[CML 026474] Re: Avaaz署名 - シリア紛争解決に向けて

OHTA, Mitsumasa otasa at nifty.com
2013年 9月 11日 (水) 19:30:49 JST


泥さん

化学兵器攻撃の首謀者について結論じみたことを今の段階で言えるだけの根拠はありません。メディアに対して真相究明を迫るのが現在の運動側の役割であって、推測であっても軽軽に結論を言わないことです。

アサド側だけによる攻撃であることを強調する意義は、今の段階ではまったくありません。きつい言い方ですが、そのような意見開陳は爆撃を受けるシリア人を前に傍観者的です。米国による軍事介入の後押しになることを想像してもらいたいと思います。

これが地中海で任務に就いているUSS Stout (DDG-55)による過去の「オデッセイの夜明け作戦」でのトマホークの発射シーンです。

http://goo.gl/mkW1N3  

化学兵器攻撃の経緯ですが、2012年6月10付RTは既に、DamPressの報道として、シリア反政府軍がリビアから化学兵器を入手し、一般市民に対して使用する計画があることを伝えています。

http://goo.gl/8KzJ8D

シリアやロシア側の主張ですが、以下の経緯も押さえておくべきでしょう。

シリア・アレッポ近くのカーン・アル・アサルで3月19日に起こった化学兵器攻撃(1)ロシア外務省が分析結果を公表(7月に続く)。破裂弾はバッシャール・アル・ナスル旅団製造のミサイルに似て、シリア軍の標準砲弾とは異なる。9月5日付RT http://goo.gl/3ycZcu

シリアのカーン・アル・アサル化学兵器攻撃(2)炸薬は標準化学弾で使用されないRDX。土と砲弾は産業的に合成されたのでないサリンと、第二次大戦中に西洋諸国が化学兵器の製造に使用したフルオロリン酸ジイソプロピルを含む。9月5日付RT http://goo.gl/3ycZcu

シリアのカーン・アル・アサル化学兵器攻撃(3)ロシア外務省は、8月の「化学兵器攻撃」の報告で特定の国が採用している「欠陥のある選択的(差別的)手法」を批判している。9月5日付RT http://goo.gl/3ycZcu

シリアのジョバル化学兵器攻撃(1)国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、シリア軍がダマスカス郊外ジョバルで反政府軍から化学兵器攻撃を受けた。8月24日付RT。http://goo.gl/eCRWBv

シリアのジョバル化学兵器攻撃(2)政府軍は解毒剤(「The Qatari-German Company for Pharmaceutical Industries」の表記)や防毒マスク、KSA(サウジアラビア)製の表記の物質を発見。窒息症状を示す兵士がいた。

シリア化学兵器攻撃はゴウタの8月21だけでない(1)8月22、24、25日にもジョバル、サフナヤ、アル・バハリヤでシリア軍に対して毒ガス攻撃があったので、シリアの国連大使は8月28日、国連に調査を要求。8月30日付RT http://goo.gl/KexI1y

シリア化学兵器攻撃はゴウタの8月21だけでない(2)3月19日のカーン・アル・アサルでの化学兵器攻撃で国連に首謀者追及を要求したが、米英仏は反対し、安保理に決議案を提出しなかった。8月30日付RT http://goo.gl/KexI1y

8月21ゴウタ化学兵器攻撃の過剰宣伝は他の攻撃を隠ぺい(1)シリア外務省はダマスカス郊外ゴウタの攻撃を過剰宣伝することは、8月22、24、25日のシリア軍に対する毒ガス攻撃を隠ぺいする試みであることが明白だと述べた。9月5日付RT http://goo.gl/3ycZcu

8月21ゴウタ化学兵器攻撃の過剰宣伝は他の攻撃を隠ぺい(2)国連事務総長は9月3日、国連調査団がシリアに戻り、21日のゴウタ攻撃以外の化学兵器攻撃疑惑の幾つかについて調査すると語った。9月5日付RT http://goo.gl/3ycZcu


米国の「限定的」「懲罰的」「政権転覆が目的ではない」という主張は意味がありません。8月29日付ガーディアンによれば、シリアのジハード集団(Ahrar Alsham Islamic Brigade)は当然にも、西側による空爆をアサド軍に対する攻撃に利用すると語っています。

Syrian rebels plan wave of attacks during western strikes | World news | The Guardian
http://www.theguardian.com/world/2013/aug/29/syrian-jihadi-fighters-attacks


