[CML 031012] 黙秘について 再考するの巻

大山千恵子 chieko.oyama at gmail.com
2014年 4月 26日 (土) 15:33:44 JST


*黙秘について 再考するの巻*

救援紙三月号の一面左肩の「焦点」欄に、いたく感銘を受けた。

「弁護活動をふり返って」という題名の記事。吉田哲也弁護士の黙秘に対する、ていねいな説明だ。とくに大震災以降に新たに抗議行動に立ちあがっている人々を踏まえた弾圧への分析は、重要だ。

そのうえで、次のような配慮もしている。

抜き書きすると、「すべての被弾圧者に杓子定規に黙秘を押し付けることが妥当とは思わないが(小さいお子さんがいる、病気の家族の介護をしなければ
ならない、家族を養っているのに職を失いかねない等々の事情で「一日でも早く外にでなければならない」と訴えられる場合だってあるだろう)」。

そうよ。

人質司法のなかで二泊三日プラス十日プラス十日勾留なんて、合計23日だよ。

そんな目にあったら、あっというまに職場から解雇され、57歳での再就職は絶望的だわ。

「無防備」のまま弾圧の危険に晒され続ける <http://himitsuhokyuen.wordpress.com/>
人にとっては、知恵と工夫が必要なのだ。

それは単なるスローガンではなく、実践に裏付けられたものとして示していかなければならないだろうと提案した吉田弁護士に激しく同意。

しかしながら次の救援紙四月号の同じ場所の、「3・29救援連絡センター45周年総会報告
完黙の原則を掲げて反弾圧を闘おう」という勇ましい題名には著しい違和感を持った。

総会の内容を報告したものだが、見出しの「完黙の原則を掲げて」なにそれ。

まさにスローガン的発想。

わたし、完全黙秘のジャーゴン、「完黙」って言葉が嫌なの。

黙秘で良いじゃん。

なぜ完全と偉そうに言う?

カンモクヒテンコウって革命党派が好む言葉。

ああやだ。

職業革命家ではあるまいし、そんな兵隊みたいなこと難しいよお。

ハードル高すぎる目標を掲げて、できないひとを見下すような発想。

嫌なかんじ。

実際には本文中で報告されている法政大学暴処法裁判<http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/b08574bd5a7ba75456e8f45829e7ad9e>
。

無罪確定戦士の増井真琴くんの演説は良かった。

なぜか白衣を羽織って登壇し、元気いっぱいの挨拶には大きな拍手を送りたい。

黙秘を貫いた残り四人の被告にも、おめでとうと大声で祝福したい。

みんなが団結して闘って、勝利したもんね。

だけども、それを全てのひとに強要するのは無理だよ。

みんな、それぞれ違うんだもの。

大上段に構えるのではなく、ひとりひとりを考えたうえで黙秘を薦めたい。広めたい。

念仏を唱えていても、実際に獄中で黙秘できなかったら却って落ち込んでしまうよ。

それを、どう解決するか。

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クリエイティブ・コモンズ<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%BA>
にて、転載。救援連絡センター <http://www.toben.or.jp/message/libra/pdf/2007_6/p14_15.pdf>
発行「救援」紙の、2面の連載コラムより。


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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


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