Re: [CML 031800] Re1: 美味しんぼ「鼻血問題」 福島出身の弁護士はどう見たか? ――石森雄一郎弁護士の問題提起は美味しんぼ「鼻血問題」議論の結論になりうるものではないか

森中 定治 delias at kjd.biglobe.ne.jp
2014年 6月 6日 (金) 22:30:40 JST


東本さん,さっそくの返信有り難うございます.

第1については異議はありません.
文章の書き方は引っかかるところがあります(例えば現在の医学的通説と大きくかけ離れ・・など)が,多様な意見,可能性を慎重に検証する・・は必要だと思います.

第2については,大学の教授や医師などその分野の専門家ではなく,著者は一般人です.一般人が自分はこう思うと断定しても,私は問題なかろうと思います.例えば,福島に住む人を苦しめてやろうとか,本心では思ってもいないことを面白半分で書くとか,そう言うことであれば,つまり真に悪意から出た嘘や不真面目な行為であれば私は許すことができません.しかしそうではないことは明らかです.”いとも簡単に,そして安易に”と言われますが,以前マンガを見た時の記憶では地元にも出向いて自分なりに調べていたと思います.

森中


On 2014/06/06, at 20:58, higashimoto takashi wrote:

> 森中さん、コメント拝見しました。
> 
> いろいろな観点からのご意見を述べておられますが、論点を整理したうえで議論させていただきたいと思います(そうでないと議論
> が拡散してしまいます)。何往復かやりとりをしなければならなくなると思いますが、その点はご容赦ください。
> 
> 第1。石森弁護士の「仮に作中の『放射性物質の影響で鼻血が出る』という意見が、現在の医学的通説と大きくかけ離れたもので
> あっても、これを『真実と異なる』と簡単に断じることはすべきではないでしょう。今後の福島の状況を慎重に判断するためには、
> 『美味しんぼ』に出てくる意見を簡単に否定することはむしろマイナスで、多様な意見、可能性を慎重に検証する姿勢は絶対に必要
> です」という第1の問題提起については森中さんはどう考えられますか? この点についてはご異議はないだろうと思いますが、念
> のためお尋ねします。
> 
> 第2。石森弁護士は第2の問題提起として「『美味しんぼ』の作者は、『福島は危険』『福島に滞在することで鼻血が出る』という意見
> をもつ双葉町前町長や岐阜環境医学研究所所長ら、極めて限定された人の意見を聞いただけで、いとも簡単に、そして安易に、
> その意見が客観的に正しいと『断定』し、それが『福島の真実』であるとし」ている。「作中の『意見内容』が問題なのではなく、一つの
> 意見にすぎないものを、ほとんど悩みを見せずに、いとも簡単に客観的事実として『断定』する表現姿勢が問題なのです」と述べてい
> ます。この石森弁護士のは第2の問題提起についてはどのようなご意見をお持ちでしょうか?
> 
> まず、この2点について森中さんのご意見をお聞きしたいと思います。私の意見はその後に述べます。
> 
> 
> 東本高志@大分
> higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
> http://mizukith.blog91.fc2.com/
> 
> 
> From: 森中 定治
> Sent: Friday, June 06, 2014 8:19 PM
> To: 市民のML
> Subject: Re: [CML 031797] 美味しんぼ「鼻血問題」 福島出身の弁護士はどう見たか? ――石森雄一郎弁護士の問題提起は美味しんぼ「鼻血問題」議論の結論になりう るものではないか
> 東本様
> 
> 石森弁護士の「鼻血問題」についての理論的、論理的な再提起を示し,これがこの議論の最終結論になりうると思うとのことですが,ならないと思います.
> 
> 私の住む近くに福島から嫁いできた方がいます.懇意にしています.当然その方の親族は福島に沢山います.当地に住む人が不安で,これからもずっと住んでいて安全かと役所に聞くと,国がそう言うのだから「安全」だと答えるそうです.
> 何かおかしいと思いませんか?
> 国そのものが,この災害に対する不誠実な対応によって信頼を失いました.私らのように遠くに住む人間には直接の影響はありませんが,福島に住む人にとっては人ごとではなく,直接の問題です.国に対して心理的な疑惑があります.疑惑をもつ人に対して,「安全だ」というデータをいくら並べても,その猜疑心は解消しないでしょう.
> 
> ブログを拝見しましたが,鼻血問題の騒ぎが起こる前に国会議員が公開の席上で鼻血を言明したこと,井戸川さんが鼻血が出ると言ったことよりも,相馬郡医師会がまとめた3万件以上の調査の結論の方が明らかに信用がおけると主張されます.なぜそう断定できるのですか?
> 
> 相馬郡医師会はいつ調査を行ったのですか?鼻血問題が大騒ぎになった後で緊急にまとめたのではないのですか?この調査は鼻血問題の沈静化つまり幕引きを明確な目的としたものであることが容易に分かるし,そうではないと言い張っても,そうではないことを証明できません.研究あるいは調査の意図があって,その意図に沿った結果を出す.これを「利益相反」というのです.地方の医師会どころか,名だたる大病院や医科大学がいくつも集まって出した結果が「利益相反」と毎日のように新聞を賑わしているのを知りませんか.「バルサルタン」という名前はあまりに新聞で大きく出るので,とうとう覚えてしまいましたよ.
> 
> こういう状況で,安全だ!安全だ!鼻血はない!鼻血はない!といくら繰り返しても,疑惑が解けないのではありませんか.“疑惑”を解消するには,どうすればよいと思いますか?
> 
> 森中
> 



CML メーリングリストの案内