[CML 035644] Re: 現存する最高責任者の暗殺映画は表現の自由といえるのですか(続)
ishigaki
motoei at jcom.home.ne.jp
2014年 12月 26日 (金) 22:59:07 JST
前田さん
お世話様
ご丁寧な説明文ありがとうございます。
日本の天皇がコメディーでも暗殺計画となったらどうでしょう、
誰であろうと、暗殺というコメディーは
表現の自由と言えず、人権侵害だと
思いますが。
日本の腰抜けメディアは見解を避けているようですね。
北朝鮮は例外扱いですか、
在特会が米国人に対して「日本から出てけ」とは
言わず、韓国・朝鮮人に対し「日本から出てけ」
というのは警察の足下を見ているのでしょうか。
石垣
] Re: 現存する最高責任者の暗殺映画は表現の自由といえるのですか
前田 朗です。
12月26日
さて、下記の件、私見を少しだけ。
1)「現存する一国の最高責任者を暗殺する映画制作」――というか、私は問題の
映画を観ていないので正確にはどういうものかわかりませんが、報道によると
「暗殺をテーマとする映画」――を制作することも、一般論としては、表現の自由
に入ると言えば、入ります。
2)しかし、「暗殺を教唆・煽動する映画」の制作・上映は、殺人の教唆・煽動
ですから犯罪であって、表現の自由には入りません。仮に殺人の教唆・煽動では
ないとしても、名誉毀損や侮辱に当たる可能性はあります。ただし、問題の映画
はお笑い映画とのことで、どう評価するべきかは不明です。
3)日本の場合で言えば、旧刑法時代には、外国国家元首侮辱は犯罪とされてい
ました。ただ、不敬罪が廃止された際に一緒に削除・廃止になったはずです。
4)次の重要問題は、オバマ大統領が映画上映を推奨したことです。つまり、あ
る国の元首が他国の元首の「暗殺を教唆・煽動する映画」を推奨したのです。第
一に、オバマ大統領が殺人教唆をしたに等しいことになります。第二に、このよ
うなことは外交慣習上、認められません。
5)もっとも、アメリカ大統領はこうしたことをもっと強く積極的に繰り返して
きました。古くはキューバのカストロに対する名誉毀損、暗殺指令、暗殺未遂。
最近ではイラクのフセイン大統領に対する名誉毀損等。結果として、国際社会は
それを容認してきました。主権国家対等の原則を破壊してきたのです。
> みなさん、永岡さん
>
> お世話様
>
> 私は北朝鮮の政策に賛同していませんが、
>
> 現存する一国の最高責任者を暗殺する映画制作は
>
> 表現の自由に入るのでしょうか。
>
> 例えば、安倍首相を暗殺する、
>
> オバマ大統領を暗殺する、という映画を
>
> 制作してもそれは表現の自由ですか。
>
> どなたか見解をお聞かせ願います。
>
> 石垣敏夫
>
>
> 朝日放送おはようコール 井上章一が北朝鮮暗殺映画と人食いバクテリアを語
る
>
> 永岡です、朝日放送のおはようコールABCのナットク!ニュース塾、今朝
は国際日本文化研究センター教授で評論家の井上章一さんのお話でした。このコ
ーナー、今回が年内最後です。
>
> まず、北朝鮮の金正恩氏の暗殺を描いた映画がネットで公開され、一旦は公
開を断念ながら、公開し、グーグルが協力しています。井上さん、報復は怖く、
しかしサイバー攻撃を受ける表現の自由が問われたのか、サイバー攻撃で旧映画
が持ち上げられ、ソニーピクチャーズが英雄視され、北朝鮮には逆効果であった
と言われました。
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