[CML 029809] 小林久公氏(「強制動員真相究明ネットワーク」事務局長)の指摘 石原元官房副長官の国会証言「河野談話に裏付は無い」はウソ

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2014年 2月 22日 (土) 17:51:36 JST


以下は、小林久公氏(「強制動員真相究明ネットワーク」事務局長、札幌市在住)の先の20日に衆議院予算委員会で証言した石原
元官房副長官の「元慰安婦の証言」の「事実関係の裏付調査は行われていない」発言、それを「胆略的」に報道した産経新聞の「仕
組まれたウソ」を暴く指摘です。

ここで小林氏が指摘している事実については、いわゆる「従軍慰安婦」問題や「強制動員」問題の研究者やフィールドワーカーにとっ
ては「周知の事実」というべきものですが、一般に「周知の事実」というにはいまだほど遠い状況にあります(だから、今回のような安
倍内閣や産経新聞の「胆略」も右翼的潮流に影響されやすい一部の市民の間で「通用」する事態にも立ち至っているわけですが)。

そういう次第で、小林久公氏の安倍内閣と産経新聞によって「仕組まれたウソ」の指摘を転載させていただこうと思います。

20日の衆議院予算委員会で、石原元官房副長官の「元慰安婦の証言」の「事実関係の裏付調査は行われていない」との発言を受
けて、菅内閣官房長官が、元慰安婦の証言の検証について「検討したい」と答弁したことが伝えられています。このことに関し、報
道は「河野談話の基となった元慰安婦証言は裏付がない」と胆略的に報道しています。このような表現は正しくなく、読者に誤った
情報を埋め込む基になります。

河野談話は当時の外政審議室の発表にもあるとおり、10の対象機関から収集した文書(この中には、法務省からのバタビア裁判
の報告書があります)、「慰安婦」被害女性、元軍人など三十数名からの聞き取り、国内外の文書及び出版物(この中には、各種
の「慰安婦」被害者の『証言集』や研究書)を「総合的に分析、検討した結果、以下の点が明らかになつた」として発表されたもので
す。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/kono.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/pdfs/im_050804.pdf

「河野談話の基となった元慰安婦証言」という表現は、産経情報であり真実ではありません。また、「河野談話に裏付がない」との
印象を与えるための政治的表現です。しかし、河野談話はしっかりした裏付の基に出されたものです。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140220/plc14022018180021-n1.htm

「元慰安婦の証言の事実関係の裏付調査」とは、どのような調査を意味しているのでしょうか、被害女性をどのように騙して連れ
て行ったのか、慰安所での生活がどんなにか人権を無視した非道なものであったのか、これらのことについては、既に多くの調査
が証明しており、裏付けられています。問題は、それらの事実が「本人たちの意思に反して」いたかどうかについては、当事者たち
の証言でしか分かりません。その証言の裏付がないとは、どのような意味を持つのでしょうか。

ことがらは逆さまで、調査研究で明らかになった、「慰安婦」被害女性に対する国際法国内法に違反する人権無視の実態や日本
軍と政府が実施した性奴隷制の慰安所制度がいかに残酷なものであったかの裏付として本人たちの証言があるのです。

安倍政権は、調査研究で明らかにされた事実を否定するために「証言の裏付がない」と言い張っているのですが、日本軍が慰安
所制度を持っており、そこに多くの女性が奴隷状態で軍の支配下に置かれいた事実を覆すことはできません。

このように河野談話の「本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり」の部分については、本人たちの聞き取り調査だけ
でなく当時政府が収集した研究書や出版物などで認定されており、元軍人や慰安所経営者などの聞き取り調査や研究論文など
により裏付けられています。また、「官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった」のは、法務省が報告したBC
級バタビア裁判の資料によって認定されていることです。更に、河野談話の発表後にも政府に集められた、警保局長の内務大臣
決済書や、地方長官からの報告書などがあり、政府は未だに収集していないが、その後研究者などが発見し公表している「野戦
酒保規程」や「営外施設規程」などにより、河野談話の「旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した」ことの裏付は十分あり
ます。
http://fightforjustice.info/?page_id=445
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/09645d084c761c6ab2edd7df9ce51466
http://fightforjustice.info/?page_id=445
http://fightforjustice.info/?page_id=2483
http://bit.ly/1fHgVMs
http://fightforjustice.info/?page_id=608

その史実が、日本軍の性奴隷制が、「関与」にとどまらず、組織的体系的に実施されたものであることが益々明確になっている
ことです。(「韓国併合」100年市民ネットワークMLより転載)

こちらの記事もご参照ください。

■188:安倍首相の苦い教訓「スマラン事件」:慰安婦記録「軍強制」の詳細開示 公文書館、河野談話の原資料/追加報道あり
(梶村太一郎 2013年10月7日)
http://tkajimura.blogspot.de/2013/10/blog-post.html
■189:安倍内閣は日本社会の名誉のために2007年の「慰安婦」強制連行否定の閣議決定を撤回すべし/その1河野談話の
前史(梶村太一郎 2013年10月9日)
http://tkajimura.blogspot.jp/2013/10/blog-post_9.html


東本高志@大分
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http://mizukith.blog91.fc2.com/ 



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