[CML 029083] 原発輸出>ベトナムの原発、2020年には稼働しない可能性(転載)

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2014年 1月 21日 (火) 04:04:54 JST


紅林進です。

日本はベトナムなどに原発を輸出しようとしていますが、
ベトナムでは、福島原発事故を受けて、原発建設を延期、
見直そうという動きが起こり始めたようです。

以下、特定非営利活動法人メコン・ウォッチ発行の『メコン
河開発メールニュース』より転載させていただきます。

 
(以下転載)
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原発輸出>ベトナムの原発、2020年には稼働しない可能性
http://www.mekongwatch.org/resource/news/20140120_01.html
http://www.mekongwatch.org/report/vietnam/npp.html
http://www.mekongwatch.org/report/tb/nuclear.html
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みなさま

ベトナムの原子力発電開発に関し、現地から新しい情報が入ってきました。
ベトナムに対し日本政府は、福島事故後も原発輸出を強力に推し進めています。
これまでの経緯はこちらをご覧ください。
http://www.mekongwatch.org/report/vietnam/npp.html

今まで積極的に原発導入を進めてきたグエン・タン・ズン首相が、「原子力発電
は最大の安全性と最も高度な効果を保障する必要があり、これができない限り
行うことはない」と発言し、計画の延期を示唆したことが報じられました。NHKも
同様のソースを引用し「ベトナム原発建設 大幅延期か (1月16日)」というタイトル
で報じています。

以下、この発言を巡り、『サイゴン経済時報オンライン』報道記事を、匿名の
翻訳者の協力によってお伝えします。

***

原発、2020年にもまだ稼働しない可能性あり

2014年1月16日(木)17:24 (グリニッジ標準時+7)
『サイゴン経済時報オンライン』
ヴァン・ナム記者

計画によると、2020年にベトナムはニントゥアン第一原発を1,000メガワットの
容量で稼働する予定だった。ところが、昨日1月16日付けの首相グエン・タン・
ズンの発表によると、ベトナム初の原発建設の着工が2020年まで延期される
かもしれないという。

1月16日、トゥオイチェー(訳注:若者)紙は1月15日のグエン・タン・ズン首相
のベトナム国家石油公団での年度総括式におけるスピーチを引用した。「ニン
トゥアン原発建設工事の起工は2020年まで延期してから実施する可能性がある。
原子力発電は最大の安全性と最も高度な効果を保障する必要があり、これが
できない限り行うことはない。」

政府首相決定第906/2010/TTg号には、2030年までにベトナムは13ヶ所の原発を
建設するとある。初期段階では、今から2015年までに、投資、立地、業者入札、
中核的技術専門家養成の計画の批准を完了し、最初の原発建設を着工すること
になっていた。

計画では2020年にニントゥアン第一原発の建設工事を完成し、1,000メガワット
の容量で1号機稼働を開始するとなっており、2号機は2021年の稼働となってい
た。同時に、ニントゥアン第二原発の建設に着工し、さらに続く原発の用地を準
備することとなっていた。計画では2025年までで、全原発の発電容量は計8,000
メガワット、さらに2030年までで15,000メガワットとなっている(これは全電源
の約10%に相当する)。

サイゴン経済時報オンラインからの、2020年までニントゥアン原発の起工を延期
する可能性があることになった原因は、との質問に答えて、本日(1月16日)ベト
ナムエネルギー協会会長のチャン・ヴィエト・ガイ氏は次のように答えた。主たる
原因は建設のための財政計画が、ベトナムと金を貸してくれる各国との間で
いまだ協議中であり、目星がついていないことにある。ニントゥアン第一原発計
画は資金をロシアから、第二原発は日本から借り入れすることになっている。

ガイ氏によると、各関係諸機関の間ではいまだ技術、設備、原子炉の種類等々
の策定について協議中で、それが決まってやっと総予算額が算定できる、そして
それが終わってやっと借入資金や財務計画が決まってくる。

ガイ氏の意見では、ニントゥアン原発計画に関して最重要の点は、絶対に安全な
工業技術を採用するということだ。そして放射性物質の外部への放出が現地住民
の生活に影響しないようにしなければならない。

原子力発電の緊急性に関し、ガイ氏は、今から2020年までの間に数件の重要な
電力計画があり、ベトナム南部にはそれで十分な電力が供給できるだろうとする。
これにはロンフー第一、ロンフー第二、ソンハウ、ズエンハイ第一、ズエンハイ
第二、ズエンハイ第三、拡大ズエンハイ第三、ビンタン第二、ビンタン第四、等
々の各発電所が挙げられる。これらの発電容量は1万メガワット近くにのぼり、
南部地方はこれで今から2020年までの電力需要に応えることができるばかりか、
20%の余力も有している。

このように、今後2020年までの間、南部地方への電力供給に関してはそれほど
心配しなくてもよい。だから現状では原発が緊急に必要というわけではない。

先日1月10日には国際原子力機関 (IAEA) 事務局長の天野之弥氏が、ニントゥア
ン省を訪れ、人民委員会幹部と原発投資計画について話し合った。その直前には、
ニントゥアン省トゥアンナム県フォックジン社ヴィンチュオン村の建設予定地も視察
している。

この会議の席で、ニントゥアン原発計画管理委員会代表が事業の進行状況を説明
した。現状では可能性調査報告書が出たばかりの段階で、ベトナム電力公社がこ
れを審査し、今年、首相に報告して批准を得るという手順になっている。インフラ
計画としては、原発へ通じる道路、電気、水道供給設備の整備、建設現場事務
所等が現在、設計を検討している段階であり、今後入札を経て2014年末に建設
を始めることになっている。

同時に、原発人材育成計画はすでに批准を終え、実際の育成が始まっている。
計画管理、顧問、運転等にかかわる人材で、原発一ヶ所につき約1,100人を必要
としている。

天野之弥氏が1週間前にニントゥアンで得た情報を、IAEAはベトナム側と一緒に
検討し、原発建設を成功裏に安全にしかも完璧に行うための支援と助言を行う
ことになっている。

原文はこちら:
http://www.thesaigontimes.vn/Home/xahoi/sukien/108917/Nam-2020-co-the-chua-san-xuat-dien-nguyen-tu.html
2014年1月17日(金)7:28  (グリニッジ標準時+7) 閲覧

(翻訳・文責 メコン・ウォッチ)
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