[CML 030603] 「賃金」は労働力を売って得る: 『ブラック企業ビジネス』ブラック士業の闇

石垣敏夫 motoei at jcom.home.ne.jp
2014年 4月 2日 (水) 10:05:10 JST


林田さん
追伸です。
充分ご承知のことでしょうが。
今の労働者は「給料は働いているからもらえる」と錯覚させられています。
「賃金は労働力を売って、得るのです」「賃金は労働力商品の売買」
「だから高く売るために労働者は団結して経営者に賃上げと労働時間の短縮を要求して 

いくのです、そこに連帯が生まれます。」
働く者の人権は闘わなければ身につきません。
過去のものと言われても生き続けている、マルクスの「賃労働と資本」を広めることが急務でしょう。

                    石垣敏夫


] 『ブラック企業ビジネス』ブラック士業の闇

今野春貴『ブラック企業ビジネス』(朝日新書、2013年)はブラック企業に違法行為・脱法行為を指南するブラック士業を取り上げた書籍である。東急ハンズ過労死などブラック企業が社会問題になっている。ブラック企業のような異常な企業が生まれた影にはブラック士業が存在する。ブラック士業は悪の弁護士や社労士を指す。テレビドラマ『ダンダリン労働基準監督官』でもブラック企業と共にブラック士業の問題を取り上げた。

ブラック士業に依頼することは依頼人のモラルも問われる。ブラック士業の最大の被害者はブラック士業のデタラメな主張に対峙しなければならない相手方である(林田力『ブラック企業・ブラック士業』「ブラック士業の最大の被害者」)。

相手がブラック士業の場合、徹底的に戦わなければならない。「法的には正しくなくとも『黙らせられれば勝ちだ』という価値観が、これらの専門家(注:ブラック士業)を貫いている」(147頁)。それ故に泣き寝入りしたらダメである。ブラック士業と戦うためには現実の中に存在する矛盾点を一つ一つ調べていかなければならない。

ブラック士業は専門家としての質も低い。「弁護士の間でも、専門家の事務所に勤務して先輩から学んだり、自ら大きな弁護団に入って研鑽を積むことで巨大な技量の格差が生じる」(162頁)。そのような経験の乏しい食い詰めた貧乏ブラック士業は紛争を泥沼化させ、依頼人にも損害を与える。本書ではブラック士業の介入によって紛争が泥沼化し、潰れてしまったブラック企業も紹介する。

本書はブラック企業を告発する著者がユニクロやワタミの代理人弁護士から警告などを受けた事実も明らかにしている。不都合な事実を隠すための言論弾圧(SLAPP訴訟)もブラック士業の特徴である。ブラック士業は都合の悪い事実を秘密にすれば人生がレベルアップするとでも思っているようである。しかし、不都合な事実であっても本当に心の平安を得るためには真実の決算をしなければならない。そのようにして初めて暗闇を恐れることを止められる。

ブラック企業は政治問題でもある。自民党代議士が『ブラック企業は国賊だ』との書籍を刊行し、日本共産党はブラック企業批判で躍進した。ブラック企業は左右を問わず批判すべきものである。ブラック士業も同じである。本書では左右を問わず批判すべきブラック士業の体質を明らかにする。

ブラック士業にはイデオロギーはなく、ブラック企業経営者の見方でもない。逆に経営者に損害を与えている。ブラック士業に依頼したばかりに倒産した企業さえある。金儲けだけの存在である。まさに社会悪である。ブラック士業は悪趣味と成り上がり者の愚かさが顕著である。
http://www.hayariki.net/cul/black.html

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林田力(『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者)
http://www.hayariki.net/
http://hayariki.zero-yen.com/ 



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