[CML 032928] 西側メディアと日本のメディアの真実を歪めたプロパガンダ-がいかに世界の平和を損ねているか――英エコノミスト誌の「ロシアとMH17便と西側:嘘の網」という記事のうそ
higashimoto takashi
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
2014年 8月 1日 (金) 22:05:04 JST
どのような国際的な暗部のパワー・ポリティックス、あるいはインテリジェンス(諜報活動)の網が張り巡らされているのかは私は知
りません。しかし、ここまで西側メディアはアメリカという「帝国」に籠絡されているのか――。左記は英エコノミスト誌の「ロシアとMH
17便と西側:嘘の網(JBプレス訳)」(原題:Russia, MH17 and the West A web of
lies)という記事を読んだ後の読後感、というよりも
嫌悪感、さらにつけ加えれば悲嘆(グリーフ)です。それも、最悪の嫌悪感とグリーフ。
同記事の冒頭の書き出しはこうです。
「ウラジーミル・プーチン氏の大がかりな欺瞞は、ロシア国民と世界に重大な結果をもたらす。ソビエト共産主義が崩壊
した1991年、ロシアの人々はついに、ごく普通の西側民主主義国家の市民になるチャンスを手にしたかに見えた。だが、
ウラジーミル・プーチン大統領がロシアの歴史にもたらした悲惨な貢献は、ロシアをそれとは別の道へと導くことだった。」
2番目の見出しの冒頭の書き出しはこうです。
「プーチン氏はMH17便の悲劇をウクライナのせいにしているが、MH17便を破壊した張本人はプーチン氏だ。最高裁判
所レベルの状況証拠が指し示す結論は、親ロシア派の分離主義者が、恐らくはウクライナの軍用機と見誤って、その勢
力圏内からMH17便に向けて地対空ミサイルを発射したというものだ。」
英エコノミスト誌がMH17便の撃墜はプーチンの仕業だとここまで断言する根拠はなにか? 冒頭の書き出しに続いて以下のよう
な根拠が述べられています。
「親ロシア派の指導者たちはソーシャルメディアで撃墜について得意げに語っており、ウクライナの諜報機関に傍受され、
米国が本物として確認したメッセージで自分たちの誤りを嘆いた。」
しかし、英エコノミスト誌が挙げるこの根拠、すなわち「ウクライナの諜報機関に傍受され、米国が本物として確認したメッセージ
で自分たちの誤りを嘆いた」会話の証拠とされるユーチューブ・ビデオは、「専門家による、ビデオ中のコード分析で、ビデオが、
旅客機が撃墜される前日に制作されたことが判明している」ものです(Paul Craig
Roberts「マレーシア旅客機に何が起きたのか
?」マスコミに載らない海外記事 2014年7月21日)。
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-1e89.html
同ユーチューブ・ビデオがなんらの証拠にもならないことは、米政府も7月22日に諜報担当官に語らせるという形で「ロシアが
MH17機の撃墜に何らかの直接関与をしていたと考えられる根拠がない」「ロシアがウクライナ東部の親露勢力にミサイルを
渡して撃墜させたと考える根拠がない」と認めていることからも明らかです(「ウクライナの対露作戦としてのマレー機撃墜」田
中宇の国際ニュース解説 2014年7月28日)。
http://tanakanews.com/140728ukraine.htm
とりあえず問題の所在をはっきりさせるためにここまで書いておきます。続きは後日。
東本高志@大分
higashimoto.takashi at khaki.plala.or.jp
http://mizukith.blog91.fc2.com/
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