[CML 026794] なくせ婚外子差別! 最高裁やっと一歩だ

大山千恵子 chieko.oyama at gmail.com
2013年 9月 27日 (金) 09:24:38 JST


なくせ婚外子差別! 最高裁やっと一歩だ

9月4日、最高裁は115年前に制定された民法の規定を違憲とする真っ当な決定を出した。これで、やっと婚外子差別をなくす環境が整った。

婚外子の相続分を法律婚の子の半分とする民法の規定は、法の下の平等を定めた憲法に違反し無効だとする決定だ。しかも裁判官十四人全員一致だ。なぜ十五人じゃないかというと、一人は法務省だったので審理から外れたから。最高裁は「家族に対する国民意識が多様化し、海外で差別撤廃が大勢となっている」と決定理由を述べたが、おやおや、海外の趨勢に左右されるのかい?

親が結婚してない子ども。婚外子、非嫡出子とも呼ばれる。英語だとラブ・チャイルドという素敵な名前。これは自身が婚姻届をだしてない福島瑞穂弁護士が使っていた言葉だ。「親が法律婚をしていないから、子供のあなたが責任をとりなさい」というのは本当におかしいし酷すぎる。半人前と烙印を押されたようなものだ。生まれた時から法律で差別されたら、その後も悪循環は続くじゃないの。絶対おかしいのに変えられなかった、この国。国連が何度も勧告してきたこともあって、ようやく揺り動かされた。

産経新聞は「不倫を助長することにも」というふざけた見出しで報道したが、事実婚イコール不倫なわけじゃない。いろんな事情があるんだ。多様性を認めなさいよ。沖縄タイムスは、「婚外子の相続差別『違憲』は当然の判断だ」。さらに福井新聞は、「婚外子相続差別
違憲 まだ続く法の下の不平等」と踏み込んだ見出しとなっている。

最近では、フィギュアスケートの名花である安藤 美姫選手が婚姻外の子どもを産んだことで、非難ごうごうだった。あれも、へんだよね。紙切れ一枚で、おお騒ぎ。

婚外子についてはこの間いろんな動きがあった。住民票の差別的記載は、95年から「子」に統一。国籍取得制限は、08年に違憲とされた。フィリピン人女性の子どもを認知しても、結婚していないと日本国籍を取れないのはおかしいとの判断。婚外子が子どもの過半数を超えているスウェーデンやフランスでは、婚外子差別はほとんどなくなっている。

この勢いで、ほかの婚外子差別の処遇も直さなければ、ね。例えば死別や離婚した母親には税制上の優遇措置が提供されるが、未婚の母には適用されないなどがある。

さらには、夫婦別姓や同性婚。女に限って離婚後半年結婚ができない待婚期間も変えていこう。

◇参考リンク
産經新聞: 婚外子格差違憲判断 「不倫を助長することにも」
<http://sankei.jp.msn.com/life/news/130913/trd13091313570015-n1.htm>沖縄タイムス:
社説[婚外子の相続差別]「違憲」は当然の判断だ<http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-09-05_53704>
福井新聞: 論説: 婚外子相続差別、違憲
まだ続く法の下の不平等<http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/editorial/45362.html>
日弁連: 婚外子の法定相続分についての最高裁判所違憲決定を受けて家族法における差別的規定の改正を求める会長声明<http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2013/130904.html>
弁護士作花知志のブログ: 非嫡出子(婚外子)相続分違憲判断と女性の再婚禁止期間違憲訴訟<http://ameblo.jp/spacelaw/entry-11609252598.html>
毎日新聞: 婚外子:民法の相続差別は「違憲」…最高裁大法廷<http://mainichi.jp/select/news/20130904k0000e040250000c.html>
北海道新聞: [社説]婚外子の相続
問われる政治の不作為<http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/489798.html>
BLOGOS: 最所義一弁護士: 婚外子相続差別最高裁違憲決定 <http://blogos.com/article/69713/>

http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama/e/81ad84771252674857a1d80105743fbf
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大山千恵子
ブログ 「千恵子@詠む...」 毎日更新http://blog.goo.ne.jp/chieko_oyama


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