[CML 029414] 参考記事:汚染水,みんなで捨てれば,怖くない???? 冗談だろう!!!

uchitomi makoto muchitomi at hotmail.com
2014年 2月 5日 (水) 11:25:23 JST


汚染水,みんなで捨てれば,怖くない???? 冗談だろう!!!
http://tyobotyobosiminn.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-e3f1.html


前略,田中一郎です。
(みなさま、新聞をとるなら東京新聞です)
(別添PDFファイルは添付できませんでした)

 
別添PDFファイルは,本日(2/4火)付の朝刊各紙に掲載された福島第1原発敷地からの放射能汚染水放出(いわゆる「地下水バイパス」)に関する記事です。報道されている汚染水の海洋への放出が出鱈目なのはもちろんですが,これらマスごみ各紙の報道ぶりも出鱈目です。以下,各紙の中では比較的まともな東京新聞の記事によりながら,簡単に記事内容と,マスごみ各紙の報道ぶりを簡単にご紹介します。(その東京新聞でさえも,記事の見出しが「汚染水放出に厳格基準」などと書かれていて,毎日新聞と同じような体裁になっています。また,この報道に関しては日経・読売をご紹介いたしませんが,それは,そんな新聞は見てもしょうがないと思っているからです)

 <別添PDFファイル>
(1)(汚染)地下水放出に厳格基準(東京 2014.2.4)
(2)地下水放出,国が漁連に説明(朝日 2014.2.4)
(3)地下水放出厳格化(毎日 2014.2.4)
(4)(汚染)地下水の放出で全漁連に理解要請(日農 2014.2.4)

 <記事の概要:東京新聞>
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014020402000139.html

●東京電力福島第一原発の汚染水対策に関し、経済産業省の赤羽一嘉(あかばかずよし)副大臣は三日、全国漁業協同組合連合会(全漁連)の岸宏会長に、汚染される前の地下水をくみ上げて海に排水する「地下水バイパス」を稼働する場合、放射性物質の濃度には現行の法令基準より厳しい基準を適用する方針を示した。

●新基準では排水許容限度として、くみ上げた水のトリチウム濃度を排水の法令基準の一リットル当たり六万ベクレルに対し、三万ベクレルと設定。ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質は一リットル当たり一〇ベクレルとする。

●さらに運用目標値として、トリチウム濃度を一五〇〇ベクレルなどと設定。目標値以上の濃度を確認した場合、水の移送を停止するなどの対策を取る。

●岸会長は会談後「排水ありきの話ではない。国が責任を持つ(海水の)モニタリング体制や風評被害の防止対策なども見極めた上で、最終的な判断をしたい」と述べた。

(田中コメント)
 まず,この記事の見出しですが,「汚染水」はちゃんと「放射能汚染水」とすべきです。また,放出基準は下記に見るように「厳格化」されるわけではないので,「基準を変えて放出へ」とか,「依然として甘い基準のまま放出へ」とか,「漁業への懸念高まる」とか,もっと他の,放射能汚染水放出をネガティブにとらえる表現とすべきでしょう。

このままでは,「基準を厳格化したのだから,放出してもしょうがないでしょう」という言外の意味が伝えられているように見えます。しかし,それでは,これまでの政府や東京電力の汚染水処理の出鱈目に対する批判的視点がボケてしまいます。

汚染水の規制基準が「バナナのたたき売り」になっています。そもそもトリチウムの排水規制基準の60,000ベクレル/リットルや,放射性ストロンチウムの10ベクレル/リットルに根拠がありませんから,それを1/2にしたからと言って,記事見出しが言うように「厳格になった」などということはできません。

 たとえばトリチウムであれば,それが人間を含む生物,特に海藻や微生物を含む海洋生物群などの体内に入った時に,どのような挙動を示し,どのような影響を中長期的に及ぼすのか、などということは,全く分かっておりませんし,おそらくは調べたこともないでしょう。(何故、マスごみ記者達は、このことを突っ込んで質問しないのでしょう)

また,放射性セシウムの100倍以上の危険性を持つ放射性ストロンチウムについても,その人間を含む生物体内での骨や歯などへの濃縮度合いと食物連鎖の重積度(放射性ストロンチウムは一旦体内に入ると容易なことでは体外排出されないと言われています),あるいは,その化学物質としての性質から,カルシウムとの代替性からくる生物体内ミネラルとしての危険物質化(たとえば生物体内で産生される酵素やホルモン類などの分泌物にカルシウムが使われていて,それが放射性ストロンチウムにとって代わられることの危険性など)などについて,まともな経験データがないのが実態です(あるというのなら,出してみろ)。更には,放射能大量放出に伴う海洋生態系の破壊は,時がたつにつれてすさまじいものになっていくでしょう。

