[CML 032685] <テント日誌7月18日(金) 経産省前テントひろば1042日目、商業用原発停止303日目>

Kimura-m kimura-m at ba2.so-net.ne.jp
2014年 7月 19日 (土) 13:14:25 JST


(転送します。
なお、テント日誌を種々のMLに重複転送しています。もし、転送不要の場合には、転送者にお知らせ願います。
テント日誌は次のブログにも掲載しています。
経産省前テントひろば http://tentohiroba.tumblr.com/  )


テント日誌 7月18日(金)裁判傍聴編
経産省前テントひろば1042日 商業用原発停止303日


テント裁判傍聴記1 ヘミング味岡(藤沢市)

  ン十年まえ直接的民主々義というものを知ってから, 世の中で行われている手続き的民主々義に関心を失った。
 テントは前者に属しテント裁判は後者に属する。だから これまで傍聴の動員には毎回応じてきたが,自分が傍聴 席に座りたいとは思っていなかった。
  今回の法廷では被告側による5/21の福井地裁判決の 評価(詳細な)が行われた。この判決については(私はミステリーチャンネルをよく見るのだが)BBC制作のドラマにあるような名判決だと思っていた。同様に今年 になってからは静岡地裁の袴田事件判決(2014.3.27.)というものもあった。
  最近知ったことだが【問題】イギリスに憲法はあるか ?【正解】憲法はあるが,憲法典はない。それでいて良質なコモンセンスに支えられた判決が行われるのだそうだ。         
ひるがえって【問題】日本国に憲法はあるか?【正解】立派な憲法典はあるが,憲法はないに等しい(笑い) 報告集会の後,アルコールも入った場で私の周辺で話 題になったことは,(‥膰業周辺の汚染区域に高齢者 が入植し村作りをする案,原発内東電社員による第二 組合結成策動案など。手続き的民主々義が闘われている 中にも「成り行き的自由の追求」はあり得るのだった。


テント裁判傍聴記2  西島延大

私の知人にテント村の住民がいる。彼も私も70歳を過ぎている。ここまで歩んできた人生の道程は全く異なる。私の場合は当時、多数のサラリーマンが歩んできたごくごく当たり前の人生だと思う。日本がすべての分野で右肩上がりの中少しは日本の経済発展に寄与したのではないかという自己満足の世界で今日をむかえた。しかし定年退職し会社から解き放され周りを見渡した時、会社以外のことになんと無知であったかを改めて知りました。異なる電車に乗り換えたとき車窓から見える景色の違いに喜んでみたり、楽しんでみたり、怒ってみたりしてそれが今では生活の一部に組み入れられています。しかし、私の知人は学生時代からぶれることなく同じレールを走り続けている、これは中々出来ることではない。

今まで従順に従ってきた「権力」に対し、縛りを解かれ冷静な常識に戻った時にその「権力」対する不信と反発が出てきた。特に3.11以降の国や官僚(行政)に対する反発は強まった。それが抗議集会に参加させる動機になっている。そんな訳で、テント村裁判も第2回から参加しているが籤運が悪く今まで2回しか傍聴できていない。後の報告集会には参加している。が第7回は傍聴できましたので傍聴記をまとめてみました。

・傍聴記

法廷の枠の中には、原告の国側11名、被告側14名の出席者。14時より少し遅れて始まりました。冒頭、裁判長は「傍聴の方は拍手したり、大声を出したりしないでください」と云われたそのあとすぐに被告のFさんが「裁判長質問ですが、笑うのはどうですか」と質問しましたがそれには裁判長も明確に答えず口を濁して口頭弁論に入りました。

先ず河合弁護団長の陳述から始まりました。

河合団長は5月21日の福井地裁の判決から説き起こし、このテント裁判の関連を分かり易くしかも論理的に説明され傍聴者にもなるほどと納得いくものでした。即ち福井裁判の判決では憲法13条に基づく「人格権」を重視したことと「国富論」の正しい解釈がなされた。これらは科学的な迷路に入らずに、しかし科学的な論証で判決が下されていて素晴らしい。このことはテント広場が当初より主張していることが裏づけられた判決である。そしてさらに50年以上安心、安全だと云ってきた国、即ち経産省と東電の責任は重大である、この訴訟は権利の乱用であり直ちに取り下げるべきである。

次に浅野弁護士がテントの占有者を2人の被告に決めつけようとすることに対しての反対陳述をしました。占有権限についての事実関係の詳細を被告側が提出しているにも関わらず国側はその認否をしようとしないで、あくまでも2人の被告が占有している事にしようとしている。そうではないとこの詳細を陳述された。

更に元弁護士会会長の宇都宮徳馬弁護士が意見陳述された。

このテント活動は憲法21条の表現の自由を保障するにあたる。これを訴えることは職権の乱用にあたる。と陳述された。

次に被告のMさんとFさんが最近のテントの状況や石原環境大臣の発言に対し福島の女性の環境省へ抗議がされたことの報告があり、世界が注目するこのテント訴訟の取り下げを訴えられた。途中国側は占有者の確認の質問がなされたが、浅野弁護士が提出している陳述書を読み認否をするようにと解答された。

以上が傍聴の概要です。

・傍聴後記

被告側からの意見陳述はすべて納得させられるものでした。特に福井地裁の判決は一つの大きな潮目が変わる予感がします。今やこのテント村が日本の脱原発のシンボリックな存在です。これからも傍聴し続けます。



