[CML 026685] 公開処刑、中華人民共和国と朝鮮民主主義銀民共和国で

BARA harumi-s at mars.dti.ne.jp
2013年 9月 22日 (日) 10:19:42 JST


新聞記事・
朝日新聞・
9月22日
http://digital.asahi.com/articles/TKY201309210610.html?ref=comkiji_redirect&ref=reca
公開処刑、中国なお 畑に到着後、わずか1分/やじ馬大勢、笑い声も

 【岑鞏県〈中国・貴州省〉=奥寺淳】「畑で死刑執行とは、信じられない」

 取材を始めたのは、中国のメディア関係者からの1本のメールからだった。
教えてもらった中国の動画閲覧サイトを見ると、「死刑囚の銃殺シーンを
見物する村民」と題する映像が投稿されていた。
しかし、場所や日時に関する情報はない。中国メディアもいっさい報じていなかった。 


 サイトに書き込まれた数百件の書き込みや別の角度から撮影した動画
などを調べると、貴州省の東部で起きた事件に突き当たった。
地元の幹部や司法当局者らに電話で確認すると、昨年9月、畑の中で
死刑が執行されたという。

 1960年代から70年代の文化大革命時代を思い起こさせるような公開
処刑が、今も行われているのだろうか。早速、現場へ向かった。

■やじ馬が囲む畑で

 同省東部の岑鞏(ツェンコン)県。
山あいの集落には、棚田やトウモロコシ畑が広がる。
公開処刑のことを村人に尋ねると、誰もが知っていた。
川のほとりの畑が現場だという。
そこへ行くと、執行場所の目の前に住む王堂軍さん(61)が昨年9月の
よく晴れた日のことを語り始めた。「銃殺刑があると当日の朝に聞かされ、
うわさが広まって村人が大勢詰めかけたんだ」

 小さなれんが工場の目の前。死刑が執行された畑の脇には、木片や
ブリキ、空き缶、ぼろ布などが散らばっていた。

 サイトに投稿された動画には、畑を見下ろす丘の上や民家の屋上で、
労働者や日傘を差した女性、子連れの母親らが死刑の執行を見物
する姿が映る。そこに「司法」と書かれた車両十数台がサイレンを鳴ら
して現れ、生い茂った雑草の脇に停車した。

 地元の司法当局によると、この日に処刑されたのは同県力元村出身の
潘岩龍死刑囚(当時27)。
2010年に妻の愛人の男ら3人を殺したとして、その後に死刑判決が確定した。

 潘死刑囚は制服姿の執行人5人に導かれ、雑草を縫って畑へ進む。
執行人はあぜ道のほとりを指さし、ひざまずけと命じた。
2秒後。「パン」という乾いた銃声が響いた。
丘の上の見物人からは、「もう終わり?」と笑い声も。
畑に到着後、1分余りの出来事だ。

 死刑囚の知人たちは、執行人たちが遺体をその場に残したまま
立ち去ったと話す。
親族が引き取りに来るまで、遺体は畑の脇に放置されたという。

 力元村の潘祝清副村長(58)によると、当局から「死刑執行」の連絡が
あったのは当日の午前7時だった。執行時刻は午後3時。
すぐに徒歩約3分の潘死刑囚の家へ急いだが、両親や兄弟は出稼ぎに
行って不在で、おばや近所の知人が刑務所まで面会に行った。

 近所の潘詩超さん(45)は「両親は間に合わないから、自分たちが
代わりに来たと伝えるのがやっとだった」と語る。
刑務所の施設の壁に開けられた小さな穴に向かって、一方的に
話しかけたという。
すぐに潘死刑囚は当局のワゴン車に乗せられ、執行場所の畑へ向かった。

 「この地域では、昔から同じように公開処刑が行われてきた」。
潘副村長は約30年前、強姦犯が処刑されたことを思い出す。
同村で暮らす主婦(22)は10年余り前、近くの河原で2人が銃殺
されるのを見に行った記憶がある。
「政府は死刑執行の場所をその都度、適当に決めているのだろう。
いい加減なもんだ」

 村人にも、死刑が公開されたことへの抵抗感は感じられない。
潘死刑囚の祖母、張玉梅さん(81)は生前の孫に会えなかったことを
悔やみつつ語った。「公開されたこと自体は、面目を失うことではない」

