[CML 033130] 【9/7(日)】連続講座〈運動と思想〉 花崎皋平が花崎皋平を語る第2回 ぜひご参加ください!
ピープルズ・プラン研究所
muto at jca.apc.org
2014年 8月 12日 (火) 19:59:19 JST
みなさま
こんにちは、PP研より大和田です。
先日「花崎皋平が花崎皋平を語る」講座の第一回目を開催いたしましたが、
会議室に入りきれないほど多くの方にご参加いただき、他の場ではなかなか
聞くことができないような濃い話を聞くことができて、貴重な場になったと
感じております。
この講座の第2回目を、「『力と理性』の時代」と称して、9月7日(日)
に開催します。
ぜひご参加ください!
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オルタキャンパスOPEN
連続講座〈運動と思想〉 花崎皋平が花崎皋平を語る
第2回:『力と理性』の時代
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■講師:花崎皋平さん
■日時:2014年 9月7日(日)17時半開場、18時開始
■参加費:1,000円(PP研会員:700円)
■場所:ピープルズ・プラン研究所 http://p.tl/7RSJ
※なお、本講座は連続講座となっております。
次々回:2014年11月15日(土)
テーマ(仮):「伊達火力反対からアイヌ文化との出会いまで」
『風はおのが好むところに吹く』〜『いのちをわかちあう』
* * * * *
連続講座「〈運動と思想〉花崎皋平が花崎皋平を語る」の第2回をご案内します。
北大本館封鎖解除に対決し、本館内で実力抵抗を試み、「現住建造物放火」・
「非現住建造物放火」・「公務執行妨害」・「兇器準備集合」・「建造物侵入」
の5つの罪名で起訴された「北大全共闘」の四人の学生の裁判(1970年2月〜71年
9月まで)の特別弁護人としての活動をふりかえって書かれた「幻の大学の立ち
拠――北大本館封鎖解除事件裁判の特別弁護人の座をおりて――」(『日本読書新
聞』71年12月6日号。『力と理性―実践的潜勢力の地平から』〈現代評論社・1972
年〉所収)、で花崎さんは自分の「最終弁論」を引いています。
「…。この事件で、私をしてこの席に座ることに、むなしさと矛盾をおぼえさ
せてきたのは私もまた文部教官・北海道大学助教授・文学部というレッテルを身
につけた教授会メンバーとして、被告諸君を今日この席につけたことに責任があ
るということである。その私がこの被告諸君を弁護することのむなしさと矛盾が
ある。この被告諸君は、われわれによって弁護されるべきではなくわれわれも本
来、弁護などすべきではない。ここでの弁護人としての位置づけは、真の関係を
おおいかくす。私は教師らしくふるまい、学生諸君は学生らしくふるまうという
関係、私が特別弁護人であるらしくふるまい、裁判所へ大学で生じた事実経過を
立証しようと努める…それらはすべて演じられる一種の演技であった。大学の中
で、われわれはギリギリのところで、対立しあわざるをえなくなる。学生諸君
は、われわれにむかって、あなたは文部教官であることによって無罪ではないと
せまる。われわれは、君達も受験競争によって他の人を蹴落とし、きまった大き
さのパイの分は前にあずかっていることにおいて無実ではない、と言い返す。そ
うしたところではじめてなにか共同の場がひらけてくる。そこには、教師らしさ
と学生らしさでよそおわれない関係がひらけてくる。いまのわれわれの関係は、
被告と特別弁護人との関係である。この関係は今終わろうとしている。この席に
座わるのもあと一回だけである。この席をおりることは、私にとってはひとつの
解放である。被告諸君にとっては、あるいはその逆のことがおこるかもしれな
い。私が、そこで、やれやれ苦しかった裁判は終わった。あれだけやれば、まあ
よかろうと自分に言いわけして、研究室へ戻り、69年に読みさしておいた本をひ
らいて読み出すとしたら、私と被告諸君のつながりは又切れてつながらぬものに
なってしまうであろう。そうならないために、この際この席をおりるとともに、
もうひとつもっている席の方もおりることにしようと思う。この一年余、この席
に座っただけで、なんにもできなかったこと、まったく無力であったことを被告
諸君にも、その他の支援された方々にも申し訳なく思うと告げて終りとする」。
この引用の後、花崎さんは、こう書いています。
「先生ごっこはやめるべきときだと思った」。
この、あの〈学生反乱の時代〉の精神を象徴する言葉(態度)を、ある種の強
い共感をもって受けとめた人間は、当時少なくはなかったはずです。それから四
十年以上が流れた今、その〈共感〉の思想的な意味をめぐって、花崎さん本人を
ふくめて論議する、そんなことが可能になればいいなと考え、私たちは今回の講
座を準備しています。対象とするテキストは、この『力と理性』と、そこの「あ
とがき」で、「マルクスにそくして」、自分の哲学の課題である実践的潜勢力を
引きだす試みをしたと述べている『マルクスにおける科学と哲学』(1969年盛田
書店)の二冊です。運動的には全共闘と札幌ベ平連スタートの時代です。
前回同様、質問と討論の時間も長くとるつもりです。積極的に参加してください。
以上
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