[CML 035333] Re: 原発ニュース
higashimoto takashi
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2014年 12月 5日 (金) 18:29:04 JST
高橋氏の紹介する「真実を探すブログ」の「WHOが報告書で「福島で若年層のガンが多発」と予測!国や御用学者達は無視!」
という記事(2014/11/28 付)は、月刊「宝島」の最新号(2015年1月号)に「福島原発事故の被害を予測したWHOの報告書に『福島
で甲状腺がんなどが多発する』」と書かれている記事があることを紹介するものですが、同ブログにアップされている月刊「宝島」
最新号の記事に黄色のマーカーが引かれている「『がん疾患の発症増加が確認される可能性は小さい』(『毎日新聞』2013年2月
28日)」というフレーズ部分を手がかりに同紙の同日付けの記事を検索したところ、「『WHO、福島原発事故の最大の被災地で
がん発症リスク高いと分析』」と報じる浅薄な取材力」というNAVERまとめ記事がひっかかりました。
同NAVERまとめは WHOの福島原発事故の詳細と健康に関する報告書についての報道をまとめて紹介し、WHOの「報告書の結
論とは真逆の印象の記事が出回っている」状況を詳細に報告しています。その各紙報道のまちまちさは同NAVERまとめで確認し
ていただきたいのですが、ここでは肝心のWHO報告書にはがんの予測についてどのように結論しているか。その部分だけをとり
あえずご紹介しておきたいと思います。
・「WHO、福島原発事故の最大の被災地でがん発症リスク高いと分析」と報じる浅薄な取材力
http://matome.naver.jp/odai/2136211483064937001?&page=2
結論は「the predicted risks are low and no observable increases in cancer
rates above baseline rates are anticipated.(予測された
リスクは低く、基準の率を超える観察可能なガン率の増加は予想されない)」というもの。高橋氏の紹介する「真実を探すブログ」
が言うように「福島で若年層のガンが多発」などとはまったく結論されていません。
「真実を探すブログ」の記事はガセネタに基づく記事ということになります。そもそもこの記事を書いたのは明石昇二郎というルポ
ライター。医学者でも科学者でもないルポライターにどうしてWHOの報告書を科学的に評価することができるか? 私たちは疑い
を持って読み必要があるでしょう(もちろん、根拠のある証拠や信頼できる科学者の証言などがある場合は別です)。それが、読
書の常識というべきものです。
東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/
From: taka kazu
Sent: Friday, December 05, 2014 3:32 PM
To: cml at list.jca.apc.org
Subject: [CML 035330] 原発ニュース
高橋です。転送します。
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WHOが報告書で「福島で若年層のガンが多発」と予測!国や御用学者達は無視!
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-4634.html
ウクライナ原発事故の影響?九州の線量が上がっています
http://kaleido11.blog.fc2.com/blog-entry-3206.html
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