 そもそも,この規制値の単位が「リットル」当たりで表示されて,見かけ上,小さくされていることに注意して下さい。それぞれ1リットル当たりではなく,1m3あたりで表示すると,×1,000で,トリチウム=60,000,000ベクレル/m3=1トン,放射性ストロンチウム=10,000ベクレル/m3=1トンという,ものすごい数字になります。そして,もちろん,放出される汚染水の量たるや,何千トン・何万トンというすさまじい量ですから,1リットル当たりの濃度など,何の関係もない膨大な量で海へ放射能がぶん投げられるのです(それに加えて、放射性セシウムやベータ核種以外のことは、一顧だにされていないのでしょう)。考えただけでもぞっとします。少なくとも,放出・廃棄される放射能の総量を明らかにさせるべきです。濃度規制など無意味です。

 また,「運用目標値として、トリチウム濃度を一五〇〇ベクレルなどと設定」などというのも,インチキの上塗りのようなものです。この数値をオーバーしても,何の罰則も罰金もありませんから,気休めにもなりません。あたかも安全重視と地元重視でやっているかのごとき体裁をとるためのポーズに過ぎないのです。こういうことは,福島第1原発事故前から「原発周辺の放射線被曝線量は年間1mSvだけれど,実際はその1/50にして運営します」だの「青森県六ケ所村の再処理工場周辺の環境放射線被曝線量限度は・・・・・・だけれど,運営上はもっと小さい・・・・・」などと,全国いたる所でこの「口先責任」宣伝が行われているのです。もうこんなものにだまされる人はいないですよね。

インチキの規制値を示しながら,全漁連という漁業団体の会長に話をしたのが,赤羽一嘉経済産業副大臣(公明党・兵庫2区)とかいう原子力ムラ代理店の雇われ手下です。こいつも自民党のゴロツキ政治家かと思っていたら,実は公明党の議員でした。いつから公明党は原子力ムラの手先のようなことをやるようになったのでしょうか。まともな神経と良識があるのなら,東京電力を解体して,汚染水の抜本対策とそのための体制を打ち立てることに専念するはずです。なんせ,この汚染水問題は,当の東京電力が自分達の目先の経営黒字を守るためだけに,手抜きに手抜きを重ねて今日のような破たん状態に至っているのですから,それにメスを入れないでいてどうするのでしょう。出てきた汚染水が手に余るから海に捨てさせて下さいなんて,何言ってんだ,ということではありませんか?

 また,その原子力ムラ手先の申し入れに対して,漁業者の代表でも何でもない全漁連の岸宏とかいう会長の会談後のコメントが笑止千万です。当然,海で生きる者として「汚染水の海への放出は認められません,お引き取り下さい」とでも言うのかと思いきや,「モニタリング体制や風評被害の防止対策・・・・・」などとつぶやいたそうである。

海が放射能で汚染されて,消費者・国民が危なそうだから魚を避けていることを,風評だ,風評被害だ,消費者は(馬鹿だ),あらぬことで魚を買わないなんてわがままなことを言ってやがるから漁業者は迷惑だ,その(馬鹿)消費者の行動を「防止」する対策を国がやってくれ,などと,話している。何が風評被害だ!! 何が防止対策だ!! 馬鹿はどっちだ!!

本日(2/4)付日本経済新聞社夕刊には、赤羽一嘉経済産業副大臣が「(全漁連から放射能汚染水の海洋放出の)必要性について、一定の理解をいただいた」などと発言していることが報じられた。これに対して全漁連や岸宏会長が抗議したかどうかは知らないが、こうした茶番のやりとりを見せつけられる者にとっては腹立たしい限りである。「何が必要性についての一定の理解」だ。お前たちに海を放射能で汚す権利などない。

まず,こうしませんか。今回のこのベータ核種の規制値を打ち出した原子力「寄生」委員会・「寄生」庁をはじめとする似非科学者や官僚達に加え,安倍晋三・自公政権のゴロツキ政治家,それに東京電力全役職員や全漁連会長及びその幹部達,加えて,ろくでもない原子力ムラ言い訳報道を繰り返すマスごみ諸君には,規制値ぎりぎりの水を毎日腹いっぱい飲んでいただきましょうよ。また,その水で沸かした風呂にも毎日入っていただきましょう,更にまた,その水で養殖した魚介類も毎日毎日しっかり食べていただいて,そして,それを少なくとも20年間くらいは欠かさず続けていただいた上で,それで誰ひとり何ともなければ。それを規制値にしてみたらどうですか。

福島第1原発事故でかなりの影響がある岩手,宮城,福島,茨城,千葉の5県の漁業のことなど「他人事」で,どうせ飲食・呼吸を通じて被曝するのは,その県に住む人達だし,放射能の海洋生物群への影響もないとは言えないだろうが,自分が生きている間はそれほど顕著な影響も出てこないだろうから,規制値を適当に設けてごまかしちまえばいいのだ,という,そういう内内のモラル・ハザードというか,人間として許されない邪悪な態度がそこには見られるのです。こんなものは看過するわけにはまいりません。

