認できていない』と取り合わなかった。」
自民党議員団と舛添知事とは、恥を知らねばならない。実は、このところの舛添知事の堅実な姿勢に、それなりの評価をしていたのだが、この「笑みを浮かべ」報道でご破算だ。これでは、石原慎太郎都知事と変わるところがない。
なにより問題なのは、「自民の吉原修幹事長は『自民の議員が述べた確証はない。会派で不規則発言は慎むように話す』と述べるにとどまり、発言者を特定しない意向を明らかにした」という自民党の姿勢だ。発言者の責任もさることながら、発言者の特定をしようとしない都議会自民党の姿勢が糾弾されなければならない。
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