[CML 032013] ローマ法王パレスチナ訪問2題(その4)
Yasuaki Matsumoto
y_matsu29 at ybb.ne.jp
2014年 6月 17日 (火) 21:23:21 JST
(その4)
スピーチの すべてがありきたりの内容にもかかわらず、ブラック・ブラック・
コメディであろうとコメディの瞬間が演じられました。
*法王フランシスコは、ペレス大統 領を「とても賢い男だ」と賞賛した:同じペ
レスが、国際的な武器禁輸を犯してアパルトヘイトの南アフリカに武器を供給し
さらにイスラ エル核弾頭の売却を提案し、ほぼ数十万人のレバノン人が彼らの
家を失うことになる「怒りの葡萄作戦」を**1996**年 に開始し、イラク、イラ
ン、そしてシリアに対する戦争を奨励した。また彼の「現地のパレスチナ人の拒
絶、および**2013**年 には、土地なき民の神話の売り込みを繰り返している。…
彼が属している地域の近くに、そこにほぼ**1200**万 人の人々が生きていると
いう存在を彼は否定しているのだ。」(イラン・パペ)***
法王は、 アッバスに「あなたは和平の男として知られています」と語りまし
た。「ほんと?」アメリカ合州国の指導者がイスラエルに対するパレスチナ 人
の抵抗を容赦なく押さえつけるパレスチナ自治政府治安部隊を訓練したのでは、
アッバスさん?
ここに、ネ タニヤフの信じられない言葉があります。
*「法 王様、キリスト教徒がしばしば迫害される荒れ狂う暴力の中東、この中東
の中心でイスラエルは寛容の島です。私たちは、信仰の権利を保 護してきまし
た。私た ちはすべての人々に礼拝の自由を保証しているし、キリスト教徒、イ
スラム教徒、そしてユダヤ人の聖なる場所で現状を守ることを約束し ます。」
大笑いで。***
法 王のスピーチは、現実に対する、真実に対する免疫を注ぐような外交的駆け
引きの語りと婉曲法を吹き込んで、聖地だけでなく全世界で彼が巧 みに使いこ
なした 正義と平和への潜在的な影響力を先細りにしました。とはいえ、法王は
真のキリストのような勇気をもつことをわかっていません。
フランシス コのなまぬるい控えめの声明、「私は、ますます受け入れ難くなっ
たこの状況を終わらせる時が来たという心からの信念を表明したい。」は、 ピ
ウス12世 の第二次世界大戦のなまぬるい声明 を想い起こさせます。
信仰の擁護 者(ローマ法王)もまた、ユダヤ人に対する彼の懸念 の証拠として
ひとつの公然とした声明に注目させます。これは、1942年 の彼のクリスマス・
メッセージで す。そこで彼は語 りました。「人類は、彼ら自身に何の過ちがな
くともときに彼らの国籍や人種という理由だけで死あるいは段階的な絶滅に定め
られる何十 万人もの人々に対してこの誓いを負っています。」声明は、とくに
目立って「ナチ」や「ユダヤ人」という言葉を挙げることはないので す。
コーンウェ ルが引き合いに出すギュンター・レーウィー:「ヴァチカンのラジ
オを越えて広く放送され、また多くの司教によって説教壇で読まれたピウス12世
の大量虐殺に対する公然たる弾劾 は、東部への強制移送が何を引き起こしたか
ユダヤ人とキリスト教徒に示したことになる。しかし、同盟国の放送が戦争プロ
パガンダとしてし ばしば無視されていたのに、法王は信じていたのでしょ
う。」(ミッチェル・バード)
確かに、フ ランシスコのスピーチは(彼が話しかけている人々に)曖昧さを含
んでいました。例えば:
*「誤っ たイデオロギーに拍車をかけられ、いつか人間の悪が落ち込みうる奥深
い永続する象徴[ショアー]」***
*「**あなたが善と悪との主人であると誰が考えさせましたか?あなたが神であ
るなどということを誰が あなたに信じさせましたか?あなたは兄弟姉妹を拷問
し殺害したばかりか、自らを神にしたことによって、あなた自身のために彼らを
犠牲にしたのです。」*
だから私 は、この祝福された地は、彼ら自身の宗教的な伝統の価値を絶対化し
食い物にして他の人々に向かって不寛容と凶暴さを証明しているような 人々の
場所ではないだろうという私の希望と祈りを表明しておきます。
それにして も、イスラエルのアパルトヘイトと占領の下で時々刻々苦難を受け
ているパレスチナ人が、いかに真理は彼らを自由にするとはいえ、曖昧さや 外
交辞令的な中立の立場から希望を拾い集めるものではないでしょう。
正 義のために、率直なイエスを手本にすることは、フランシスコ法王を注目さ
せます。その人イエスは、「『わが家はすべての諸国民の祈りの家 と呼ばれる
だろ う』と書かれていないか?しかし、あなた方は盗賊の隠れ家にしたではな
いか。」と神殿を清めました。あるいは、少なくとも、恐れを知らな いデズモ
ンド・ツ ツ大主教の誠意に満ちた花火の箱から流星花火を取り出しておきま
しょう。
『私は、イ スラエル治安部隊の兵士たちによるパレスチナの男たち、女たち、
子どもたちに対する組織的な暴力と屈辱を目撃しました。彼らの屈辱と痛み
は、私たち南アフリカ人にとってあまりにも見覚えのあるすべてなのです。
南 アフリカでは、世界中の人々の助けなしに私たちの民主主義を達成すること
はできなかったのです。何十年もの長きにわたるアパルトヘイト体 制への支援
をひっ くり返すために、人々はボイコットや資本引き揚げという非暴力手段の
活用を通して彼らの政府や法人組織の関係者を励ましました。イスラエ ルの占
領と結びつ いている圧制を終わらせようと彼らの苦闘を前進させるために彼ら
が非暴力の同じ戦術を活用しようとしているとき、私の良心がパレスチナの
人々とともに立つ ことを私に強いるのです。』
『不正義を 見て見ぬふりをする人々は、じっさい不正義を永続させるのです。
もしあなたが不正義の状況で中立であるなら、あなたは圧制者の側を選んで い
るのです。』
(以上、 翻訳終り)
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