[CML 030643] Re: 「絶望の裁判所」なり瀬木比呂志 すさまじきかな講談社新書

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2014年 4月 4日 (金) 15:58:57 JST


前田 朗です。
4月4日

先ほど買ってきましたが、まださわりしか読んでません。


> 
> なぜ解決策として法曹一元? 本書を読んでも分からない。
> 


これは読まなくても、私なりの意見を出せます。

法曹一元制をとれば、現状の司法官僚制の打破ができます。

日本では、司法試験合格後の統一修習(裁判官、検察官、弁護士の供給源)の一
元化ができただけで、

これは法曹一元ではありません。

法曹一元というのは、国によって差異はありますが、

司法試験合格者はすべて弁護士になり、弁護士経験者の中から裁判官を募るとい
う考え方です。

司法修習も、最高裁が恣意的に運営するのではなく、むしろ弁護士会主導でやる
べきです。

弁護士の養成、後継者育成は弁護士会が責任を持ってやるべきです。

これによって、一方で、裁判官を民衆の中から選出するという位置づけにすると
ともに、

他方で同時に、裁判官を官僚制から引き離し、弁護士から裁判官へ、そして逆に
裁判官から弁護士へという流れを作る。

もちろん、一定程度の司法行政が必要になり、司法行政に強い人材が生み出され、
司法行政による裁判官支配がなされる危険性は残りますが。

前回の司法改革の時に、学界からは法曹一元の提案がありましたが、

最高裁は法曹一元だけは絶対に拒否し、

弁護士会も責任の重大さから逃げ腰となり、

しかも、裁判員制度や法科大学院という奇妙な改革に流れました。

学界では法科大学院制度には強い反対があったのですが、

最高裁と弁護士会の結託で制度ができました。

制度ができてしまえば、各大学とも懸命になって法科大学院を作り、宣伝し、維
持しなくてはなりません。

かつて法科大学院構想を厳しく批判していた教授たちが、懸命に法科大学院の授
業をやっているという漫画的な状況です。

あとは裁判官、検察官の天下り先をつくっただけです。

法科大学院制度の制度設計が失敗であり、次々と問題を引き起こしてきたことは
報道されている通りです。

法曹一元が基礎にあれば、法科大学院はもう少しましになったと思います。











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