[CML 029816] 田母神俊雄氏の得票は戦後レジームへの不満

林田力 info at hayariki.net
2014年 2月 22日 (土) 23:55:14 JST


2014年東京都知事選挙では田母神俊雄候補の得票は60万票を超えた。これを危険視・問題視する意見は少なくない。田母神票を積極的に評価するならば戦後レジームへの不満である。

 抑圧された人々が現体制に不満があるならば左傾化する方が自然である。ところが、左翼は護憲に象徴されるように戦後レジームを守る運動ばかりに注力する傾向があった。戦後レジームを守るだけでは自分達は救われず、左翼には期待できないと考えたとしても無理はない。

 何故ならば官僚支配も土建国家も戦後レジームであるためである。ブラック企業も貧困・格差も戦後レジームに原点がある。労働者派遣法以前から社外工という非正規労働者は存在し、社会保障制度の官民格差なども存在した。貧困層の数か増えたために貧困と格差が目立つようになっただけである。構造改革を止めて戦後レジームに戻れば解決するというものではない。

その結果、右翼的な戦後レジームの脱却を歓迎する。これを批判する左翼側の目的が戦後レジームを維持するものであるならば、いくら戦後レジームからの脱却方向が間違っていると批判しても、戦後レジームに苦しめられた人々にとって魅力がない。既得権益擁護の運動にしか見えない。戦後レジームからの脱却自体は歓迎する人々が存在することは直視しなければならない。

その中で宇都宮けんじ氏がブラック企業批判などによって戦後レジームからの脱却を求める層の支持を得たことを評価する。さらに宇都宮氏に澤藤問題や細川問題が襲ったこともプラスになった。澤藤統一郎氏や細川護煕氏支持に流れた知識人が宇都宮氏を攻撃することで、宇都宮陣営の左翼臭が弱まった。戦後レジーム維持で自らの権威を維持する左翼に反感を抱く層から受け入れられやすくなった。
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林田力Hayashida Riki
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