[CML 032025] 「日弁連執行部は狂った」とまで弾劾する猪野亨弁護士の追撃 ――法務省が可視化に向けた独自案 日弁連執行部が事務当局試案に賛成する理由は全くない

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2014年 6月 18日 (水) 12:11:35 JST


以下、昨日の記事に続く猪野亨弁護士の「日弁連執行部」追撃記事です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
■法務省が可視化に向けた独自案 日弁連執行部が事務当局試案に賛成する理由は全くない
(弁護士 猪野 亨のブログ 2014/06/17)
http://inotoru.blog.fc2.com/blog-entry-1086.html

先般、「通信傍受に賛成しようとする日弁連執行部 刑事司法改革で最大の汚点」で述べましたが、日弁連執行部は、「法制
審議会-新時代の刑事司法制度特別部会」で示された事務当局試案に対し、通信傍受の対象拡大など捜査権限を焼け太
りさせ、取り調べの可視化自体も極めて不十分なものであるにも関わらず、全体として「賛成」しようとしています。
http://inotoru.blog.fc2.com/blog-entry-1085.html

その理由は、繰り返しになりますが、今、日弁連がこの事務当局試案に反対したら取り調べの可視化を義務づけることその
ものが頓挫するというのが、日弁連執行部の言い分です。

これだけでも成果が出たんだから、今は何としてもこれを実現しなければならない、そのためには捜査権限の拡大などの焼
け太りもやむを得ないというのです。

前回、ご紹介した「インチキ可視化と引換に日弁連執行部が盗聴拡大を丸呑み! 日弁連執行部の裏切りと屈服を許すな! 」
(ろーやーずくらぶ 増田尚弁護士のブログ)には、日弁連執行部の露骨な本音が紹介されています。
http://yaplog.jp/lawyaz-klub/archive/4285

「肉や野菜だけでなく、毒まんじゅうも出されている。肉や野菜しか食べないというわけにはいかない」(宮﨑誠の4月日弁連
理事会での発言)などと世迷い言を吐いたり、反対すれば可視化の足がかりもなくなる上、さらにひどい案が実行されてしま
うなどと恫喝して、理事に白紙委任を求めています。」

その日弁連執行部の権力的発想を見事なまでに表現されています。

「あたかも権力とネゴをして調整をするなど政治家まがいの立ち回りをするから、俺様の手柄を台無しにするのかなどと権力
的な思考に陥るのです。」

日弁連執行部が権力に取り込まれていく様子がよくわかります。

ところで、法務省が可視化に向けた独自案を提案することが昨日、報じられました。

「可視化、検察独自捜査にも義務付け…法務省案」(読売新聞2014年6月17日)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140616-OYT1T50071.html
「警察と検察の取り調べの録音・録画(可視化)の法制化を検討している法制審議会(法相の諮問機関)の特別部会で、法
務省は、裁判員裁判対象事件に加え、検察の独自捜査事件でも可視化を義務付ける案を提示する方針を決めた。」

背景としては、当然のことながら、捜査当局、法務省もある程度の可視化の義務化はやむを得ない、今、ここで一切を拒否
することは国民世論やマスコミから叩かれることは必至です。

だからこそ日弁連が事務当局試案に反対しようとも、この程度の可視化の義務化が頓挫することは絶対にないのです。

百歩譲って、「棄権」という選択肢だってあるわけです。

日弁連が「賛成」しなければならない理由がどこにあるというのでしょうか。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/ 



CML メーリングリストの案内