[CML 030602] 水戸巌さんの遺言 原発は直ちに廃止

大山千恵子 chieko.oyama at gmail.com
2014年 4月 2日 (水) 09:33:22 JST


*水戸巌さんの遺言 原発は直ちに廃止*

 福島第一原子力発電所の事故から三年以上経った今、問題は何も解決していない。

事故を起こした発電所を何一つ変えることができない。

それは当然だ、あまりに危険すぎるから。

だから原発内部の高レベル放射能は手付かずのまま放置されており、当然その帰結として大量の放射能が毎日、この今も放出されている。

チェルノブイリ事故では数十日で冷温停止できたのと比べ、福島の原子炉は今でも高熱を出し続ける高レベル燃料と廃棄物を冷やさなければ爆発してしまうので毎日何百トンもの水を注入、地下水と混ざったものが、海洋に大量に放出され、環境を破壊し続けている。

海には魚が棲むが、魚も汚染され、汚染された魚が放射能を生体濃縮し、ヒトの口に入るころには、どれほどの放射能が含まれているのかわからない有り様だ。

この放射能は自然界に存在する放射能とは決定的に違う。人体内の筋肉や骨を構成する物質として体内に留まり、体内を被曝し続け、癌などを引き起こす。

* *
そんな毎日を送っているところに、わが救援連絡センターの設立者、故・水戸巌さんの著作・講演集『原発は滅びゆく恐竜である』(緑風出版)が今年三月に出版された。

一気に読み終え、驚きを隠せない。

三十年以上前の著作・講演にもかかわらず、今も通用する内容だからだ。

原発は当時のテクノロジーで建設・運転されてきたわけだし、そのテクノロジーもほとんど進歩していないわけだから当然そうなるということになるが、水戸さんが何よりも正確さを心がけて著作・講演に臨んだことがよくわかる。

さらに驚くのは、あたかも福島原発の事故を予見していることだ。まさに衝撃的といえる。

 * *

本書にはいま再稼働反対運動の最前線で活躍する小出裕章さんが「まえがき」を執筆、これは極めて適切なガイダンスとして参考になる。

また巻末の水戸巌さんの妻・水戸喜世子さんの特別寄稿「水戸巌と息子たち」も心を打つ。

 * *

小出裕章さんのまえがきから、とりわけ印象的な指摘、「第1章の『原子力発電に関する十七の質問と回答』では、原子力が持つ本質的な問題を簡潔
にして、必要十分に書ききっている。三十年も前にこれだけのことを書くことができる水戸さんという人がいてくれたことをありがたく思う」、と解説する。

これはとりもなおさず、現在でも十分通用する内容であると示す重要な指摘である。

 * *

本書を読むことで、原発の危険性が理解できることはもとより、いま福島第一原発で何が起きているかが見えてくるはずだ。

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以上、転載。
クリエイティブ・コモンズ<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%BA>
の了承を得て、転載。救援連絡センター<http://www.toben.or.jp/message/libra/pdf/2007_6/p14_15.pdf>
発行「救援」紙の、2面の連載コラムより。

故・*水戸巌*・救援連絡センター初代代表の最新刊「*原発は滅びゆく恐竜である水戸巌著作・講演集
<http://www.ryokufu.com/isbn978-4-8461-1403-9n.html>*」
緑風出版<http://www.ryokufu.com/top.html>・刊。


*QCでも取扱中*。2,800円。*あくらつ消費税無し*だよん。

買ってね。

---------------- 目 次 ------------------------------

まえがき 小出裕章

 反原発入門
17の質問にこたえる 原子力発電はどうしてダメなのか
原発はいらない

 スリーマイル島とチェルノブイリの原発事故から何を学ぶか
働かない安全装置! スリーマイル島事故と日本の原発
TMI原発事故とBWR
チェルノブイリ原発事故の汚染規模
チェルノブイリで一体何が起こったのか
チェルノブイリ事故の衝撃 日本の原発も危険である
もし東海原発が暴走したら……

 原子力──その闘いのための論理
原子力発電所──この巨大なる潜在的危険性
原子力におけるエネルギーの諸問題
原子力発電は永久の負債だ
原発は原水爆時代と工業文明礼讃時代の終末を飾る恐竜である
原子力──その闘いのための論理
原子力船むつの「物理の次元」と「社会心理の次元」
 東海原発裁判講演記録
原発はこんなに危険だ
原発の事故解析と災害評価
チェルノブイリ原発事故と東海

あとがき 後藤政志

水戸巌に捧ぐ(1) 最も謙虚で、最も勇敢な人 武谷三男
水戸巌に捧ぐ(2) 水戸さんと私 久米三四郎
水戸巌に捧ぐ(3) 最後の思い出 高木仁三郎
水戸巌に捧ぐ(4) 水戸さんと学術会議闘争 菅井益郎
水戸巌に捧ぐ(5) オリオンは闘う 小泉好延
水戸巌に捧ぐ(6) 水戸さん、わたしは本当に悲しいよ 中山千夏
水戸巌に捧ぐ(7) 水戸様 追悼します 槌田 敦

特別寄稿
「原発は滅びゆく恐竜である」発刊に寄せて
─水戸巌と息子たち─ 水戸喜世子

http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/53866a28b0145d9c30b0959bd570d65a



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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


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