[CML 028800] えひめ教科書裁判、最高裁へ上告-報告

okumura etuo gf742bpjye82j6v7vzw2 at mopera.net
2014年 1月 8日 (水) 14:52:58 JST


愛媛の奥村です。
BCCでお送りします。
重複される方、すみません。

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えひめ教科書裁判、最高裁へ上告

●2013年12月17日、高松高裁判決、原告(控訴人)側の請求を棄却
●2014年1月6日、上記判決に不服と最高裁へ上告
 これは、2009年度の違法な今治市教委の扶桑社版教科書採択に関する教員用の教科
書の購入費の返還・損害賠償などを求める住民訴訟です。

扶桑社版教科書の採択の違法について
 同年度の採択手続きにおいて、調査員(教員ら)の選定資料において、扶桑社版教
科書の評価は、極めての低く、社会科担当教員の希望教科書においても、評価が低
く、これを受けて、採択協議会においても、同教科書の問題点を指摘したうえで、現
行本(東京書籍)を選定する答申を教育委員会におこなっていました。ところが、教
育委員らは、これを無視し、独自の私的な好みにより、同教科書を採択していまし
た。
 子どもたちが使用する教科書を決める際の重要な視点は、「子どもの権利条約」な
どに謳われ、かつ、最高裁判決でも判示されている子どもの学習権です。つまり、学
習権という「教育についての権利」は、「それ自体が人権のひとつであり、かつ他の
人権を実現する不可欠な手段」でということになります。教育的観点における各教科
の専門的知識及び教育実践経験を有する人たちが中心になり、選定し、採択する必要
があります。教育委員らは、このような条件を満たしていませんし、採択に対象とな
る教科及び教科書は、多数に渡りますので、法的権限の有無の前に、教育条理・社会
通念からも、独自の好みで選定・採択してはならないことは、明白です。
 以上の明白な違法な採択ですので、同採択(先行行為)にもとづく、公金の支出
(後行行為)は、違法であることも明白でした。
 また、教育委員会が作成した選定資料は、情報財産であり、財産の適切な運用と管
理不可欠ですが、教育委員らは、これを無視し、財産上の目的外使用・適切な運用の
怠りがあり、財務会計上においても、違法があり、違法な公金の支出であることは明
白でした。

なお、3名の担当裁判官を被告発人とし、同訴訟指揮には、刑法193条・公務員職権
濫用罪があると、高松高等検察庁検事長宛に、12月27日に告発状を送りました。
告発状下記参照
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub2/28/K1.pdf

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『愛媛新聞』(2014.1.7)
今治・教科書訴訟 控訴棄却不服 原告側が上告

 今治市教育委員会が2009年8月に採択した扶桑社などの10年度中学教科書に
ついて、市民団体「えひめ教科書裁判を支える会」メンバーの同市の男性らが市や菅
良二市長、市教委などに採択の無効や採択に要した公金175万円の返還などを求め
た訴訟で、原告側は6日、控訴を棄却した昨年の高裁高松判決を不服として最高裁に
上告した。
 原告らは6日までに、高裁裁判官3人を「審理を尽くさず弁論を終結し、原告側の
権利を侵害した」として公務員職権濫用罪で高松高検に刑事告発した。
 原告の男性(61)は「適切な裁判が受けられなかった」と述べた。市教委は「こ
ちらの主張は一審、ニ審の通りで変わらない。上告は残念」とした。
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これまでの経過の概要
2001年、愛媛県教委、扶桑社採択。
●同採択は、違法であると、文科省に同教科書の給付差止。
●同採択の無効・取消。
と2002年に提訴。
●検定の違法、独占禁止法違反、採択の違法を理由に、文科省・県教委・扶桑社・
「つくる会」を被告として、教科書の出荷・給付の差止、採択の無効・取消。
●違法な訴訟指揮を理由に、担当裁判官を被告(監督責任として、最高裁長官など
も)国家賠償。

●これらの裁判の大半において、地裁裁判官の訴訟指揮に著しい不公正があると、担
当裁判官の変更を求める「裁判官忌避」
●口頭弁論の公的記録である「口頭弁論調書」の改ざん・ねつ造なども頻繁になさ
れ、同調書の改ざんの刑事告発(公文書偽造罪)
●法廷での録音請求・裁判所の録音テープの公開請求
●不当な訴訟指揮などを理由に、国会に対しても「弾劾訴追請求」
●不当な訴訟指揮などを理由に、「下級審事務処理規則21条による注意処分上申
書」を高裁・最高裁長官に提出
●県教委など・扶桑社・「つくる会」などの行為が、独占禁止法の「不公正な取引方
法」に抵触すると公正取引委員会へ告発
●採択手続きの公正・適正を求める請願。この請願の不採択を行政不服申請
●扶桑社版教科書は、欠陥商品であると「リコール措置債求」