 動画は21日も、サイトに残っていた。

■見せしめ意識、残る農村

 中国政法大学の仝宗錦(トンツォンチン)副教授は「80年代ごろ
まで、公開処刑はごく普通にあった」と指摘する。
中国では60~70年代の文化大革命の名残もあり、「公開裁判」の
名の下に容疑者をさらし者にするといった風習が続いた。
仝副教授は「大衆への見せしめにして、潜在的な犯罪者を震え上がら
せるためだった」という。

 しかし、最高人民法院(最高裁)が86年に死刑囚の見せしめ
禁止を通知。
90年代には、北京や上海などの大都市を中心に公開処刑は姿を
消したとされる。
今回投稿された動画にも、ネット上では「死刑囚にも尊厳はある
はずだ」と批判的な声が数多く寄せられた。

 中国では死刑の手段は薬物注射か銃殺と定められているが、
執行場所などについて明確な規定がない。
また、地域によって教育水準や住民の意識に差もあり、中国
社会科学院刑法研究室の劉仁文主任は「発展の遅れた地域では
法治、民主、人権という点で裁判官や検察官、住民に至るまで
昔ながらの意識が変わっていない」と話す。
農村には死刑の執行施設が整っておらず、安易な屋外執行が
続いている所もあるようだ。

 一方、中国政府は死刑執行の件数を減らす方針を打ち出している。
11年に、密輸や文化財盗掘など暴力を伴わない経済的な13の犯罪
への死刑適用を廃止した。
死刑囚の見せしめを禁じるだけでなく、「中国の司法制度には多くの
欠陥があり、死刑判断で過ちを犯す可能性が高い」(北京大学の
賀衛方教授)と死刑制度の廃止を求める声もある。

 ただ、中国では死刑執行数は「国家機密」とされ、公開されていない。
中国の人権状況を監視する米国の民間組織「対話基金」の推計に
よると、12年の死刑執行数は約3千件。
毎年1万人以上とされた90年代より減ったものの、国際人権団体ア
ムネスティ・インターナショナルが12年に執行数を確認した世界
20カ国・地域の合計682人と比べても、なお桁違いに多い。

 劉主任は、現状で死刑廃止は現実的でないとしながら、「せめて
執行は大衆の目に触れない配慮をするよう党中央が指導し、人道的な
見地からも苦痛の少ない薬物注射による執行に統一すべきだ」と強調する。

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新聞記事・
朝日新聞・
9月21日

9人処刑、正恩夫人の醜聞隠し 「彼女も昔は同じように…」ポルノ
制作の楽団員ら銃殺(公開処刑)
http://digital.asahi.com/articles/TKY201309200660.html?ref=pcviewer

北朝鮮で8月、金正恩(キムジョンウン)第1書記の夫人、李雪主
(リソルチュ)氏の不祥事が持ち上がり、事実を隠蔽するために
関係者の公開処刑が行われた。
李氏がかつて在籍した銀河水(ウナス)管弦楽団は解散したという。
日韓両政府も事実関係を確認した模様だ。

 最近脱北した北朝鮮高官が明らかにした。不祥事の発端は、銀河水
管弦楽団と旺載山(ワンジェサン)芸術団の団員9人が、自らが出演する
ポルノを制作した事件。
警察にあたる人民保安部が9人の会話を盗聴し、「李雪主も昔は、自分
たちと同じように遊んでいた」という会話を傍受したという。

 正恩氏は李氏に関係する醜聞が外部に漏れることを懸念。
8月17日に9人を逮捕した後、裁判にかけずに3日後の20日、平壌市の
外れにある姜健軍官学校の練兵場で、軍や党の高位幹部や楽団関係者が
立ち会うなか、9人を銃殺した。

 9人の家族らは政治犯収容所に送られ、両楽団は解散した。
正恩氏が6月4日に下した、わいせつ物の閲覧禁止に関する指示がこの
事件の発端になったという。
両楽団は、故金正日(キムジョンイル)総書記の指示で作られ、主に北朝鮮
高位関係者が集まる会合などで演奏活動を続けていたとされる。

 両楽団は8月上旬ごろから、北朝鮮の公式メディアに登場していない。
北朝鮮が海外にサーバーを置いて運営するビデオ会社でも、両楽団の
音楽がダウンロードできなくなっている。

 李氏は銀河水管弦楽団の歌手として活躍した後、2012年6月に正恩氏と
正式に結婚。
元米バスケットボール選手のデニス・ロッドマン氏が今月訪朝した際、
「ジュエ」と名乗る正恩氏の娘を抱いたことを明らかにしている。

 (機動特派員・牧野愛博)




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