[CML 032763] 中国という国はほんとうに「脅威」なのか? ――「私たちの対中国認識を妨げる思想上の問題」についての浅井基文さん(政治学者)、溝口雄三さん(中国思想史)、相良亨さん(日本思想史)の考察

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2014年 7月 23日 (水) 21:35:40 JST


中国という国はほんとうに「脅威」なのか? 事実関係を話そうとしても「私の話はほとんど『通らない』」。「なぜ、これほどまでに
中国に対する批判感情が支配しているのか」について考え込まされる毎日」ですと浅井基文さん(元外交官、元東大教授)は
最近の日のことを慨嘆します。それはひとことで言って「大国主義・中国はけしからん」という現代日本人のそれとは意識されな
いきわめてプリミティブな感情と思考スタイルがそうさせているのではないか。その始原を明らかにし、そこから脱却する必要が
ある――そう考えて浅井さんが依拠しようとしているのが溝口雄三さん(中国思想史)と相良亨さん(日本思想史)の思索です。

      -「日本人が近代以降の西欧化をいう時に念頭に浮かべる語の一つに「脱亜入欧」があるであろう。アジアを脱する
      という時の「アジア」は地理的な概念ではなく、文明概念であり、具体的にはそれは中華文明圏のことであった。‥遅
      れた文明から進んだ文明に移転するという、明らかに価値の優劣を伴った話であった。…問題は、21世紀に入った
      今日にも、こういった優劣の構図の脱亜入欧観が、日本では依然として根強く生き続けている、ということである。

      -「中華文明圏諸国は、部分ごとに遅速や濃淡の差はありつつも、‥全体としては欧化を遂げた。であるなら、なぜ
      日本人は、自己が属すると見なしてきた文明圏全体が欧化を遂げたという考え方に立たないで、自分だけがそこか      
      ら離脱した、という考え方に固執するのだろうか。それは、一つには、西欧化=近代化の時間的先後関係を、民族
      性や歴史過程などにおける優劣関係と見なす考え方に囚われていたからであり、またもう一つには、そのほうが自
      分たちの(アジアの盟主という)アイデンティティの自足にとって幸便だったからである。…こうして、西欧化をいち早く
      成し遂げた優者・日本とそれに後れをとった劣者・中国という構図およびアジアの優等生であると自認するアイデン
      ティティの位置づけは、分かりやすさによって日本の一般民衆の間にさえ普及しているが、分かりやすさによって単
      純化され、形式化され、その結果いくつかの事実が隠蔽されてしまっている。

なるほど。浅井さんが「これほど夢中になったのは丸山眞男以来のことです」と称揚される理由が私にも少しわかります。いか
にすれば私たちは「脱亜入欧」の精神(それはとりもなおさず「優者志向」、裏返せば「劣者差別」の精神ということにもなります
ね)から脱却しうるか。私たち日本人は南京大虐殺のあった南京「陥落」のときに東京だけで40万人の人が提灯行列をし、万
歳三唱をして祝いました。そうした集団狂気とも日本人の「脱亜入欧」の精神は結びついていますね。

私も浅井さんに誘われて「私たちの対中国認識を妨げる思想上の問題」について勉強してみようと思います。

以下、省略。下記をご参照ください。

■中国という国はほんとうに「脅威」なのか? ――「私たちの対中国認識を妨げる思想上の問題」についての浅井基文さん(政
治学者)、溝口雄三さん(中国思想史)、相良亨さん(日本思想史)の考察(弊ブログ 2014年7月23日)
http://mizukith.blog91.fc2.com/blog-entry-954.html


東本高志@大分
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