[CML 032721] 無実の死刑囚の 林眞須美さんへ

大山千恵子 chieko.oyama at gmail.com
2014年 7月 21日 (月) 19:57:59 JST


*無実の死刑囚の 林眞須美さんへ*


林眞須美さん できたてほやほや赤い本、さっそく読んだわ。なにゆえ赤かって、あなたの勝負服の色なんだ。二審の判決は出廷する気持ちが全くな
かったと。ところが子どもや友人に励まされ出廷することにしたと。06年6月、マスコミや裁判にでる最後の日。堂々とした姿を見せようと、雑誌「創」の篠
田博之編集長に真紅のワンピースを頼んだ。しかし中年の紳士には女性の服を探すのが困難らしく、女性編集者に頼んだ。すると、リボンを結ぶ形のドレス。す
てきな服だったんでしょう。それなのに、ひもは15センチまでしか許されない。残念ながら女性編集者は、そんな厳しい決まりを知らなかったのだ。日本の監
獄って厳しいね。そのかわり真紅のハンカチを左胸のポケットに入れた。これが現在のところ、あなたが大衆の目に触れた最後なのですね。

そして09年4月の最高裁判決は、死刑判決。国が殺人をする、とっても重い裁判なのに、本人は出廷させてもらえない。学校で習った三審制って、
しっかり三回の裁判をするのかと思ってたら随分と違うんだわ。最高裁判所って最高の裁判をするんじゃなくて紙切れだけなんだ。むしろ、三審目に参加した安
田好弘弁護士たちが口頭弁論を開かせたのが特別なくらい。その日、あなたは篠田さん差し入れの真紅の上下トレーナーにTシャツ、ソックスと全て真紅。十時
の入浴も真紅の甘い香りのベリー石鹸。ストロベリーだと苺だよね。ラズベリーはジャムを食べたことがある、どちらも甘い香り。その姿で臨んだと。

そうか、なるほど。いつもはピンクが好きだけど、挑戦するときの色は赤なんだ。だから今度の本の基調色は赤。

そして、あなたの誕生日の七月に大きな集会が毎年ひらかれ、今回は「獄中からの手紙」が出版されたんだ。わたしは誕生祝いに真紅の薔薇の記念切
手を探したの。ずばりの図柄がなかったので赤いチューリップの切手。お金が無いから一枚だけ、たくさんの気持を込めて先ほど投函したよ。手紙も許されない
なんて酷いけど、せめてできる切手プレゼントは続けたい。

本のなかに
林健治さんの報告があったよ。夫殺しを企んだ、三女は浮気相手の子どもだとか、検事が夫に嘘八百を吹き込んだんだと。悪女ストーリーを捏造しようとしたんだ。ひどい。マスコミに何度も放映された水道ホースで水撒きしたのも、
健治さんがマスコミに頭を冷やさせようと命じたからなのね。

そんな四面楚歌のなかで黙秘を貫いたあなたは、えらい。自供もないのに、状況証拠だけで死刑なんて許せない。

あらたに科学鑑定、例のスプリングエイト・ヒ素鑑定に大きな疑問が出てきてる。あなたを再審で奪還しよう。そして、あなたとハグしたい。

林眞須美・篠田博之ほか『和歌山カレー事件 獄中からの手紙』 創出版 千円+税

クリエイティブ・コモンズ
<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%BA>
にて、転載。救援連絡センター <http://www.toben.or.jp/message/libra/pdf/2007_6/p14_15.pdf>
発行「救援」紙の、2面の連載コラムに載せる筈だが14字×88行だから少し削らなきゃ。

お誕生日に合わせて早めに出しちゃおう。「救援」紙の次号発行は8月10日ね。





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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


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