[CML 032883] 『南京!南京!』(中国映画 監督:陸川/ルー・チューアン 2009年公開)をyoutubeで観た感想を述べる人への返信

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2014年 7月 30日 (水) 21:34:16 JST


26日の記事で『南京!南京!』の日本語字幕版をご紹介させていただきましたが、同映画を観たという人から『南京!南京!』を
基本的に評価しながらもラストシーンで主人公格の日本兵が自殺する場面について「このような行いをした日本兵が実際にいたの
かと私はいぶかしげにみています」というレスポンスがありました。この批評者は陸川(ルー・チューアン)監督と同世代の人のよう
です。だから、同世代の者として『南京!南京!』という作品の出来具合について同世代的感覚で批判的にコメントする気になった
のかもしれません。それはそれでよいのですが、同批評は少し的が外れています。批評者はおそらくドキュメンタリーを「取材対象
に演出を加えることなくありのままに記録された」(wikipedia『ドキュメンタリー』)記録映画と解釈して、ドキュメンタリーにフィクション
を持ち込む陸川監督の手法を批判しているのでしょうが、批評者は、報道のありかたとドキュメンタリーの違いについて認識が不
十分であるといわなければならないでしょう。

左記のウィキペディアの記事は、「社会問題を取り上げるという点においてはドキュメンタリーも報道も同じだが、ドキュメンタリーは
制作者の主観や世界観を表出することが最優先順位にあるのに対して報道は可能な限り客観性や中立性を常に意識に置かなけ
ればならないという違いがある」という森達也の言葉を紹介して両者を混同しないよう説いています。批評者にはドキュメンタリーと
報道の違い、さらにはドキュメンタリーとフィクションの違いについて改めて認識を深めていただきたいと思います。

以下、陸川監督と同世代の批評者に宛てた私のリプライとドキュメンタリーとはなにか。日本の代表的なドキュメンタリー作家として
著名な土本典昭監督(故人)がかつて山形国際ドキュメンタリー映画祭スタッフのインタビューに応えて語った『戦ふ兵隊』(亀井文
夫監督、1939年)のあるエピソードを巡っての挿話を書き留めておきたいと思います。土本監督が語る以下のエピソードは、私は、
同監督のいう「ドキュメンタリーの核心はフィクションである」ということと同じことを言っているように思います。

以下、省略。全文は下記をご参照ください。

■『南京!南京!』(中国映画 監督:陸川/ルー・チューアン 2009年公開)をyoutubeで観た感想を述べる人への返信
(弊ブログ 2014年7月30日)
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東本高志@大分
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