上記の取り組みの延長として、一部訴訟を起こし、この12年間に、約40件近く訴
訟を提起。

現在、高松高裁判決で、訴訟手続き民事訴訟法上の重大な瑕疵などがあると、一審松
山地裁判決を差し戻し松山地裁の2件と上記上告を含め3件が、係争中です。

約40件のうちの多くの訴訟は、いずれも、行政権力よりの不公正な強権的な訴訟指
揮で(例えば、1回で結審など)、私たちの追及を拒んできました。しかし、その手
続きが、違法であるとの2件の高裁での差し戻しで、冒頭の一審地裁の口頭弁論で
は、これまでのような強引な訴訟指揮は行えず、5回の口頭弁論を開かずには得ませ
んでした。
 しかし、違法な採択であることが、弁論を重ねるごとに明らかになり、私たちの追
及に窮して、被告らの主張は、二転三転し、適正な採択であったとの被告らの主張
は、完全に空中分解状況にあり、これ以上、口頭弁論を続けると取り返しが付かなく
なると、5回では、強引に結審し、判決日も指定せずに、法廷から逃げ出すという幕
切れでした。
 このような状況での結審でしたので、被告行政権力に勝たせる内容の判決を書くこ
とは、困難をきたし、判決を書くために1年余りを時間を要し、別件の教育関係の裁
判の判例を根拠に、一般行政から独立性を有している教育委員会の下した判断として
の採択にもとづく、公金の支出には、違法がないということを理由に、請求を棄却す
しました。

 このような一審の経過及び判決を引き継ぐ控訴審でした。
 高裁では、差し戻しの裁判官らの担当ではなく、再び、極めて行政権力よりの訴訟
指揮で、強引に結審しました。つまり、原告側が、控訴審で提出した多数の書面の主
張・証拠(控訴理由書(1)〜(9)、準備書面(69)〜(91)、証拠申立書、
証拠甲74〜83号証を提出して、一方、今治市教委側は、答弁書1通のみで、しか
も、私たちの準備書面(79)〜(91)の主張に対しては、一切反論する記述がな
く、これに対する答弁を求めていましたが、書面での応答はなく状態で第一回口頭弁
論を迎えました。
 この状態はまずいと裁判長は、行政権力の今治市側に助け船を出し、私たちの書面
の未反論に準備書面に対して、口頭で争うと述べさせて、突如として、結審し、法廷
から逃げ出したのです。そして、私たちの前記の、地裁判決の事実誤認・理由不備、
つまり、一審判決を踏襲するために、私たちが、一審判決の間違いを指摘した書面の
主張・立証を全く無視した無味乾燥な判決です。
その判決・訴訟指揮の酷さは、刑事告発状を参照ください。控訴審の実態がなにもな
い、つまり、存在していない判決です。

 以上は、これまでの訴訟の一事例ですが、えひめ教科書裁判の一つの特徴は、「行
政権力の側に立つ、司法権力の対峙」を示していると思います。そして、権利として
の公正な裁判を求めるあれこれの取り組みによって、多少、それを形式的に認めさせ
てきたと思われますが、ある状況を越えそうになると、そこからは、強権的な訴訟指
揮によるガードに阻まれ、それを打ち破れない状況を示しているのだと思われます。
 この強権的状況は、安倍政権の「教育再生」を裁判官らが当然意識するでしょうか
ら、今後の訴訟指揮に現れてきるだろいと思われます。
この訴訟の資料は下記を参照ください
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub2/28/28.html

●採択状況を巡る概要
 一方、上記の取り組みで、採択に関する手続きに関して、非公開であった採択審議
が公開となり、採択資料の公開度、現場教員に使用希望教科書を調査するなどの手続
きも行うなどの改善が、進みました。しかし、採択結果には反映されず、採択権は、
教育委員(会)にあると、委員らの評価に基づく採択で、「つくる会」系教科書の採
択が続いています。

 この採択状況も、安倍政権の「教育再生」による、教育委員会制度の抜本的見直
し、検定基準の改悪などから、大きな影響を受け、大きく変えられる可能性が高まっ
ています。

 ということで、「つくる会」教科書問題の取り組み、13年、訴訟に12年となりま
す。
この間、全国の多くの方々からの支援・連帯、ありがとうございました。安倍政権の
反動化はすさまじく、一層、厳しい状況になるだろうと思われます。しかし、上記の
愛媛の状況は、権力の壁は、高く強固ですが、小さなことかもしれませんが、乗り越
えることが可能なこともあることをあることを教えてくれているように思います。
 そこに、希望と未来があると思います。ということで、諦めず、出来ることを創意
工夫し、楽しみを抱きつつ継続してゆきたいと思います。
 今後ともよろしく、お願いいたします。
                             私的報告(奥村)

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Okumura Etuo
gf742bpjye82j6v7vzw2 at mopera.net

安倍政権の「教育再生」の問題点
教育委員会制度とは 画像13分43秒
https://www.youtube.com/watch?v=iByza-XunEQ
安倍自民党政権の「教育再生」は、憲法改悪の地ならし-資料
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub6/2013/saisei.html
「原発安全神話と教科書記述−検定基準改悪」 画像5分49秒
http://www.youtube.com/watch?v=1l6SToOmnk4 
えひめ教科書裁判 資料
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub2.htm
憲法活用が、憲法「改悪」の〈ちから〉! 
http://kyoukasyosaiban.web.fc2.com/sub8.htm
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