Re: [CML 029685] 金光翔さんの東京都知事選「若者右傾化」疑問説 ――「田母神の得票は、石原に投票してきた層のうち、舛添に投票しなかった層」の票である

泥憲和 n.doro at himesou.jp
2014年 2月 17日 (月) 09:42:02 JST


東本さん

「田母神の得票は、石原に投票してきた層のうち、舛添に投票しなかった層としてほぼ説明できるように思う。
つまり、石原の右翼イデオロギーに共鳴して投票してきた層である」。

 ホッとする分析ですね。
 この見解が当たっていれば嬉しいのですが。
 そう思って、都知事選挙の得票率を調べてみました。

 2011年選挙の石原の得票率は、43.4%。
 2014年選挙の舛添の得票率は、奇しくも43.4%で同率でした。
 2014年はこれに加えて田母神の得票があり、その率は12.55%。
 併せて55.95%です。
 この結果だけを見ると、
“田母神の得票は、石原に投票してきた層のうち、舛添に投票しなかった層”とのみは、言えないように見えます。
 石原に投票してきた層に加えて、田母神に投票する層が現れたという分析も可能です。

 しかしもう一つ前の2007年選挙の石原得票率は51.6%だし、
その前の2003年選挙ではなんと70.21%なので、
大局的には“田母神の得票は、石原に投票してきた層のうち、舛添に投票しなかった層”と言ってもよいのかも知れません。

 ただし、別の所に、注目すべき現象が存在します。
 嫌韓論の広がりです。
 特に東京など大都市に顕著な傾向だそうですが、書店に嫌韓本が平積みになっており、よく売れているそうです。
 週刊誌がこのところ嫌韓特集記事を連発しているのも、よく売れるからだそうです。

 田母神に投票したのが嫌韓論に共感する層であるのは間違いないところです。
 嫌韓情報と嫌韓世論はネット社会をすでに支配しています。
 その現状に最も影響を受けているのは、ネット世代です。
 つまり10代~40代の層です。
 ネット内の嫌韓傾向が、選挙に反映されるのは当然でしょう。
 実際、比較的に田母神支持の多い年代層が20代~40代でした。

 過激なヘイトスピーチはカウンター効果で下火になっていますが、
草の根ヘイトは静かに、しかし着実に日本社会に根を下ろしつつあるのではないか。
 杞憂ならばよいのですが、私はこのような危惧を抱いています。

----- Original Message ----- 
From: "higashimoto takashi" 
<higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp>
To: "市民のML" 
<cml at list.jca.apc.org>
Sent: Sunday, February 16, 
2014 8:52 PM
Subject: [CML 029685] 金光翔さんの東京都知事選「若者右傾化」疑問説 ――「田 
母神の得票は、石原に投票してきた層のうち、舛添に投票しなかった層」の票である


