[CML 033339] 体内原発のタバコの「ラジウム含有量 海水の10⁶~10⁷ 倍」の意味

檜原転石 hinokihara at mis.janis.or.jp
2014年 8月 23日 (土) 09:07:16 JST


檜原転石です。

素朴な疑問として、「何で海水が基準なのか?」と聞かれたので、
「ラジウムは海水中の100万~1000万倍に相当する高濃度」の意味について――

生命が海から生まれて、生命は地球上のあらゆる元素を使い生命活動を行う。
「図4 人血漿、海水、人体および地殻中の元素濃度の比較」を見れば一目瞭然 
で、血漿と海水の金属濃度は似通ってる。

まあ、「タバコをすうと、どえりゃあ数のラジウムが肺に集まり放射線を浴びせ 
ている」と理解すればいいわけだが、
この知見を示しても、ほとんどの喫煙家はタバコをやめない。

▼【毎日新聞 】2009年7月28日 
アスベスト:吸入、肺にラジウム蓄積 内部被ばくでがん化--岡山大チーム
 アスベスト(石綿)吸入による中皮腫や喫煙などによる肺がんが起こる仕組み 
を、岡山大の中村栄三・地球物質科学研究センター長らの研究チームが 解明し 
た。石綿やたばこ、粉じんに含まれる鉄が肺に入ると、鉄を含む「フェリチン」 
というたんぱく質が形成される。フェリチンは大気中などにある 放射性物質ラ 
ジウムを集めて蓄積させ、がんを引き起こすという。28日付の日本学士院発行 
の自然科学系英文学術誌に論文が掲載される。

 これまで石綿を吸入すると肺にフェリチンが形成されることが知られていた。 
研究チームは形成過程を突き止めるため、中皮腫や肺がん患者の手術後 の肺切 
片を詳しく調べた。

 すると、6人の中皮腫患者のフェリチンからバリウム、鉛、カドミウムなどの 
重金属が検出された。中でもラジウムは海水中の100万~1000万 倍に相 
当する高濃度だった。肺がん患者6人でも同様の傾向がみられた。

 研究チームは、高濃度のラジウムが出す放射線で強力な内部被ばくが起き、肺 
組織の遺伝子を損傷させてがんを発生させると結論付けた。研究チーム の岡部 
和倫(かずのり)・国立病院機構山口宇部医療センター呼吸器外科医長は「肺の 
ラジウム蓄積量を調べる技術や、肺のフェリチンを溶かす薬剤を 開発できれ 
ば、早期診断や治療につながる」と話している。【下桐実雅子】

▼海水の組成
http://www.littlewaves.info/marine/kw_seaelement.htm

▼海水中の全元素
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/05/6960f60eaddbcb0b0ea15e7fad276eed.png

▼海水中の元素の組成と人間の血清中の元素の組成
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/8a/73abdf6aad6d8a54daae95332e6424ed.jpg


▼人は元素記号で書かれている
桜井弘
図4 人血漿、海水、人体および地殻中の元素濃度の比較
http://www.sci-museum.jp/files/pdf/study/universe/2013/04/201304_06-11.pdf

▼肺組織中の含鉄タンパク質小体へラジウムが蓄積し、そのラジウムの蓄積が 
ホットスポットとなって局所的な内部被ばくを引き起こし、悪性中皮腫や ほか 
の悪性腫瘍の原因となる
http://www.misasa.okayama-u.ac.jp/research_topic/Nakamura_etal2009/RH_Nakamura_etal2009_j.html
ラジウム含有量 海水の10⁶~10⁷  倍



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