[CML 032426] 天皇出席の奈良「全国豊かな海づくり大会」反対7・21学習集会

吉田 宗弘 mnhryoshi at yahoo.co.jp
2014年 7月 6日 (日) 09:35:34 JST


反戦反天皇制労働者ネットワークの吉田です。

下記の学習集会を行います。多くの参加を呼びかけます。
                                
■天皇出席の奈良「全国豊かな海づくり大会」反対!7・21学習集会

   ◇日時 7月21日(月)午後1時30分~4時30分    
  ◇場所 エルおおさか南館 (地下鉄谷町線・京阪「天満橋」下車徒歩7分)
   ◇発題 「海づくり大会」の概要と私たち 吉田宗弘(事務局)
           奈良の状況         奈良県在住者
      天皇制とエコロジー思想 黒田伊彦さん(大和川市民ネットワーク副代表) 
        他    
   ◇現地フィールドワーク報告  関西単一労組     
  ◇参加費(資料代含む)500円(経済的に厳しい方は受付まで)
  ◇主催 参戦と天皇制に反対する連続行動  

 今年11月16日、 奈良県吉野郡大淀町と川上村、そして五条市で天皇を迎えて「第34回全国豊かな海づくり大会~やまと~」が行われる。海のない奈良県での「海づくり大会」のテーマは「ゆたかなる 森がはぐくむ 川と海」で、どこの県でも掲げられる「漁業振興」や「漁業後継者の育成」ではない。
 しかし、このテーマはペテンではないのか。

 天皇が稚魚を放流する「放流・歓迎行事」は川上村の巨大ダム、大滝ダム(龍神湖)でおこなわれるが、このダム建設の経緯は「海づくり大会」のテーマと真逆である。ダムの建設計画発表と同時に村の存亡に関わると、村を挙げての猛烈な反対運動が巻き起こったのだ。紀の川の漁業権を持つ吉野漁業協同組合や川上村漁業協同組合も猛然とダム建設に反対した。“東の八ツ場(やんば)”と並ぶ“西の大滝”と呼ばれた闘いである。そして493戸が移転を余儀なくされ、その3分の2が村を去らざるをえなかったのである。

 ところで、このダムが完成した翌年の2003年、試験的に水を入れ始めると、1カ月もたたないうちに集落(川上村白屋地区)ごとダム底に向かって地すべりを引き起こし、家屋に亀裂が入るなど深刻な事態となった。川上村の要望で、国土交通省も白屋地区の土地買い上げと全戸移転を骨子とした補償策を受け入れたが、恒久的な移転は実現していないという。移転を強いられた元の住民30人は国に対し約9千万円の支払いを求めて訴訟。奈良地裁では敗訴となったが、二審の大阪高裁は精神的損害と国の過失を認め約1200万円の支払い(1人100万円)を命じた。
 ところで、ダムの建設事業費は、計画当初の230億円から、完成後の地すべり対策なども含めて計3640億円と桁外れに増えた。ゼネコンの熊谷組、日本国土開発、大豊建設、大成建設、鹿島建設、奥村組などが大儲けをしただけのダムであった。

 「海づくり大会」会場となる大滝ダムは、このように住民と漁民が反対したダム、人間の尊厳を踏みにじり人権を蹂躙してきたダム、日本資本主義の「発展」ためにはごり押しが許されるというダム、そしていまなお危険極まりないダムである。今後もこのダムが住民と漁民に厄災をもたらすのは間違いない。まさに大滝ダムは、東の八ツ場とともに、日本資本主義の犯罪の象徴といわねばならない。
 奈良県や国は、こうしたダムで、天皇出席の「海づくり大会」を行い、天皇による「稚魚の放流」パフォーマンスで、「ゆたかなる 森がはぐくむ 川と海」を実現するという。しかし、それは余りにも見え透いたペテンではないか。

 民主党政権の「コンクリートから人へ」のもとでの八ツ場ダム建設中止をひっくり返し建設を強行した安倍政権は、こんどは天皇出席の「海づくり大会」で大滝ダムを賛美するのだ。そこには、自民党の権力基盤を固める「公共事業」の大盤振る舞いの正当化が見え隠れする。天皇明仁はこうした理不尽極まりない国家権力を、「非政治的」形態で支えるのである。天皇明仁と自民党は、それが天皇のもとへの国民の統合をはかる「天皇の役割」と考えている。天皇の「権威」とはそういうものだと考えているのである。
 私たちは天皇出席の「海づくり大会」に反対する。


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