[CML 033479] 琉球新報:<社説>辺野古中止8割 だめなものはだめだ+辺野古新基地 岩礁破砕許可を決定 県、防衛局通知へ+元県漁連会長「漁場埋め立てないで」 辺野古で抗議+辺野古、松島埋めるのと同じ 外間盛善氏(元自民党県連会長)

uchitomi makoto muchitomi at hotmail.com
2014年 8月 28日 (木) 16:45:46 JST


琉球新報:<社説>辺野古中止8割 だめなものはだめだ
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-230680-storytopic-11.html

2014年8月27日 

 「だめなものはだめだ」と、辺野古移設強行に反対する民意は固かった。むしろ強固になっている。

 政府が米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた海底掘削調査を開始したことを受けた県内電話世論調査で「移設作業は中止すべきだ」との回答が80・2%に上った。「そのまま進めるべきだ」は4分の1以下の19・8%にとどまる。

 普天間問題の解決策について、県外・国外移設や無条件閉鎖・撤去を求める意見の合計は79・7%に達した。4月の調査より6・1ポイント増えている。

 辺野古反対は圧倒的に世論が支持している。8割の反対を無視した辺野古移設は不可能だ。それでも強行するなら、この国は独裁国家でしかない。

 海上保安庁と警察を投入して、力ずくで海底ボーリング調査を開始した安倍政権に対する不支持は81・5%に上る。だが菅義偉官房長官は辺野古移設への影響は「全くない」と述べた。世論に耳を傾ける姿勢はつゆほども感じられない。

 「県外移設」の公約を破って辺野古埋め立てを承認した仲井真弘多知事に対して、74・0%が政府に調査中止を求めるべきだと答えた。与党の自民党支持層の70・1%、公明党支持層の91・7%も作業中止を求めている。辺野古に反対するオール沖縄の意思は、しっかり根を張っている。

 調査結果について仲井真氏は「早く(辺野古を)埋め立てて世界一危険といわれている普天間飛行場を移すことだ」と開き直った。公約違反を否定し続けてきたが、紛れもなく公約違反を口にしている。県民の側ではなく安倍政権と一体化している姿勢は、植民地の代官のようではないか。

 安倍政権は11月の知事選で辺野古の争点化を避けるため、海底掘削調査箇所を大幅に省いて9月中に終えようとしている。今回の調査で知事選で重視する政策は、普天間飛行場の移設・返還が34・3%で1位だ。2位の経済振興・雇用対策を9・9ポイント上回っている。基地問題は知事選の最大の争点になる。

 世論調査で示された辺野古の移設作業中止を求める80・2%の民意は、主権者である県民の「非暴力の抵抗」の意思表示と見るべきだ。安倍政権が強権を発動して民意を押しつぶそうとすればするほど、岩盤は一層固くなるだろう。


辺野古新基地 岩礁破砕許可を決定 県、防衛局通知へ
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=81261

2014年8月28日 05:00


 名護市辺野古の新基地建設に向けて沖縄防衛局が提出した埋め立て本体工事の岩礁破砕申請で、仲井真弘多知事は27日、許可することを決めた。28日にも防衛局に通知し、正式に許可する見通し。

 県の許可で、防衛局は辺野古海域の地形を変える工事に着手できるようになる。工事で埋め立てる面積は約160ヘクタールで、沖縄セルラースタジアム那覇の64個分に相当する。

 防衛局は辺野古海域での海底ボーリング調査を急いでおり、年度内にも埋め立て本体工事に着手する見通し。

 着手すれば、政府がV字形の滑走路2本を建設する現行計画を示した2006年以来、海上工事は初めてとなる。


元県漁連会長「漁場埋め立てないで」 辺野古で抗議
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-230751-storytopic-271.html

2014年8月28日 

名護市辺野古を訪れ「大浦湾を埋め立てれば東海岸の漁場全てに影響を及ぼす」と埋め立てに反対する元県漁連会長の西銘仁正さん=27日、名護市辺野古
 
 「辺野古、大浦湾は東海岸で残された最後の好漁場だ。埋め立てを黙って見ていては、沖縄の水産業は生き残れない」。普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古沖の埋め立て工事に対し、自らを「魚屋の番頭」と呼ぶ元県漁業協同組合連合会会長の西銘仁正さん(66)=伊平屋村=が27日、辺野古を訪れ反対の声を上げた。

 もともと漁業者ではないが、伊平屋村漁協の設立に関わった縁から、32歳で初代組合長に就任し漁協の経営に携わってきた。「不労所得の補助金では豊かになれない。漁業者の自立こそ豊かさにつながる」との信念の下、手掛けてきた養殖モズクは伊平屋村を代表する特産品に育った。

