[CML 035664] レポート紹介 「データから見る「慰安婦」問題の国際報道状況」

小林久公 q-ko at sea.plala.or.jp
2014年 12月 28日 (日) 09:52:56 JST


小林です

川上詩朗弁護士が、「是非、一度お読み下さい」と紹介されている「朝日新聞の第三者委員会の報告書に添付されている
「別紙2」を読みました。貴重な研究成果の素晴らしいものでした。

林香里氏の報告書「データから見る「慰安婦」問題の国際報道状況」です。

このレポートは、朝日新聞慰安婦報道を検証する第三者委員会の審議課題の「日韓関係をはじめ国際社会に対する朝日
新聞による慰安婦報道の影響」について、第三者委員会に提出したものです。

私は「メディアの社会的影響を探る、いわゆる『効果effect)』研究」として、このような調査方法があることを初めて知りました。
その調査方法を知るだけでも有意義なものでしたが、その科学的手法をもちいて、次のように結論しています。

「この国際報道調査のもっとも端的な結論は「朝日新聞による吉田証言の報道、および慰安婦報道は、国際社会
に対してあまり影響がなかった」ということになるかもしれない。

可能な限りの客観的データを示したつもりであるが、慰安婦問題をここまで混迷させ、国内社会および国際社会を
分断しかねない状況に追い込んでしまったのは、朝日新聞のせいだという声も、依然あるだろうと思う。

しかし、こうした慰安婦問題への朝日の報道の影響の存否をめぐる議論は、慰安婦問題の一部でしかない。
調査者としては、朝日新聞の報道の影響が限定的であったという結論を出したことは、すなわち、慰安婦問題の
解決に向けて、私たちが再びスタート地点に立ったことを意味するのではないかと考えている。

この調査で示したとおり、国際社会と日本との認識のギャップは大きい。今後、社会の一人ひとりが慰安婦問題を
はじめとする歴史認識の課題に取り組んでいかなくては、到底解決の道は見つからないであろう。
その際の議論の基盤として、本調査が少しでも役に立てばと願う」と。

第三者委員会報告書全文とその他の関係資料が以下から入手できます。
http://www.asahi.com/shimbun/3rd/3rd.html

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