[CML 028932] 浜は核燃に揺れた

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2014年 1月 13日 (月) 21:23:16 JST


 坂井貴司です。
 
 青森県の西側にあるマサカリの形をした下北半島は、未来を原子力に託した結
果、世界でも例をみない核関連施設が集中する地域になりました。

 下北半島は青森県で最も貧しい地域でした。寒冷な気候、やせた土地、一年中
荒れ狂う海によって農業も漁業もふるいませんでした。

 戦後何度も工業化による地域振興が謀られました。60年代の「むつ製鉄」、
70年代の「むつ小川原開発」が計画されました。いずれも惨めな失敗に終わりま
した。

 「むつ小川原開発」の広大な空き地に、原子力発電所から出る使用済み核燃料
からウランとプルトニウムを取り出す核燃料再処理工場を誘致する話が1980
年代に出ました。原子力船「むつ」の母港とセットでした。
 雇用の場ができる上に莫大な補助金がもらえるともあって地域社会は色めきま
した。同時に賛成反対の深刻な対立が生まれました。札束が飛び交い、中傷合戦
が繰り広げられました。助け合っていた隣人が口をきかなくなり、罵りあうよう
になりました。

 地域社会に大きな傷跡を残して核燃料再処理工場は建設されました。期待通り
の雇用が生まれ、莫大な補助金が落ちました。出稼ぎに行く必要は無くなりまし
た。道路は整備され多くの施設が建設されました。青森県の最貧地域であった下
北半島は、原子力マネーで豊かな地域に生まれ変わりました。
 六ヶ所村には核燃料再処理工場、東通村は原発、むつ市は使用済み核燃料の中
間貯蔵施設が建設されました。大間村にはフルMOX原発建設が建設中です。

 それが3.11東日本大震災による福島第一原発事故によって全てが変わりま
した。核燃料関連施設は稼働を停止しました。それによって原子力マネーは落ち
なくなりました。なによりも、ムラに豊かさをもたらすと信じられていた核燃施
設が、破滅をもたらす存在であることがわかりました。

 豊かさというニンジンをぶら下げられて翻弄された下北半島の人々が証言しま
す。

NHK教育
日本人は何をめざしてきたのか
第7回「下北半島 浜は核燃に揺れた」
http://www.nhk.or.jp/postwar/program/schedule/

放送日:1月18日
放送時間:午後11時〜翌0時30分
【再放送】2014年1月25日(土)午前0時45分〜午前2時15分(金曜深夜) 

坂井貴司
福岡県
E-Mail:donko at ac.csf.ne.jp
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「郵政民営化は構造改革の本丸」(小泉純一郎前首相)
その現実がここに書かれています・
『伝送便』
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