[CML 029830] < テント日誌 2月22日(土) 経産省前テントひろば 897日、商業用原発停止 165日目 >

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2014年 2月 23日 (日) 12:52:58 JST


(転送します)

テント日誌 2月22日(土)
経産省前テントひろば897日目 商業用原発停止165日目


経産省「第1回廃炉・汚染水対策福島評議会」傍聴報告

経産省・東電・規制庁が深刻な状況を隠して地元に説明するも、地元は鬱積した不安・不満を訴える県副知事も「ロードマップはライフマップ」「人生かけて帰れるか帰れないか分からない」と不満表明
 
 2月17日(月)の標記第一回評議会を傍聴したので簡単に報告する。
(開催通知は http://www.meti.go.jp/press/2013/02/20140207002/20140207002.html )

主催 経済産業省 資源エネルギー庁 原子力発電所事故収束対応室
日時  平成26年2月17日(月)  14:00〜18:30
場所  「ウェディング・エルティ」2F「ハートン」(福島県福島市野田町 1-10-41)
出席  経産省(資源エネルギー庁)、東電、原子力規制庁
福島県・周辺自治体(14名)、地元関係団体・有識者(8名)
議事 「廃炉・汚染水対策の現状と今後の対応等について」

 1 概要
経産省と東電から廃炉・放射能汚染水対策の状況を説明した。
規制庁からは敷地境界実効線量の目標を当面達成できないことを説明(2013年8月に7.8mSv/年が増大するおそれがあり留意事項を示し、平成27年3月までに2mSv/年、平成28年3月までに1mSv/年を容認)。
続いて地元の意見を聞くのに、主催者はまず「情報提供やコミュニケーションの改善に向けたご意見」を尋ね、本来議論すべき廃炉・放射能汚染水対策状況についての議論を避けた。それでも、各市町村長からは情報提供だけでなく現状の不安についても不信・不安を強く訴えた。汚染水対策の不安、これからの自然災害に対する不安、帰れるか帰れないか分からない、再稼働よりも廃炉・汚染水対策、廃炉のための労働者確保、風評被害への心配、など。傍聴席からも応援の声。
最後に赤羽副大臣が、イチエフを何とかしなければならない、魂が入っていないといけない、国が主体者、マスコミが応援してやろうじゃないかと言えるようにしたい、と厳しい状況を説明して終わった。
それにしても、1〜3号機の原子炉の状況不明、放射能水汚染対策も後手後手で、とてもコントロールもブロックもできていないイチエフ・クライシスの状況の中で、福島の人たちに楽観情報を伝え問題点を指摘させないように進行する経産省の態度は許せない。引き続き監視が必要だと思った。
次回は4月。

