[CML 033151] 東急電鉄が鷺沼の土壌汚染訴訟で敗訴
林田力
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2014年 8月 13日 (水) 18:57:44 JST
東京急行電鉄は土壌汚染訴訟で敗訴した。東急電鉄は1992年に川崎市宮前区の土地を購入し、2000年にマンション建設用地として東急不動産らに転売した。このマンション「鷺沼ヴァンガートンヒルズ」建設は住環境を無視したマンション計画であるとして住民反対運動が起きた。その後にトリクロロエチレンや鉛などによる土壌汚染が発覚し、高濃度の有害物質が検出された。これによってマンション建設は中止となった。東急不動産は契約を解除し、東急電鉄は土壌汚染対策費用などを負担することになった。
東急電鉄は土壌汚染の原因が川崎市搬入のごみ焼却灰であるとして、川崎市の賠償を求めて国の公害等調整委員会に申請した。公害等調整委員会は2008年に約48億円の支払いを命じる最低をした。この裁定が不当として川崎市は東急電鉄を相手に債務の不存在確認を求めて東京地裁に提訴した。
東京地裁(木納敏和裁判長)は2012年6月16日、東京電鉄の請求を棄却し、川崎市の賠償責任を否定した。判決は「廃棄物埋め立て業者が1968〜71年ごろ、焼却灰などを埋設した結果、土壌汚染が発生した」と認定したが、「川崎市が廃棄物搬入を事前に承諾した事実は認められない」と述べ、有害物質を除去する義務はないと判断した。
欠陥マンション購入者には自己責任を強要しながら、自社の損害は税金での救済を要求する。これが東急クオリティーのダブルスタンダードである。東急電鉄の強欲資本主義振りを示している。
http://www.hayariki.net/tokyu/saginuma2.html
「土壌汚染訴訟で東急敗訴=川崎市の責任認めず−東京地裁」時事通信2012年1月16日
「川崎市に汚染除去責任なし 公調委裁定とは逆判断」千葉日報2012年1月16日
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林田力(『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者)
http://hayarikit.dousetsu.com/
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