[CML 029761] Re: 籾井NHK会長のさらなる暴言「発言、どこが悪いのか」論と藤原新也さんの「安倍という人間は悪知恵に長けている」論。また、藤原さんのNHK受信料「留保」行動の勧め

higashimoto takashi higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2014年 2月 19日 (水) 19:05:54 JST


前田さん、ご指摘ありがとうございます。

「支払うべき受信料を故意に支払わないことが犯罪とされているのですから、不払いと言おうと、留保と言おうと、同じです」という
ご指摘はまったくそのとおりだと思います(藤原さんはおそらく「留保」という言葉を国際法上における「留保」の意味(「留保」を宣
言すれば条約の適用を一部除外、または制限することができる、の意)で用いられたのだろうと思いますが、放送法との関連で
いえば、「不払いと言おうと、留保と言おうと、同じ」だろうと私も思います)。

ただ、藤原さんの論、とりわけ「安倍首相がNHK経営委員に埼玉大学教授の長谷川三千子氏や作家の百田尚樹氏など過激な
右翼思想を持った4名のお友達を任命した意味とは12人で構成される経営委員のうち、4人の拒否 があれば会長候補にのぼ
った会長はその拒否権によって選出されないという規則があるからだ。つまり12人全部でなくとも4人の安倍の意中の人間さえ
経営委員に送り込めば自分の思い通りのNHK会長をつくることができるということだ」という論の部分は、朝日新聞のきょう付け
の「籾井NHK会長『発言、どこが悪いのか』」発言批判記事の解説記事としても有効だろう、と思って同時転載したものです。

また、藤原さんのNHK受信料「留保」行動の提起についても時宜を得た行動提起だと思ったというのも転載の理由です。


東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/

From: maeda at zokei.ac.jp
Sent: Wednesday, February 19, 2014 5:51 PM
To: 市民のML
Subject: [CML 029756] Re: 籾井NHK会長のさらなる暴言「発言、どこが悪いのか」論と藤原新也さんの「安倍という人間は悪知恵に長けている」論。また、藤原さんのNHK受信料「留保」行動の勧め

前田 朗です。
2月19日

東本さん

ご苦労様です。

藤原新也さん、これまでのNHK受信料不払い運動についての基礎知識をまったく持っていないのですね。

若干補足させていただきます。


不払い運動は、放送法の受信料強制が憲法違反であるという立場によるものと、それはともかくとしてNHK番組が偏向しているという立場によるものがあり、両者が交錯し、重なったりしています。たぶん、東本さんは主に前者で、従として後者でしょう。私も。

> 冒頭の鳥越氏の発言にはそういった意味があるわけだが、彼の発言にはジャーナリストらしからぬ穴がある。それは「不払い」という言葉を使っていることだ。
> 現今の放送法にかかる法律では「不払い」とはひとつの犯罪であり、由なく不払いを続けるとそれは差し押さえの対象となり、法的に強制的に支払いを命じら
> れるとともになにがしかのペナルティを課せられる可能性がある。

さて、第1に、藤原さんは「不払い」は犯罪になりペナルティがあるから、鳥越さんの話には「穴」があるとの意見です。

放送法上の「犯罪」にあたるとしてもあえて不払いとするという立場が、従来の不払いですが、そのことを理解していないのですね。

> つまり不払い行動には視聴者としてまっとうな筋を通したロジックを持って臨み、軽率にも「不払い」という言葉を使うのではなく「留保」という言葉を使うべきなのである。

第2に、藤原さんは「不払い」は犯罪になるが、「留保」は犯罪にならないと思い込んでいるようです。間違いです。支払うべき受信料を故意に支払わないことが犯罪とされているのですから、不払いと言おうと、留保と言おうと、同じです。

> つまりこのたびのNHK会長の発言ならびに経営委員の発言や立ち居振る舞いは公共放送は公平であるべきとする「公共放送法」に抵触するものであり、その危惧が
> 払拭されるまでNHK受信料支払いを一時留保する。というまっとうなロジックを携えて一介の庶民としての力を発揮すべきなのである。

第3に、NHK会長や経営委員の発言が放送法に反するという意見が「まっとうなロジック」というのも間違いです。東本さんや私はこの意見に賛成ですが、それは通りません。法律上、「ある人物の発言が放送法に反するか否かを視聴者が判断する」ということは想定されていません。人によって判断が割れやすい性質の問題ですから、そういう事を想定するということはありません。

> そういった文言に関する、そして穴のないロジックの周到な準備の上に立って”不払い”行動を起こした場合、それを差し押さえでもって対処したとするならおそらく裁判では
> 不利になるから相手はそう簡単には動けないわけだ。

第4に、藤原さんの言う「穴のないロジック」(実は無意味な独りよがりのロジック)について、差し押さえで対処するとNHK側が「裁判で不利になる」ということはありません。裁判で問題になるのは、(1)受信料支払い義務があったか否か、(2)支払い義務があると知りながら、故意に期日までに支払わなかったか、という事実です。藤原さんの独りよがりな意見を聞くような、お暇でノー天気な裁判官はいません。

第5に、NHKが不払いに対して強制徴収や裁判手続きをあまりしてこなかったのは、藤原さんの主張とは全く関係なく、(1)実際に強制するとかえって反発が広がって不払い運動が広まる懸念、(2)わずかな受信料のために正式手続きを取っても無駄なコストがかかるだけ、という理由です。前者(1)については、NHKと安倍晋三による番組改ざん問題の後しばらくNHKはおとなしくして、不払いに対して何もせずにいましたが、ほとぼりがさめると再び強制手続きを少しやるようになりました。内部からさえ、ポーズという声もありますが。

以上、東本さんは御存じのことばかりですが、藤原さんの意見をノーコメントで流しているので、私なりの補足を加えさせていただきました。(細かなことは、今回は実際は重要ではありませんが。)

運動としては、ともかく今回の件で不払いが増えれば、それがNHKに対する庶民の意思表示になるので、その点は下記の藤原さんの意見に賛成です。

また、この点以外の藤原さんの意見も、それなりになるほどと思って読みました。

以上。




CML メーリングリストの案内