[CML 030905] IK改憲重要情報(52)

河内 謙策 kenkawauchi at nifty.com
2014年 4月 19日 (土) 12:28:15 JST


IK改憲重要情報(52)[2014年4月19日]



 私たちは、内外の改憲をめぐる動きと9条改憲反対運動についての情報を発信しま
す。(この情報を重複して受け取られた方は失礼をお許しください。転載・転送は自
由です。)

   

弁護士 市川守弘、弁護士 河内謙策



連絡先:〒170-0005東京都豊島区南大塚3-4-4-203 河内謙策法律事務所

(電話03-6914-3844,FAX03-6914-3884)



 弁護士アピールを支持する市民の会

 http://2010ken.la.coocan.jp/kaiken-soshi







移民・外国人労働者の大量受け入れについて



 安倍首相は、去る2月13日の衆議院予算委員会において、将来的に移民を受け入れ
るかどうかについて「わが国の将来のかたちや国民生活全体に関する問題として、国
民的議論を経たうえで多様な角度から検討していく必要がある」と答弁し、実質的に
大量移民の受け入れに前向きの姿勢を示しました。

http://sonicch.com/archives/36349399.html

(このサイトの下の方の記事を見てください。)



 これをうけて、内閣府の経済財政諮問会議が年内に報告書をまとめる予定だと言わ
れています。

自民党は、平成20年6月に「人材開国!日本型移民国家への道」という報告書をすで
にまとめており、そこでは、今後50年間に1000万人、すなわち毎年20万人の移民を受
け入れるという提言がなされています。

人口の1割を外国人が占めるようにするというのです。

http://www.kouenkai.org/ist/pdff/iminseisaku080612.pdf



日本経団連も平成20年10月に「人口減少に対応した経済社会のあり方」という提言を
発表しています。社会経済システムの維持に必要な人材の活用と確保については外国
人労働者を受け入れるしかない、というのが結論です。

http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2008/073.pdf



したがって、今度は、政府のレベルにおいて、国家意思の最終調整が行われ、大量移
民の受け入れへ大きく舵がきられる危険が強まっているのです。

しかし、日本の国民は、大量移民の受け入れに賛成していません。日本世論調査協会
が行った世論調査では、移民政策を推進すべきと回答をした人がわずか1.7%でした。

http://newskenm.blog.fc2.com/blog-entry-10383.html



それで政府は、一方で大量移民の受け入れの方向を追求しつつも、一方で外国人労働
者の入国要件の緩和の方向も追求し(特に建設労働者や介護士や看護師等)、外国人
労働者の大量受け入れ問題については、今年の6月にまとめる成長戦略に反映する方
向だといわれています。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140313/plc14031319260010-n1.htm

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140313/plc14031319180009-n1.htm

大量移民・大量外国人労働者受け入れ推進派の錦の御旗は、日本社会の少子化・高齢
化対策には「外国人」を受け入れるしかないというものです。  しかし、最近の
「ベビーシッター」騒ぎに見られるように、日本の社会は、子供を安心して産んで育
てるには決して十分ではありません。その改善を十分にしないで、移民や外国人労働
者の受け入れ推進に向かうということは本末転倒ではないでしょうか。高齢化につい
ても同じです。高齢になっても働きたいという人は一杯います。しかし、日本の企業
は、高齢者にはきわめて冷たいのです。日本の社会は、高齢者の経験とエネルギーを
十分に活用していないのです。

 また推進派の論調は、外国人や外国人労働者を、自分たちに都合の良い「物」とし
か見ていないのではないか、という疑問があります。外国人も人間ですから「有期」
で日本に入国しても、もっと滞在したいという要求が出てきたときには、抑えること
が困難です。また外国人も人間ですから、こどもやこどもの教育の問題も出てきま
す。自分たちの都合からしか見ていない、と言わざるをえません。

 推進派の人々は、外国人労働者や移民の問題で、うまくいっている先進国はどこに
もないという世界の現実を無視しています。イギリスもフランスもドイツもオランダ
も北欧諸国もアメリカも失敗したのです。ヨーロッパからは、ネオナチがまたまた活
発化しているというニュースが流れてきていますが、ネオナチの「得意分野」が移民
問題だということは、公知の事実です。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40382?pd=all



