RE: [CML 026484] Re: 五輪招致と性の政治

熊田一雄 k-kumata at y3.dion.ne.jp
2013年 9月 12日 (木) 00:54:14 JST


      「おもてなし」。滝川クリステルによる五輪招致プレゼンテーションには、オリエンタリズムとセクシズムが露骨に見られ
      ました。

      仏語にて/日本の美女が/お・も・て・な・し

      滝川は/ゲイシャみたいに/暮らしてる

実は私もそう思っているものですから共感はするのですが、「オリエンタリズムとセクシズム」、また、「滝川は/ゲイシャみたいに
/暮らしてる」とは具体的にはどういうことでしょう? よろしければ熊田さんのご私見をお聞かせください。

 ポストコロニアリズムの古典であるフランツ・ファノンの「黒い肌、白い仮面」をもじっていえば、滝川さんは、「黄色い肌、白い仮面」の女性だということです。正確には彼女は日仏のハーフですが、そのことは、IOC委員の多数派である白人(男性)にアピールするためには「純血日本人」であった場合よりも有利に働いたと思います。また、サイードの「オリエンタリズム」が論じるように、西洋人は自分たちを男性に、東洋人を女性になぞらえ、前者を後者の優位に位置づける傾向があります。「おもてなし」を強調することは、「エキゾチックな東洋の女性的文化の魅力」を強調することとして、白人(男性)の無意識の自民族優越主義(および男性中心主義)にアピールしたと思います。
 後半の句は、最初はオリエンタリズム(西洋人による東洋表象)を皮肉って「フジヤマで/ゲイシャみたいに/暮らしてる」として、「クリスタル」と「暮らしてる」を掛けたのですが、わかりにくいかと思い、「フジヤマで」を「滝川は」に代えただけのことです。

熊田一雄


CML メーリングリストの案内