[CML 033389] ブラック企業: 賃金とは何か
石垣敏夫
motoei at jcom.home.ne.jp
2014年 8月 24日 (日) 23:03:27 JST
皆さん・林田さん
お世話様
>たとえば労働問題においてもブラック企業という若者言葉で認識しなければ捉えられない状況が起きている。
分かり易い言葉として『ブラック企業』という造語、
をあなたを含めマスコミは使用しています。
レッテルを貼る、これは敵に対して有効です、
しかし、そのレッテルの内容で新たな敵をあなたは作っているのです、
いわゆる『ブラック・黒』黒人といわれるアフリカ系住民をです。
『自分が足を踏まれているから』「踏んだ人間をボロクソに罵倒する」それは許されるでしょう。
しかし、その発した言葉が敵だけでなく、それを聞いている『他者・弱者』の心を傷つけていたら、
どうなるのでしょうか。
>左翼教条主義的なアジテートを繰り返すだけでは若年層にそっぽを向かれたままだろう。
ブラック企業を「過酷(苛酷)・または酷薄」企業と呼び変えたらそれは教条的なアジテートになるのでしょうか。
そのことによって若者がそっぽを向くのでしょうか。
今の労働組合はご用組合か、分裂して政党の下請けになっているのが多く、
若者が賃金とは『働いているから得るのではなく」
「労働力商品という労働力を売って賃金を得る」という基本的なことを
理解していないだけです。
賃金は労働者の需要と供給で多少上下はしますが。
労働者が如何に自分たちの労働力を経営者・資本家に賃金として高く売るかで決まります。
非正規雇用、長時間低賃金労働者は組合を結成し、団結して経営者と
団体交渉を行い、主張が全て通らなければストライキをやるのです。
これは労働基本権です。
働く人々が団結して経営者と対等になる、これは同じ人間として
当然の権利です。
差別されている、非正規労働者が団結してストに立ち上がれば
経営は麻痺しますし、経営者は譲歩してきます。
経営者にお願いして賃金を上げ、労働時間を短くしてもらおう
などのゴマスリは新たな、差別を産みます。
若者はダラカン組合幹部を当てにせず、仲間を作って闘うしかありません。
「ブラック企業」というレッテルを貼っても闘う若者が成長しなければ、
労働条件は改善されません、
また『ブラック」という差別性、哲学を認識できない人は
闘い切れないでしょう。
労使の関係が共同労働で、賃金・労働時間をみんなで
話しあって決めるという企業はこのケースと異なります、
そのような企業は『過酷企業』などとはいわれないでしょう、
石垣敏夫
ブラック企業
現代の若年層を取り巻く状況が「若者も含めた」という一般的な施策で救済されるほど生易しいものかという疑問である。
たとえば労働問題においてもブラック企業という若者言葉で認識しなければ捉えられない状況が起きている。
従来型の労働運動はブラック企業の問題意識が抜け落ちており、運動側がブラック企業という問題意識を持つことによって
初めて若年層に意味のある存在になった。もし労働運動がブラック企業という言葉を使わず、
左翼教条主義的なアジテートを繰り返すだけでは若年層にそっぽを向かれたままだろう。
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林田力(『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者)
http://www.hayariki.net/
http://hayariki.zero-yen.com/
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