> 今回の東京都知事選において「田母神氏は若者からの支持に支えられた」言説がひとり歩きし、そこから「青年の右傾化傾向」
> 「若者右傾化」説がさらにひとり歩きし、「若者の右傾化=日本の政治の危機」説が一部で声高に主張されていますが、日本の
> 若者層の右傾化は日本の政治の危機」説が飛び交うほど顕著な傾向を示しているのか? こ 
> の点について、政治学者の加藤
> 哲郎さんも次のような「危機」説を述べています。「安倍首相の立場・歴史認識により近い右派候補が、20代・30代の若者を中
> 心に60万票を得ていて、事態は深刻です」(加藤哲郎のネチズン・カレッジ 
>  2014.2.15)。
> http://www.ff.iij4u.or.jp/~katote/Home.shtml
>
> しかし、そうした「危機」説には「些か誇張の感」がある、と問題提起したのが古谷経衡さん(評論家)の「若者は本当に田母神
> 氏を支持したのか?」(Yahoo!ニュース 
>  2014年2月11日)という論でした。「左による『若者の右傾化』は事実誤認の過大評価> であり、右からの『若者の(保守的な文脈での)正常化』は願望に基づく過大評価である」というのが各選挙結果指標を分析し> た上での古谷さんの結論でした。>http://bylines.news.yahoo.co.jp/furuyatsunehira/20140211-00032569/>> この「若者右傾化」説を考える上でさらに参考になるのが下記の金光翔さんの論です。金さんの論は次のようなものです。>>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
> ■「メモ31」(金光翔 私にも話させて 2014-02-16)>http://watashinim.exblog.jp/20361775/>> 田母神が都知事選で60万余りの票を獲得したことに関して、「右傾化」の象徴として朝日その他が報じたり、「新しい政治勢力> の誕生」だと右派が喜んだりしている。しかし、ウィキペディアの「東京都知事選挙」の項目の記述を基に、若干抜き出してみた> のだが、>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E7%9F%A5%E4%BA%8B%E9%81%B8%E6%8C%99>> 14代 1999年4月11日> 石原慎太郎 1,664,558> 舛添要一 836,104> 明石康 690,308(自民・公明推薦)> <計3,190,970>>> 15代 2003年4月13日> 石原慎太郎 3,087,190> <計3,087,190>>> 16代 2007年4月8日> 石原慎太郎 2,811,486> <計2,811,486>>> 17代 2011年4月10日> 石原慎太郎 2,615,120> <計2,615,120>>> 19代 2014年2月9日> 舛添要一 2,112,979> 田母神俊雄 610,865> <計2,723,844>>> こう見ると、田母神の得票は、石原に投票してきた層のうち、舛添に投票しなかった層としてほぼ説明できるように思う。つまり、> 石原の右翼イデオロギーに共鳴して投票してきた層である。田母神の得票率(都全体で12.5%)が高かった地域は、上から順> に、千代田区(18.0%)・中央区(16.4%)・港区(15.0%)であり、いずれも23区内で一人当たり平均年収が高いとされている区> である。富裕層(都市上層)こそが右翼イデオロギーと親和的である、と見ることができると思う。>>https://twitter.com/halt_haru/status/432830792239038464>http://insightxinside.com/20140209-tokyo-election/>http://tmaita77.blogspot.jp/2012/12/blog-post.html>http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33288?page=4>> 少なくとも現時点では、田母神の60万票という獲得票から、何らかの新しい政治的意味を導きだすことは難しいのではないか。> 石原という田母神的な知事(周知のように今回の都知事選でも石原は田母神を支持している)を10年以上にわたって都民が> 圧倒的に支持してきたという明白な事実が、あたかも存在しなかったのごとく論じられている事態こそが、むしろ分析の対象に> なるべきであろう。>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>
> 「田母神の得票は、石原に投票してきた層のうち、舛添に投票しなかった層としてほぼ説明できるように思う。つまり、石原の> 右翼イデオロギーに共鳴して投票してきた層である」。「田母神の得票率(都全体で12.5%)が高かった地域は、上から順に、> 千代田区(18.0%)・中央区(16.4%)・港区(15.0%)であり、いずれも23区内で一人当たり平均年収が高いとされている区で> ある。富裕層(都市上層)こそが右翼イデオロギーと親和的である、と見ることができると思う」。>> 金光翔さんの分析には特段に斬新な切り口はありません。「左派・リベラルの視点に立ってふつうに分析すればこうなるだろう> というふつうの選挙結果分析です。すなわち、「他紙を抜く」的なネライや学術的な衒いなどもまったくないごくふつうの選挙結果> 分析であるように思います。ごくふつうの選挙結果分析こそ必要です。選挙結果分析を誤れば、次の選挙において誤った選挙> 戦術を採用するということにもなりかねません。選挙戦術の誤りは致命的なことです。今回の東京都知事選では誤った選挙戦> 術の採用はなかったか? 私はあったと思いますし、だから「革新」は敗北したとも思っていますが、真摯かつふつうの選挙分> 析をする必要があるでしょう。それが私の「結論」です。>> 附記:金光翔さんの挙げているデータ(リンク)は面白いものです。是非ご参照ください。>>> 東本高志@大分>higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp>http://mizukith.blog91.fc2.com/>


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