[CML 033532] Re: “ある言葉を使わない自由”

檜原転石 hinokihara at mis.janis.or.jp
2014年 8月 31日 (日) 09:05:24 JST


檜原転石です。

佐藤さん、こんちは。

>転石さんのメールの意見は「扁桃体」を除いてよく理解できます。

 扁桃体についてはNHKの『病の起源 うつ病』で取り上げられていて、
番組では扁桃体の暴走とうつ病が関連づけられていました。
また平等分配の狩猟民族ではうつ病はないとも・・・。

私流に考えれば(もちろん間違っている場合があります)
扁桃体の活動が活発な人とそうではない人がいる。
活発な人は鬱病にもなりやすい。

人は「人間の平等」という叡智を教育などで学習しますが、
ただし、不平等の実際に対しての対応は人それぞれ。

これを大脳ではなく、扁桃体の活動の度合いである程度説明がつく可能性もある。
もちろんこれは人が“頭を使って行動”していることの詳細説明の一つ。

扁桃体の活動が活発な人ほど不平等に対して嫌と感じる度合いが強くなる。
こういう人が増えれば、もちろん平等社会は実現する。


よって極端な話、人の扁桃体を不活性にすれば、
不平等に対しても人はアッケラカーとしているわけで、
強欲企業独裁など簡単に達成可能かも。

また余談ですが、
扁桃体の活動が活発な人には皇族はつとまらない、と言えるかも。

▼病の起源
うつ病〜防衛本能がもたらす宿命〜
http://www.nhk.or.jp/special/yamai/detail/03.html


▼扁桃体の社会化

2009年12月21日
http://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/587

不平等感に関連して現れる性格の違いは、情動の自動処理に重要な脳領域である
扁桃体の活動を変化させる。Nature Neuroscience(電子版)に発表される研究
は、そうした性格の違いは前頭前野の違いが原因であると示唆した以前の見解を
否定している。

人が他人と富を分け合うのを好む度合いは、確固とした性格特性である。向社会
的な人は、概して他人に利益を与えるように働き、自分の富を最大 にしたいと
思いながら他人も同じ富をもつことを望む。しかし個人主義者は、自分の富を最
大にしたいと思う一方、他人が入手できる富の量には無 頓着である。

人がこの種の決断に至る方法に関しては議論が続いているが、自動性の「ボトム
アップ」反応は自分の報酬しか考慮せず、この利己的な衝動を抑え るためには
「トップダウン」型の制御(前頭前野で働くと考えられている)が必要であると
いう1つの説がある。

春野雅彦(玉川大学)とC Frithは、向社会的な人と個人主義の人について、2つ
の報酬(自分と相手に1つずつ)に対する欲求に脳がどう応答するかを観察し、
分配課題を行うとき の「トップダウン」処理と「ボトムアップ」処理という考
えを検討した。向社会的な人は不公平なシナリオを好まず、それ相応に応答した
一方、個 人主義者の選択は物事の公平性には左右されなかった。研究チーム
は、この2群の人々で扁桃体の活動が異なることに気づいた。向社会的な人で
は、報酬の不平等性の増加と扁桃体の活動の増大が相関していた。この結果か
ら、不平等性に対する嫌悪という向社会性の特徴は扁桃体の活動と結 びついた
もので、利己的な衝動に対する「トップダウン」制御によって決まるのではない
と結論している。









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