 2002年から08年まで県信用漁業協同組合連合会の会長を務め、03年から06年までは県漁連の会長も兼務した。県漁連会長に在任中、金武町のキャンプ・ハンセンの都市型訓練場建設に伴う赤土流出問題、米軍戦闘機F15のうるま市伊計島北東訓練空域での墜落など、米軍関連の問題で水産業が脅かされる事態が相次いだ。「沖縄の海も空も陸も米軍がわが物顔で使っていて、国もそれを認めている。思想や信条ではなく、まともに考えれば誰だっておかしいと思う」

 事故への抗議や訓練中止を求めて何度も那覇防衛施設局(当時)や外務省沖縄事務所に出向いたが、状況は改善されなかった。「戦闘を想定して訓練する米軍と、穏やかな暮らしを求める民間人は立場も優先事項も百八十度違う。共存できない存在だ」と痛感した。

 05年の春、現場の生の声を聞こうと名護市の汀間漁港を訪れた。大浦湾の恵みを糧に子どもを育て上げたと胸を張る漁業者の話を聞き、海を失ってはいけないという思いをさらに強くした。

 現場の漁師には基地建設に反対する人もいると考えている。「しがらみがあって、声を出せない人も多くいる。しかし、口をつぐんでしまえば将来に禍根を残す。子どもや孫に負の遺産を残さないためにも、声を上げることが大事だ」と、漁業者からも反対の声が上がることを期待した。(沖田有吾)


辺野古、松島埋めるのと同じ 外間盛善氏(元自民党県連会長)
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-230580-storytopic-3.html

2014年8月25日 

   外間盛善氏
 
 政府は米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた海底ボーリング調査を開始した。移設に対して県民の反対が根強い中での作業の強行をどう見るか。政界の重鎮や有識者らに受け止めを聞く。初回は自民党県連元会長で県議会議長も務めた外間盛善氏(77)。(聞き手 新垣和也)  

-辺野古沖でボーリング調査が始まった。

 「世界一危険と言われた普天間飛行場を一日も早く移設しないといけない、そのためには人の少ないやんばるへ持っていこうと日米両政府は考えたかもしれないが、私は憤まんやるかたない。知事も両政府には従わざるを得ないと埋め立てを承認されたのだろうが、このことについては県民は納得していないと思う」

 -美しい海を埋め立ててはならないと公言している。

 「大浦湾は海と山の自然景観のバランスが本当に優れた場所だ。しかもジュゴンやウミガメもいる。きれいな海にしか回遊しないといわれるジュゴンが来る海は沖縄にもなかなかない。『ああ松島や』と歌われた松島湾(宮城県)にも負けないほど景観が豊かだ」

 -松島を埋めるのと同じという意味か。

 「そうだ。(本土で)ああいうところを埋めて米軍が使うと言ったら、そうさせますか、ということだ。そう言えばヤマトの人にも分かってもらえるのではないか。観光県として守らなければならない資源だ」

 -自民党県議OBとして風当たりは強くないか。

 「それはない。基地反対ということではない。強いて言えば、内陸部の基地内に移すということであれば、いいとは思っている。だがこれまで米側に用意して差し上げた米軍基地はない。占領されたか、強制接収で収容されたかのどちらかだ。埋め立てるのはここです、どうぞ使ってくださいと日本や沖縄側が示すのは初のケースになる。そうなると、もっと提供せよとか、さらに広大な自然をつぶしても提供せよということにならないか。一事が万事になりかねない」

 「国際的な緊張が高まり万が一、戦争になった場合、去る大戦で分かるように、基地のある所が集中攻撃される。全国で一番甚大な被害を受けるのは沖縄だ。大戦の二の舞いとなりかねない」

 「太平洋の要所でアジアの中心的な場所にあり、地理性に恵まれた場所だが、基地を押し付けられ、犠牲を強いられた。沖縄の子や孫たちに米軍基地の島という痛ましい環境、同じ運命を引き継ぐことは、日米政府の押し付けをはね返す力がなかったということになる。くゎんまが(子孫)に申し訳ないという思いだ」

 -どう打開すべきか。

 「まず県民に大浦湾を見てもらいたい。見ていない人にはあの自然の美しさは分からない。観光県沖縄がああいう所を埋めて飛行場を造ってしまったら大きな悔いを残す。禍根になる」

(随時掲載)


8・30「NO BASE 沖縄とつながる京都の会」(仮称)結成の集い : 記念講演「構造的沖縄差別」とは何か?-「島ぐるみ会議結成アピール」から学ぶ-
https://www.facebook.com/events/613395172110776/

