[CML 031735] 空飛ぶオレンジは語る
Nonomura Yo
nyonyomura at gmail.com
2014年 6月 3日 (火) 13:47:36 JST
ヨハンガルトゥングが子供向け?にかいた空トブオレンジは語るという絵本があります、
その中に、「だから、人間はみんな、腕や足を使って、あるいはたくさんの言葉でお互いに争います」というくだりがあります。
むかし、ある工場で働いていたとき、営業担当の若ものに殴られたことがあります。すぐに営業部長が彼をつれてきて平謝りにあやまり、彼にも将来があるから穏便に、と頼みました。その時僕は、その若者に済まなかったと思いました。なぜ彼が僕を殴ったか、というと、現場としては彼の言うとおりにはできない、納期が無理だ、ということがあって、彼の要求を撥ねつけたからです。彼としては、せっぱつまっていたのでしょう。現場には現場の言い分があり、間違ったことを言ったとは思わないのですが、かれにとっては「言葉も暴力だった」のだろうと思ったのです。言葉や理屈にたけた人は、それもまた暴力に他ならないことに気が付くことがめったにありません。
ガルトゥングが「腕や足や(殴るける)たくさんの言葉で争う」と書いているのを読んで、昔のことを思い出しました。
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