[CML 035463] インドの反原発運動をきく
T.kazu
hamasa7491 at hotmail.com
2014年 12月 13日 (土) 12:53:23 JST
昨12 日、インドの反原発運動家のお話を聞いてきました。
「柳橋」という粋筋の街で屋形船をみながら会場にたどり着きました。
http://blogs.yahoo.co.jp/nkl3doai/13020217.html
スンダラーム・クマールさんという方(CNDP:核軍縮と平和のための連合)で、イン
ドの反原発運動と、日印原子力協定反対運動の課題を話してくださいました。
インドの反核運動の特徴は、「多様性」の尊重と「共通性」の獲得だそうです。特徴的なカ
ンパニアのひとつに「列車巡礼(行脚)」があるそうです。一本の列車に乗って停車駅でビ
ラを撒く。あるときの列車巡礼では、5 つの言語に7 つの民族、列車の中で次々とチラシを
準備したそうです。
もちろん市民運動も、意見が対立してわかれること以前に、最初からたくさんあって、行
動行動や共同集会それ自体が、運動の発展力となっているそうです。
国民会議派から変わった現在の人民党BJP 政権は、「インドの経済大国化」「ヒンズー超国家
主義」に向かっており、外交的にはアメリカ、ロシア、中国そして日本と、次々と首脳会
談を開き、もともと社会主義的なインドの労働・福祉の基盤を破壊して、経済発展を急い
でいます(どこかの国とよく似てますね)。その流れの中で原発輸入の促進があるそうです。
国内的には、市民運動への干渉弾圧も激しくなっているそうです。
インドにおける現在の原子力賠償法では、事故が起きたときの原発メーカーの責任が明記
されているのですが、「原子力損害の補充的補償に関する条約(CSC)」が締結されると、国
内法よりも国際条約優先となって、原発メーカーの責任が放棄されてしまうそうです。
ちなみにCSC は、日本が批准しなければ効力がない絵に描いた餅でしかなかったものです
が、今回の国会承認で国際的に実質効力を持ってしまったようです。私たち日本人はイン
ドの人民に対して、本当にひどいことをしてしまいました。反原発の市民運動は、国際的
な連帯なしにはやっていけません。
なおインドは現在、核兵器保有国として正式承認されてはいませんが、核拡散防止条約NPT
体制の中では、「核兵器保有国」でもなく「非保有国」でもない、「第3 のカテゴリー」扱
いだそうです(非合法的な国際承認?)。
すなわちIAEA の査察は、平和目的の核施設には「厳しく」、軍事目的の核施設には「甘い」
という扱いを受けているそうです。(インドを訪問してミサイル軍事パレードを観閲した安
倍晋三にとっては、きっと見習いたい「とってもおいしい話」だったに違いありません。)
インドは、1974 年に核実験を行い、その後は核実験を行ってこなかったのですが、1998 年
にバジパイ政権(これも人民党BJP)が成立し、核実験を再開しました。核実験は隣国パキ
スタンへの威嚇というよりも、国家主義「インド万歳」のために最大の貢献をしたそうで
す。この面でもインドは、安倍晋三には、「とっても見習いたい」最大のお手本なのかもし
れません。
スンダラーム・クマールさんは福島にも再三足を運び、原発事故と民衆との関係をつぶさ
に学び、自国での反核運動に役立てようとがんばっています。
すみません簡単で。
私の主観には間違いがあるかもしれません。
ni0615 田島拝
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