■日時:2014年8月30日(土)午後2時~5時

■場所:東山いきいき市民活動センター 第1会議室
http://higashiyamacds.main.jp/access

▼交通・アクセス
※各駅・停留所より徒歩5分(いずれも)
・京阪電鉄「三条」駅[3] [4] [5]号出口
・地下鉄東西線「三条京阪」駅 [2] 番出入口
・市バス「三条京阪前」下車(5,10,11,12,59系統)、「東山三条 」下車(5,12,46,100,201,202系統)

(第1部)「NO BASE 沖縄とつながる京都の会」(仮称)結成会議

■今後の会の運営や運動方針についての全体討論

 今後の会の活動方針(案)

・現在、まさに展開されている辺野古新基地建設反対の現地の闘いの支援など当面する沖縄の闘いに京都の地から連帯する取り組み(緊急行動など)の一翼を全力で担う

・沖縄現地での大集会・抗議行動などへの代表派遣を行う

・長期的な沖縄連帯運動を京都の地から創出するためにその主体(担い手)を育成する。そのための学びの場を提供する。沖縄問題の本質(構造的沖縄差別)について深く学ぶために、当面、月1回の「沖縄連帯講座」(仮称)を開催する。あわせて、その背景を理解するために沖縄の文化・歴史・風土など広く沖縄について知るための取り組みを行う(沖縄料理の会やエイサー教室、沖縄映画の上映会など)。

・沖縄現地の人々と交流しより深く沖縄について理解するための現地ツアーなどを開催する。

■映像上映「沖縄ニューズリール No.6 『速報 辺野古のたたかい 2014年7月』」(藤本幸久&影山あさ子製作・監督のドキュメンタリー映画)

1月の名護市長選挙でも示された圧倒的な反対の声にも関わらず、7月1日、辺野古への新基地建設が着工された。キャンプ・シュワブのゲート前の行動。深夜や未明にも、工事用資材の搬入が繰り返され、ついに24時間の座り込みに。ブイ設置を止めようと海での行動も続く。警察・機動隊、海上保安庁を前面に立て、反対する人たちを力づくで抑え込みながら、しゃにむに新基地建設をすすめる日本政府。集団的自衛権を認めた安倍政権が目指す戦争できる国づくりの最前線。沖縄の人たちの誇りをかけたたたかい。
今、何が起こっているのか、まず、あなたに見て欲しい。
そして、何が起こっているのか、多くの人に知らせて欲しい。(26分)

(第2部)

■記念講演:「『構造的沖縄差別』」とは何か?-『島ぐるみ会議結成アピール』から学ぶ-」

参考文献:『新崎盛暉が説く構造的沖縄差別』
http://www.koubunken.co.jp/0500/0483.html

■講師:大湾宗則さん(京都沖縄県人会)

■呼びかけ文

7月27日、宜野湾市民会館で市民2000人が参加して沖縄の政財界や労働・市民団体の有志、有識者らでつくる「沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」の結成大会が行われました。その場で、米軍普天間飛行場の県内移設断念などを求めて県内全市町村長と議会議長、県議らが署名し、昨年1月に安倍晋三首相に提出した建白書の理念実現に向け、全県民の再結集を訴える結成アピールが採択されました。このアピールでは、以下のように、普天間飛行場の名護市辺野古移設や米軍基地の過重負担に象徴される沖縄への「構造的差別」の解消が訴えられています。

「去る1月19日、米軍普天間基地の辺野古移設の可否を最大の争点とした名護市長選挙において、「移設ノー」を、名護市民派明確に示しました。にもかかわらず、日本政府は辺野古への建設を強行しようとしています。このことは名護市民と沖縄県民の民意と尊厳を踏みにじり、社会正義と民主主義の基本をも否定するものです。

 沖縄の米軍基地は、米軍政下において沖縄の人々の人権を侵害し人道的な配慮を無視して建設されたものです。私たちは1950年代、基本的権利を守るため島ぐるみで米軍支配に対して闘いを始めました。今なお国土面積の0.6%の沖縄に、米軍専用施設の74%が集中する実態は、社会的正義にもとる軍事植民地状態の継続です。沖縄の人々が、人として生きることすら拒まれる基本的権利の侵害であり、経済的、社会的及び文化的発展の自由を否定する構造的差別です。」

 この度、私たちは、沖縄の人々の闘いの歴史と「沖縄問題の本質」である「構造的沖縄差別」について学び、その解消をめざすために長期的・持続的に京都の地で沖縄問題について考え活動するための組織として「NO BASE 沖縄とつながる京都の会」(仮称)を結成いたします。その結成会議を30日に行いますので、沖縄連帯の志を共有する多くの皆さまの参加を呼びかけるものです。

■資料代:500円

■主催:「NO BASE 沖縄とつながる京都の会」(仮称)準備会

■:お問い合わせ:090-1156-1941(大湾)
 		 	   		  


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