テント裁判傍聴記3  テント金曜当番 上村信一

  7月16日午後2時から若干遅れて開廷。前回公判からの流れで我が弁護団長である河会弘之弁護士の弁論からスタート。

河会弁護士は、先の5月21日の福井地裁判決理由10のうち9つは全国の原発について当てはまるもので、日本の全原発を禁止する内容となっており、テントに結集する人々の言っていることと同一であり、この地裁判決によって正当性が裏付けられた。また、国民の人格権を広範に傷つける深刻な原発事故を引き起こした責任は、国策という名のもとに50年に亘り原発の推進をした経産省にある。その責任ある経産省が、正当性のあるテント発言者に対しての不当な訴訟であると主張。加えて、福井地裁判決を引用し、基準地震動を超える地震が5回も原発で発生して、耐震性に根拠がなく信頼性がない。

 福井地裁判決は、科学技術論争の迷路に入っていない特徴がある。
さらに、国富論と公害の問題に言及し、国は、原発稼働が電力供給の安定性、コストの低減につながると主張するが、多数の人々の生存そのものに関わる権利と電気代の高い低いという問題を並べて論じるような議論に加わり、議論の当否を判断すること自体、法的には許されない。原発停止で多額の貿易赤字が出るとしても、豊かな国土に根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことが出来なくなることが国富の喪失だと倫理的な反論をしていると主張。

 公害問題では、原発事故こそ史上最大の公害である。 CO2をとるか放射能被曝をとるかは比較にならないと述べて弁論を終えた。

 次に浅野史生弁護士から、第二、第三テントの設置から、今日に至る事実関係の詳細な弁明があり、第二テントは、原発いらない福島の女たちによって設置され、抗議と座り込みの拠点として使用されてきた。 第三テントは、平和と民主主義を目指す全国交歓会、略称ZENKOが設置し、テントに於ける抗議行動の共用テントとして使用されている。
 このような経緯から、第二、第三テントについて本件被告人、正清、渕上の支配権が及ばないことは明らかであると主張。 

 また、第一テントは、本件被告2名のほか、20名の人達が私も占有者であると名乗り出ており、正清、渕上の2名だけが占有者ではない。この事実関係の認否を国側に求めた。

 続いて、弁護団副団長の宇都宮健児弁護士から、戦争以外で個人的な財産権、人格権が奪われることは原発事故以外に考えられない。テント撤去は、基本的人権を損なうものであり、訴権の濫用であるから、本件訴訟は取り下げるべきである旨の論述がなされた。

 次に被告人の論述に移り、正清さんは、安倍首相は多くの原発被災者を切り捨てるつもりなのかと問いたい。原発被災者のことを思うと強い怒りを感じる。
テントには、海外からも多くの来訪者があり、また、海外メディアの取材も多数ある。彼等は異口同音に頑張ってくださいと言う。これらのことから、脱原発の運動がテントの存在を通して広く海外にまで訴えることが出来る重要性を主張した

続いて、渕上さんが、今後、原子力安全委員会が適合審査の合格証を出す、それを受けて、政府が原発の再稼働を推進し、地元立地自治体が協力するとなると、一体誰が原発の安全性の責任を負うのか、誰も責任を負わないではないか。 原発政策を進める国、立地自治体、原子力安全委員会は、日本にある全原発の再稼働を事実上禁止する福井地裁の判決を真摯に受け止めて貰いたい。 私達は、今後も全原発の廃炉と再稼働に反対の抗議をテントから発信し、多くの市民と共に政府に訴えていくと論述した。

 被告人側の弁論が終わったことで閉廷かと思ったとき、被告人を正清、渕上の二人に限定して訴訟を進めたい国側が突如として浅野弁護士が求めた事実関係の認否をせずして、占有権原の有無を被告弁護側に求めた。

 これに対し、浅野弁護士が顔色を変えて、まず、事実関係の認否をせよ。占有権原は法律論となるので、事実関係を確認しないことには、法律論には入れない。占有権原は当然有する。内容については次回述べると発言の後、裁判所、原告の国、被告弁護団と事実関係の認識の確認のやりとりがあり閉廷した。

全般的な印象としては、村上正敏裁判長の丁寧な審理の進め方に敬意を表したい。 それに対して、国側の汚さには、辟易するような嫌悪感を抱いた。 次回公判は10月14日午前10時30分から、103号法廷で行われる。ぜひ、皆さんのご参集をお願いしたい。     


テントからのお知らせ

経産省前テントひろば七夕祭り 8月2日(土)午後7時から約2時間
1) 講談「望郷桜」15ー20分
福島県双葉郡富岡町は昔から東北有数の桜の名所。しかし放射能に町を奪われ、人々は散り散りに避難していました。ところが埼玉県幸手市の権現堂公園には一本の富岡桜が育っていたのです。埼玉県内に避難している富岡町の人々が…
アマチュア講談師 甲斐織淳さん 
3.11以来、田中正造の取材を始める。神田香織「チェルノブイリ」を聞いて入門、「田中正造伝」シリーズを自作自演で語る。
2) 音楽 浦邉力さん他の方々 約1時間半?
3) 飲食物: 素麺(新橋事務所で茹でて、冷やして持ってくるつもりです)、胡瓜、ほか。
リクエスト受け付け中。
4) 笹飾り 前日(8月1日)昼間に出します。金曜行動のみなさんにも見ていただき、短冊を書いていただくために。願い事を書くための短冊用紙は今日から第1テント受付にお願いしておきます。 
(H・Y) 


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