[CML 033493] デング熱で知っておくべき歴史

檜原転石 hinokihara at mis.janis.or.jp
2014年 8月 29日 (金) 07:07:22 JST


▼デング熱感染 代々木公園でか
08月28日 18時10分

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20140828/4153122.html

▼デング熱
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%B0%E7%86%B1#.E8.AA.9E.E6.BA.90

・・・また、血清型で4つのウイルス型、DENV-1、DENV-2、DENV-3、DENV-4に分
類される[4]。これらの4つの血清型はす べて、あらゆる症状を引き起こす原因
となる[17]。例えば、ある血清型に感染すると、その血清型に対する終生免疫を
獲得するが、他の血清型に対 する防御は短期間にとどまる[4][12]。

二度目の感染で重度の合併症が特に起こりやすいのは、以前血清型DENV-1に感染
した人が、血清型DENV-2または血清型DENV-3に感染 する場合や、以前血清型
DENV-3に感染した人が、血清型DENV-2に感染する場合である[18]。

・・・

流行[編集]

・・・
2003年までデング熱は、潜在的な生物兵器に分類されていたが、その後、この分
類からは取り除かれた。伝染させるのはあまりにも難しく、出血熱 を引き起こ
す割合が比較的低いからである[37]。


▼アメリカの国家犯罪全書
ウィリアム・ブルム著、益岡賢訳
作品社、400ページ、2000円、2003年3月31日発売

第14章 化学兵器・生物兵器の利用――米国外編

頁192――
(5)それから10年後(引用者注:CIAが亡命キューバ人に豚コレラウィル
スを手渡し1971年にキューバで豚コレラが大流行、キューバは50 万頭の
豚を殺処分)、「デング出血熱」(DHF)がキューバで大流行した。このとき
の標的は人間だったのかもしれない。血を吸う虫、通常は蚊に よって伝染する
この病気は、インフルエンザのような症状と何もできなくなるほどの骨痛をとも
なう。1981年5月から10月までに、キューバで 30万件のデング出血熱
が発生し、158人が死亡した。そのうち101人は15歳未満の子供であった。
 のちにアメリカ国立疫病防疫センターは、このデング熱は東南アジア発の特定
タイプ「DEN−2」であり、キューバにおける発生が、アメリカ大陸 地域に
おけるデング出血熱の最初の大規模な伝染であると報告している。カストロは、
米国に媒体となっている蚊を駆除するための殺虫剤を依頼した が、提供しても
らえなかったと述べている。
 機密解除された政府文書が示すところによると、米国陸軍は、1956年と
1958年に、ジョージア州とフロリダ州で特別に育てた蚊の群を放ち、 伝染
病を媒介する虫が生物戦争の武器になるかどうか実験したという。実験に使われ
たのは「ネッタイシマカ」であり、まさにデング熱をはじめとする さまざまな
病気を媒介する蚊であった。
 『サイエンス』誌は、1967年、デング熱はメリーランド州フォート・デト
リックの米国政府研究所で「かなり研究された病気であり、生物戦争の エー
ジェントと見なされるものの一つであった」と報告している。1984年、
ニューヨークで別件の裁判を受けていたあるキューバ人亡命者は次のよ うに証
言した。「〔1960年代後半、フロリダからキューバに向かったある船は〕
キューバに細菌を運び込む使命を帯びていた。ソビエト経済と キューバ経済に
打撃を与えるため、生物攻撃を開始するためだった。その結果は、われわれが期
待していたものとは違っていた。というのも、われわれ は、それはソ連軍に対
して使われるものだと思っていたのであるが、実際にはわれわれキューバ人に対
して使われたからだ。それには賛成できなかっ た」。
 このキューバ人が、細菌兵器の効果をソ連に限定することができると考えてい
たのか、作戦の背後にいた者たちに騙されたのかははっきりしていな い。


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