[CML 031890] 【本日、「ほんやら洞」にて開催】「インタグを守ろう!!実行委員会」(仮称)参加の呼びかけ

uchitomi makoto muchitomi at hotmail.com
2014年 6月 11日 (水) 10:53:53 JST


「インタグを守ろう!!実行委員会」(仮称)参加の呼びかけ


南米エクアドル・インタグ地方で、鉱山開発(銅・モリブデン)が進められようとしています。詳しくは、下記をお読みください。この開発がこの地方の豊かな生態系と、現地の住民、先住民族の人たちのコミュニティーに重大な影響を及ぼすことから、私たちはこの問題についての緊急の取り組みを相談してきました。...


長年インタグ住民支援・鉱山開発反対の立場で現地に協力を続けている環境・文化NGO「ナマケモノ倶楽部」等のよびかけにより実行委員会を結成し、


 6月22日(日)午後、京都・同志社大学で「エクアドル・インタグの鉱山開発を考える」集いを開催します。


 9月にも工事が着工されると伝えられていることから、私たちは日本において、インタグ鉱山開発についての関心を高め、エクアドル政府に対し、住民や自然の生存の権利や、「よく生きる」を謳うエクアドル憲法の精神に基づいて、強引なやり方をやめ、現地住民との民主主義的な話し合いによって問題解決をはかるよう求めてゆきたいと考えています。


 生物多様性、環境、人権などさまざまな課題に取り組んでこられた多くの団体・個人のみなさんに、実行委員会への参加を呼びかけます。


 第2回実行委員会を下記の通り開催します。ぜひご参加ください。


 日時:6月11日(水)午後7時

 場所:「ほんやら洞」2階スペース(ワンドリンク制)

 今出川通り、烏丸今出川から東へ徒歩10分、または出町柳から西へ徒歩10分

http://www.honyarado-kai.com/


第2回実行委員会では、現地の最新情報の共有、6月22日の集まりの詳細と役割分担、これからの具体的な取り組み等を相談したいと考えています。


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 今、南米エクアドル・インタグ地方で、鉱山開発(銅・モリブデン)が強引に推し進められようとしています。

エクアドル北部・コタカチ郡インタグ地方は、アンデス山脈の裾野に位置しこの地を育む「雲霧林」という森林は世界の熱帯雨林の中でも2.5%という希少な生態系であり、さらに地球上に存在する25か所の環境ホットスポットの2つを有する世界でも類まれなる生物多様性の土地です。また、この地方はチョコ・マナビ生命地域(コロンビアからエクアドルにかけての保全地域「緑の回廊」)に属し、国が制定するコタカチ・カバヤス生態系保護区にも隣接しています。


この土地では1990年代に日本政府・JICAに委託をうけた三菱マテリアルが試掘による河川の汚染を引き起こし、2004年以降はカナダのアセンダント社の暴力的な参入をはかるなど、たび重なる開発危機に直面しましたが、現地環境保全団体DECOIN(インタグの生態系の防御と保全) http://www.decoin.org/

を中心とした必死の抵抗運動により、これまでなんとか乗り越えてきました。

ところが、エクアドル鉱山開発公社ENAMIとチリ銅開発公社CODELCO(世界最大級の銅の企業)が2011年に探鉱協定の継続を正式合意し、今年9月にこの地の開発工事着工が計画されていると報じられています。


エクアドルのラファエル・コレア政権は、「自然の権利」を謳った画期的な憲法の制定や、ヤスニ国立公園の石油採掘を断念し、同国が放棄する収入の半分を国際社会が負担するよう呼びかける(国連でも承認され、基金が設立されました)など、多くの進歩的政策によって注目と期待を集めてきました。ところが、一方ではこれまでの政権と同様に開発主義を進めており、特に昨年、国際社会の協力が得られなかったことを理由にヤスニ地区での石油開発を進めることを決定し、さらに、国内の大規模鉱山プロジジェクトの一環として、インタグで、チリの大国営企業と共に、住民の反対をよそに鉱山開発を強行しようとしています。


 今年4月10日には、開発鉱区内に位置し、多大な影響を受けるフニン村の村長ハビエル・ラミレス氏が反逆罪として逮捕され、90日間の拘留が決定しています。住民と採掘企業によるこぜりあいによる反抗的な行為という罪状のようですが、この日彼は現場にいなかったという証言もあり、この逮捕には非常に不明な点も多く、同様に反鉱山開発運動のリーダー格であるポリビオ・ペレス氏(釈放済み)も罪状なしに同日逮捕され、これらの逮捕が開発と無関係とは考えにくい状況です。


 詳しい情報は、下記をご参照ください

<緊急支援のお願い> 南米エクアドル・インタグの森を巡って今、起きていること↓

http://www.sloth.gr.jp/movements/ecuador_javier/


<緊急>フニン村村長ハビエル・ラミレス氏釈放への支援要請

http://www.giveone.net/cp/PG/CtrlPage.aspx?ctr=pm&pmk=10358


気候変動問題や地球環境問題をめぐって、さまざまな取り組みが行われている中で、自然と共に生きるエクアドルの人たちに学び、開発主義の流れを変えていくことは多くの運動にとって大きな成果をもたらすと考えます。

私たちは日本で、また世界中で、開発のために住民を犠牲にし、地域社会を分断し、破壊してきた経験を繰り返してきました。その反省の上で、今、新たな攻撃にさらされているインタグの人々との連帯を呼びかけます。


 「インタグを守ろう!!実行委員会」(仮称)

ナマケモノ倶楽部、RECOM(日本ラテンアメリカ協力ネットワーク)、ブログ「ラテンアメリカの政治経済」、ATTAC関西・京都、ODA改革ネットワーク・関西ほか 		 	   		  


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