[CML 029827] 管理組合理事長経験からの都知事選出馬経緯考察

林田力 info at hayariki.net
2014年 2月 23日 (日) 11:22:34 JST


宇都宮けんじ世田谷勝手連(2014年2月20日)や拡大選対会議(2月21日)は有意義な会議であったが、驚いたことは宇都宮けんじ氏の出馬経緯に不満を抱いている人が少なからず存在したことである。これは東部勝手連とは事情が異なる。

 私は自分の経験に重ね合わせて宇都宮氏の出馬表明を支持できる。マックス・ウェーバー『職業としての政治』流に政治を指導行為と定義するならば、私の数少ない政治経験として、マンション管理組合理事長経験がある。

マンション管理会社は東急コミュニティーであったが、管理規約違反(住居の事務所使用)に対応できず、長期修繕計画の計画誤りなど問題が多かった。そこで東急コミュニティーを解約し、独立系管理会社に変更することで、管理委託費を年間約120万円も削減することに成功した(林田力『東急コミュニティー解約記』Amazon Kindle)。

 管理委託費を削減し、サービスが向上する良いこと尽くめの管理会社変更であったが、道のりは平坦ではなかった。理事会には東急コミュニティー寄りの役員もおり、住民集会で東急コミュニティーの問題点を説明して賛同を得ても、理事会で具体的に管理会社選びをすると「もっと時間をかけて検討しよう」などの理由がつけられて、中々話が進まない状況であった。最終的には住民の強い声を背景に管理会社変更を成功することができた。

ある集団が構成員の本音レベルでの利害対立で身動きできない状態になった場合に、より大きな集団に訴えて自らの正当性を確保することは有意義なことである。市民運動家には「ちゃらんけ」(とことん話し合う)が流行しているが、それは構成員間の背後に利害対立がある場合は有害にもなる。現状を維持したい側が建前として「ちゃらんけ」的な理屈を持ち出すこともある。

この手法は現実に東京都知事になり、都議会と対峙する上で重要になる。公約の実現を目指すならば、世論の支持を背景に都議会の反対を押し切る場面が必ず存在する。むしろ出馬経緯の批判者が指摘するような事実があるとしても、政治家としての頼もしさを高めるものである。
-- 
林田力Hayashida Riki
http://www.hayariki.net/poli/rijicho.html


CML メーリングリストの案内