私(河内)は、大量移民や大量外国人労働者の受け入れは、労働者の労働条件切り下
げ、失業の増大につながる可能性が大きいので反対です。また、大量移民や大量外国
人労働者の受け入れは、日本社会の一体性と伝統の破壊につながるので反対です。

 私は、1990年代に、日本の社会の問題点は日本社会の同質性だ、様々な民族や文化
が社会において共存していくのは望ましい方向だから、日本に移民や外国人労働者が
入ってくるのは結構なことだと考えていました。いわゆるマルチカルチュラリズムの
考えが正しいと思っていたのです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9A%E6%96%87%E5%8C%96%E4%B8%BB%E7%BE%A9



しかし、その議論は机上の空論でした。

人間の文化や民族性というものは長い歴史により形成されてきたもので、それがすぐ
に変わるというのは空想でした。

もう一つは、この議論では、その社会に新たにはいってくる民族の問題性がどうしも
甘くなってしまうのです。これは中国問題で痛感しました。

「中華民族」は、今や世界のきらわれ者になっていますが、日本人とは異質な民族で
あることを私は痛感しています。たとえば嘘の問題があります。中国人は嘘をつくこ
とは生きていくうえでの手段だと考えていますから、嘘を嫌う日本民族と一緒の社会
を形成していくことは難しいのです。したがって、最終的には、日本人社会の方も嘘
が平気の社会になり、日本人の伝統が破壊されます。

このように各民族の特質を言うと、すぐ、差別だ、と言う人がいますが、それは、差
別ということが事実の確定の上に立った評価・行動の問題であること、事実の比較を
「差別」だといって禁じると、事実自体の分析ができなくなることを考えない単純思
考だと言わざるをえません。リアリズムより自己のイデオロギーを優先する誤った考
えだと思います。

 ドイツのメルケル首相も、イギリスのキャメロン首相もマルチカルチュラリズムは
誤りだったことを認めました。

 「日本列島は日本人だけのものではない」という鳩山元首相は、世界のマルチカル
チュラリズムの失敗を勉強していないのです。

 日本の社会と伝統は、われわれの祖先が築き上げてきたものです。それをわれわれ
の代で破壊するという傲慢が許されるはずがありません。それは福島=脱原発闘争で
問われたものと同じだと考えるのです。もちろん日本の社会や伝統には欠点もありま
す。しかし、その欠点を是正するために移民や外国人労働者に頼るのでは、日本社会
と伝統のよい点も一緒に破壊されてしまうのです。



 大量移民・大量外国人労働者の流入に反対する闘いは、既に始まっています。この
メールを読んだ方が、さまざまな所で反対の声をあげていただきたいと思います。ま
た、大量移民問題に取り組んでいる市民グループの署名に、ぜひ御協力下さい。

http://www.change.org/ja/%E5%9B%A3%E4%BD%93/%E7%A7%BB%E6%B0%91%E5%A4%9A%E6%9
6%87%E5%8C%96%E5%85%B1%E7%94%9F%E6%94%BF%E7%AD%96%E3%81%AB%E5%8F%8D%E5%AF%BE
%E3%81%99%E3%82%8B%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E6%B0%91%E3%81%AE%E4%BC%9A





大量移民・大量外国人労働者の受け入れ問題についての参考文献(私が参考になると
思ったもの)を紹介させていただきます。



*関岡英之「日本が壊れる!隠された中国人移民の急増」『正論』2014年5月号(最
近の動きを知る上での必読文献です)



*ほそかわ・かずひこのBLOG

http://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/a1d9be89fceb3b87139d0e3f5f028508



 ほそかわ・かずひこ氏の「トッドの移民論と日本の移民問題」は、大変な力作と思
います。

http://www.ab.auone-net.jp/~khosoau/opinion09i.htm



*西尾幹二『中国人に対する「労働鎖国」のすすめ』

 飛鳥新社

(世界各国の移民問題の失敗例をふくめて精緻な分析がされています)



*この問題の支配層のイデオローグは、法務省で出入国管理業務に携わってきた坂中
英徳氏のようです。氏の最近作は『日本型移民国家への道』東信堂です(私は未読で
す)。



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                   以上

 













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