 2 地元からの意見
私のメモから簡単にピックアップする(文責は筆者)。
■ 福島県内堀副知事 
深刻な廃炉・汚染水対策を200万人の県民に日本に世界に分かり易く伝えてほしい、そのためには女性の声を聴く・子供の視点・マスコミ対策を。廃炉・水汚染対策が世界で初めての取組で先が見えないが、県民にとって「ロードマップはライフマップ」、一年延びると人生をそれだけ損なっている、Time is Life、一日一日の人生。人生をかけて帰れるか帰れないか分からない。いつまで何をやるかがいつまで待っても分からない、人生設計ができない。
■ いわき市舘室長 情報提供頻度を上げ、できるだけ簡単な表現で。
■ 田村市鈴木副市長 警戒解除を進めているが、汚染水事故と原子炉不安定。分かりやすい表現で今の状態を伝えてほしい。
■ 南相馬市桜井市長 避難している方々に抵抗感。再度避難させられることがないかの不安があり、これを払拭しないと戻らない。常時モニタリングしているのかどうか。汚染水問題が「舞い上がる」不安。しっかり不安を与えない情報を。女性に安心感を与える情報を。データを公開して原因を説明してもらいたい。
■ 川俣町古川町長 同じ内容の報告は要らない、駄目だったことばかり報道される。仮置き場をどうするのか対策ができていないため不信がある。IAEAは具体的に何をやったのか。原発メーカに任せてしまっている。
■ 広野町遠藤町長 8割の13万6千人が避難している。安全・安心を届けていただきたい。元の生活への様々な懸念が住民にある。風評被害問題もある。
■ 楢葉町松本町長 分かりやすく情報を出してほしい。復興の状況をメディアに定期的に流すことも必要。
■ 富岡町宮本町長 国が前面に出て半年経つが、補助金を出しただけではないか。東電にはスピード感が全然足りない。情報公開もない。ストロンチウム500万Bq/l汚染水があったが、事象が起こったらすぐに公表してもらいたい。
■ 川内村遠藤村長 規制庁からトラブルのメールをもらっても重大性の判断が難しい。現場の作業員の厳しい話と東電発表とに 齟齬がある。現場の作業がある日は空間線量が上がっているようだ。
■ 大熊町渡辺町長 事故から3年経って本当に帰れるか不安。情報の一喜一憂している。収束作業の現場の声が不安をあおる、現場と一体となった正確な情報提供を。悪いところも迅速に公表してほしい。
■ 双葉町伊達町長 廃炉に向けて多核種がありいろいろな問題があり困難を理解している。対応するのは人。どういう気持ちで働いているか、加害者で被害者、使命感やモチベーションがあっても限界がある。被爆オーバーもある。社員の作業の改善をし、劣悪な状況を長く安全な状況に変えてもらいたい。被爆を防ぐこととともに、生活があり報酬や給料も改善を。(傍聴席から拍手)
■ 浪江町馬場町長 敷地内汚染がれきを最終処分場に早く移転して、汚染水の海への流出について徹底した検査を。平成27年度に漁港が復活するがストロンチウムなど疑いあり、情報開示を。タンク漏れを早期発見するためにパトロールを強化して。廃炉作業に要員確保と技術の継承、人材育成を。現3500人がミスを許せない作業をしている。廃炉作業の可視化を。
■ 飯館村菅野村長 評価会合は評価する。福島原発事故は人災、今まで「無い」と思っていたことが起こった。被爆労働の半分以上が県人。原発から何も学ぶか、アベノミクスでいいのか。国が加害者であり、国民に辛い話もやっていくべき。ただただ金を出していくのでは駄目。
■ 大熊町蜂須賀(元国会事故調)委員 津波対策はクリアしているのか? 隠していることが多く出ている。フクイチを「特定原子力施設」と呼ぶのを最近知った。今から起こりうるリスクについては知らされない。いろんな叡智を集めて。規制庁がHPを見よと言うが、再稼働より廃炉・水汚染対策でしょう。
■ 会津大学角山学長 水汚染対策で貯水槽で失敗し、凍土壁も達成確率は低い。異なる立場の意見交換が大事。避難の防災計画について、2020年はどういう状態か? 中長期的にどうか、30km圏でいいのか。
■ 青年会議所安斎淳 戻ってきた妻が、海の汚染が心配で、なるべく西日本の食べ物を求め、隣県のものが食べられない。自分の子どもを守るため福島になるべく住みたくない。汚染水について悪い情報しか出てこない。女性・子ども目線の情報公開を。 
■ 福島漁協野崎会長 フクイチから汚染水が海に出るのはイヤだ。広報については、毎日出る水汚染量を知らせてもらいたい。風評被害があるが、今は取りこぼしの無い出荷体制を敷いている。消費者の理解も得たい。

 3 政府側からの注目発言
(1) 経産省 
■ 技術研究組合 国際廃炉研究開発機構(IRID、アイリッド)が、予防的・重層的な追加汚染水処理対策をとりまとめし780件の技術提案が寄せられた。
■ ALPSは3系統が動いているが、4核種について検出限界値以下に下がられていない。活性炭タンクを加える実験を実施している。
■ IAEAの提言は、(一部の報道に見られる)海に流すことを前提としている訳ではなく、管理された放出を含むあらゆる対策の選択肢の提示。
■ 東電まかせでは「検討」がいつまでか分からなかった。規制委の指示はマストだ。
福島イチエフを何とかしなければいけない、魂が入っていないといけない。国が主体者としてやり、マスコミが応援してやろうじゃないかというところまで持っていきたい。

(2)規制庁敷地境界の線量を含め12項目の留保事項を指定している。

 4 配布資料 
資料1、2議事次第、出席者名簿、座席表
資料3、4 評議会設置要領、評議会運営要領
資料5 廃炉・汚染水対策に関する取組について(東電)
資料6 廃炉・汚染水対策の現況、対策の進捗状況について(東電)
資料7 国・東電の情報提供・コミュニケーションの現状(東電)
資料8 東京電力福島第一原子力発電所敷地境界における実効線量の制限の達成に向けた規制の在り方に係る論点(規制庁)
参考資料1 現況、対策の進捗状況について
参考資料2 チラシ等のサンプルについて
以上 2014年2月21日 木村雅英



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