[CML 029535] 今回都知事選の教訓(前半部分)(紅林進)

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2014年 2月 10日 (月) 15:44:59 JST







































紅林進です。
 
先ほど投稿したものが容量が大きすぎるということで送信できませんでしたので、
2つに分割して送信させていただきます。
 
まず前半部分をお送りさせていただきます。
 
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紅林進です。
 
猪瀬都知事の徳洲会グループからの5000万円借金問題による辞任に伴う、
昨日2月9日(日)投開票の今回の都知事選は自民党、公明党、連合東京の
支援を受けた元厚生労働相の舛添要一氏が2,112,979票を獲得して当選した。
次点は、982,594票を獲得した日弁連前会長の宇都宮健児氏。同氏は日本
共産党、社民党、新社会党、緑の党が支援した。宇都宮陣営には勝手連的
に多くの市民も参加した。「即時原発ゼロ」を掲げて立候補した元首相の細川
護煕氏は、956,063票で3位に留まった。政党では、民主党、生活の党、結の
党が支援し、民主党は政党色を隠して、形容矛盾の「組織的勝手連」なる用語
も使って支援した。石原慎太郎元都知事の支援を受けた元航空自衛隊航空
幕僚長の田母神俊夫氏は610,865票を獲得して4位に食い込んだ。
 

宇都宮候補は、どの年代からもまんべんなく得票したが、細川候補は、小泉
政権時代を知っている年配・高齢者からの得票は一定得ても、20代、30代
では宇都宮候補を大きく下回った。(『朝日新聞」2月10日付朝刊・1面参照)
 
雇用不安、非正規化、ブラック企業問題など、若者が直面する問題を宇都宮
候補が積極的に訴えた結果でもあろう。宇都宮陣営の選挙運動にも若者が
多く参加した。
 
田母神候補は、高齢者の支持は少ないものの、20代で24%、30代で17%、
40代で14%と若者の支持が高く、20代では、宇都宮、細川の両候補を上回
っていることは、危惧すべき傾向である。雇用不安、非正規化という若者を
覆っている閉塞状況がファッショ的な方向に誘導される危険性を孕んである。 
 
ところで同じく「即時原発ゼロ」を主張する小泉純一郎元首相と二人三脚を
組んだ細川護煕氏は、「脱原発」を争点に、かつての小泉郵政民営化の時の
ようなワンイッシュー選挙の再現を狙ったが、都民の関心は、必ずしも原発・
エネルギー問題だけでなく、それは、景気・雇用や福祉などの問題よりも優先
順位は低く見られた。その上、脱原発派の票は細川候補と宇都宮候補に二分
されてしまった。
 
原発積極推進を掲げる田母神候補の票を別とすれば、宇都宮、細川の脱原発
候補が一本化されれば、その相乗効果もあり、脱原発候補が当選した可能性
もあり、脱原発候補が一本化されなかったことは残念ではあるが、その一本化
を求めるあまり、先に立候補を表明していた宇都宮健児氏に対し一方的に立候
補取りやめを迫り、細川護煕氏への一本化を迫ろうとした鎌田慧氏をはじめと
する一部の市民運動家や「文化人」(おかしな用語だが)と呼ばれる人々は、
著名性、当選可能性ということで、細川護煕氏への一本化を図ろうとしたが、
それは宇都宮候補の票が細川候補の票が上回ったことを見ても、細川氏の方
が宇都宮氏より当選可能性が高いという、その論拠は事実によって否定された。
 
私も脱原発派の候補が一本化されることはもちろん好ましいと考えるが、その
ことは脱原発以外の都政の重要な課題を無視してよいということにはならない。
しかし、細川氏と細川陣営は、脱原発以外の政策を告示日の前日まで示さず、
宇都宮陣営による公開討論の呼びかけにも、応じないできた。そのために
青年会議所が企画した公開討論会等、いくつもの討論会が宇都宮氏以外の
参加表明がなく、中止に追い込まれた。政策論争を避け、都民の前にそれを
示すことをしない姿勢は、舛添氏を含めて批判されるべきである。選挙は
単なる人気投票ではなく、政策論争を前提とした有権者の判断が求められる
のである。
 
候補を一本化する、統一するためには、オープンな形で政策協議を行って、
政策の一致を得られならば、あるいは完全な一致は見られなくとも、一定の
歩み寄りが見られるならば、きちんとした政策協定を結んだうえで、候補を
統一すべきであり、一方が他方に降りろと一方的に迫ったり、水面下で圧力
をかけるのでは、まとまる話もまとまらなくなり、たとえ形の上では、一本化
したとしても、お互いしこりを残し、運動にとって決して良い結果は生まない。
実際、このような一方的な圧力に、宇都宮氏と宇都宮陣営は反発した。


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