 安全抜き,責任抜き,対策抜き,倫理抜き,地元抜き,環境影響無視,消費者・国民無視,民意無視の世紀の出鱈目が,「みんなで捨てれば怖くない」方式でスタートしようとしています。政府・経済産業省,東京電力,全漁連・漁協,こんな連中に福島第1原発事故後の処理を委ねておけば,やがて日本は滅茶苦茶になってしまうでしょう。これを止めるのは今しかないのです。

 <朝日(手抜き)新聞記事>
「運用目標値として、トリチウム濃度を一五〇〇ベクレル,ストロンチウムなどベータ核種は5ベクレル」については報道したが,「水のトリチウム濃度を排水の法令基準の一リットル当たり六万ベクレルに対し、三万ベクレルと設定。ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質は一リットル当たり一〇ベクレル」という規制値そのものについては報じなかった。

 <毎日(毎日言い訳)新聞記事>
 朝日(手抜き)新聞と同様に,規制値そのものについては報道せず,更に「この目標値は法令基準の約2割で,毎日水を2リットルずつ飲んでも年間の被ばく量は0.22mSvで健康に影響はないとしている」などと,原子力ムラの言い訳を,何の検証も批判的観点も用意せずに,まるで読者をなだめすかすように,いい加減なことを書いている。
 何度も申しあげて恐縮だが,それなら毎日新聞の役職員全員が,毎日毎日それだけの水を飲んでみればいいのだ。

 <日本農業(他人事)新聞>
 漁業のことは農業とは関係がない,というスタンスを感じさせる,批判的視点ゼロの記事が掲載されている。これが同じ協同組合組織の取るべき態度なのか。記事内容では,赤羽一嘉副大臣と全漁連岸宏会長との白々しいやり取りが,もう少し詳しく掲載されている。こんなもの,わざとらしくて,下手くそ丸出しの猿芝居で,読んでられないわ。

 <おまけ:別添PDFファイル>
(5)東海第二稼働申請,来月末までに,地元大筋了承見通し(読売 2014.2.4)
 http://news.infoseek.co.jp/article/20140203_yol_oyt1t01578

(以下,引用)
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 日本原子力発電は3日、東海第二原子力発電所(茨城県東海村、110万キロ・ワット)の再稼働に向けた安全審査について、3月末までに原子力規制委員会に申請する方針を固めた。原電の保有する原発3基はすべて停止しており、再稼働で経営再建を目指す考えだ。
東海村や水戸市など地元自治体は今後の調整を経て、申請を大筋で了承する見通し。原電と地元自治体は、地元の同意を再稼働の前提とする原子力安全協定の改定について、今後協議する覚書を交わす方針だ。
原電は、敦賀原発(福井県)1号機が運転開始から40年を経過したほか、2号機も真下を走る断層が「活断層」と規制委に指摘され、再稼働が難しくなっている。再稼働の時期は明確に見通せないが、原電は東海第二の再稼働を目指す姿勢を明確にし、電気を購入する契約をしている東京、関西、中部、東北、北陸電力に、設備の維持費などの支払いを求める方針だ。
・・・・・・・・・・・・・・・

 今度は「読売(デマ誘導)新聞」の記事です。この記事の内容が変だな,と思ったので,記事に出ている自治体の東海村と水戸市に電話をして聞いてみました。それぞれの返答は、「再稼働と安全審査は違う話です,記事は事実と違っている」(東海村:原子力安全対策課),「日本原電に提出していた原子力安全協定の改定要請に対する回答が来たので,それを(茨城県)県央地域首長懇話会でどうするか,その取扱いについて協議する,という話が事実であり,記事内容は全くそれと異なる,読売新聞に抗議した」(水戸市:地域安全課)ということでした。
 社会の公器・全国紙新聞が,東海第二原発という,事実上原子力放漫経営で倒産している日本原電という会社の,地震で重度に損傷した老朽化原発の再稼働のためにウソまでついてその紙面を汚す,という,ゆゆしくも,腹立たしくも,お粗末な,マスごみ報道の末期症状を呈する記事でありました。ちなみに,東京,毎日,朝日の各紙には,これに該当する記事はありませんでした。

 ウソをついた読売新聞には,ハリセンボン飲ませないといけません。常識的に考えて,東日本大震災において,あれだけ破局寸前状態にまで行ってしまった東海第二原発の再稼働について,地元がそう簡単にOKなどと言うはずがありません。何の安全対策も,従来のやり方の見直しもなされてはおりません。

 東海第二については,東日本大震災の際にいったい原発で何が起き,何がどれだけ損傷し,もしもあと津波がもう少し高かったらどうなっていたか,などなど,解明すべきことが山のようにありますが,事実上倒産会社の日本原電は,そうした説明責任を地域住民に対しても,首都圏の有権者・国民に対しても,全く果たそうとはしていないのです。もちろん、東日本大震災被災後において、東海第二の安全対策をしっかりやったという話も寡聞にして聞かないことです。世のため人のため、この会社は,もう潰してしまいましょう。
早々 		 	   		  


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