[CML 033026] 「見ざる聞かざる言わざるの平和宣言」

伊藤 厚志 atsushi-i at oregano.ocn.ne.jp
2014年 8月 6日 (水) 21:14:12 JST


伊藤厚志@富山です。

富山県内在住の50代のお母さんからの
メッセージを紹介します。

「今年の広島の原爆忌の広島市長の
平和宣言をテレビでみて大きく落胆した。

集団的自衛権のこともひと言も触れず、
フクシマのことも何のコメントもなかった。

 今、現在の状況に即した平和宣言である
べきなのに、当たり障りのないコメントに、
終始したというのが、私の感想である。

 余談であるが雑誌の『暮らしの手帖』も、
ほぼ当初の理念を忘れてただのインテリの
手帖になり下っていると、最近とくに感じる。

反戦の記事もないし、反権力の記事もない。
現在の日本の抱えている問題を避けて
作っていると思わざるをえない。

それは現在のマスコミ全体の姿勢が、まさに
見ざる聞かざる言わざるそのものであるのだ。

発言するというのは大きなエネルギーを必要
とする。何も悪いことを言っていなくても、実名を
出しただけでも叩かれるのが普通なので、今は
どこもここもペンネームのオンパレードである。

まして権力に逆らうことは、本当に命がけである。
叩かれても立ち上がる強靭な精神力がないと、
理想を掲げる純粋さだけでは発言できない時代に
なりつつある。

私はそういう点で写真雑誌の『DAYS JAPAN』の
新編集長にそれに耐えられるだけの精神力が
はたしてあるかどうかを、とても心配している。

広島の市長には発言するだけの精神力がおそらく
なかったのであろう。だからと言ってとうていあの
発言を許すことはできない。

私たちはあらゆることを、覚悟して、それでも
未来を生きるものたちのために命がけで声を
挙げていかなければならないのである。」





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