太田光征

(2013/09/11 18:08), 泥憲和 wrote:
> 前田さん
> 
>  こんにちは。
>  疑問提示、有り難うございます。
> 
>> 第1に、仮に「シリア問題」に限定してみたとしても、「シリアによる化学攻撃」
> には多大の疑問が提示されています。
> 
>  反政府側の仕業であるという情報もあり、ここは精査が必要ですが、問題の大規模攻撃については、政府側の犯行とみなす充分な理由があります。
> 
>  化学兵器を搭載したと思われる特殊な形状のロケット弾を発射する映像がyoutubeに上がっています。
> http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=y6CZtF6pGvQ
> 元サイト
> http://rogueadventurer.com/2013/08/29/alleged-cw-munitions-in-syria-fired-from-iranian-falaq-2-type-launchers/
> 
>  映像はシリア反政府勢力が遠距離から望遠レンズで撮影したという触れ込みです。
>  兵士が着用している赤ベレー帽はシリア共和国防衛隊の制服ですが、反政府側が偽装することもできるので、ロケット弾を発射したのが政府軍なのか反政府軍なのか、服装だけで判断するのは困難です。
>  しかし反政府勢力がこれほどの重火器を装備できるのかと考えると、それは極めてありにくいだろうと思います。
>  発射装置はイラン製ファラック2だと指摘されています。
>  そういった兵器を入手できるのは政府軍だけではないでしょうか。
> 
>  どちらが使用したにせよ、限定的空爆で事態を改善できる見込みはないと思うので、空爆には反対です。
>  
>> さらに、地中海にいる米海軍スタウトがノーフォーク基地から出動したのは「化学攻撃」よりも8日前という情報も流れています。
> 
>  8月の化学攻撃よりもはるか以前に、米国は武力攻撃の準備を公言していました。
>  ですので不思議な動きではありません。
>  経過を振り返りましょう。
> 
>  昨年12月、シリア政府が地方都市ハムザで化学兵器を使用したのではないかと疑われ、
> オバマ大統領が武力行使に触れたので、衝撃が走りました。
>  今年3月、カーン・アル・アサルで再び化学兵器が使用されました。
>  これに対して米国が軍事介入を強く示唆したので、
> ロシアが「化学兵器使用はデマ」だと言って米国を牽制しました。
>  今年4月 米国防総省が、
> シリアへの軍事介入に向けた態勢整備を強化していることをCNNにリークしました。
>  この頃にはすでに海軍の艦艇配備計画は完成していたと思われます。
>  こうした経緯があるのだから、大規模化学攻撃の8日前に艦隊が動いていたのはあまりに当然です。
> 
>  大きな動きとしては、米国の中東政策があるでしょうが、一つ一つの事象の全部が米国の内部要因と考えるのは誤りだと思います。
>  イランの中東戦略、ロシアの中東戦略、周辺国の対隣国戦略、
> アルカイダの戦略や中小イスラムグループの戦略など、
> 米国にコントロールできない複合要素が、
> 複雑に絡み合って動いているのだと思いますが。
> ----- Original Message ----- From: <maeda at zokei.ac.jp>
> To: "市民のML" <cml at list.jca.apc.org>
> Sent: Wednesday, September 11, 2013 4:38 PM
> Subject: [CML 026467] Re: Avaaz署名 - シリア紛争解決に向けて
> 
> 
>> 前田 朗です。
>> 9月11日
>>
>> 泥さん
>>
>> ご苦労様です。
>>
>> 基本的な点で、泥さんのご認識が理解できないので、若干コメントです。
>>
>>
>>> シリアに対する米国の武力攻撃は、化学攻撃に対する懲罰です。
>>
>>
>> なぜこのような断定がなされているのかがわかりません。
>>
>> 第1に、仮に「シリア問題」に限定してみたとしても、「シリアによる化学攻撃」
>> には多大の疑問が提示されています。
>>
>> さらに、地中海にいる米海軍スタウトがノーフォーク基地から出動したのは「化
>> 学攻撃」よりも8日前という情報も流れています。
>>
>> ここから「陰謀論」を展開する人もいます。「陰謀論」を採用しなくても、少な
>> くとも泥さんの認識には疑問があると言えます。
>>
>> 第2に、「シリア問題」に限定するのではなく、事態は「アメリカの世界戦略
>> (中東戦略)」によって左右されていることが明白です。
>>
>> アフガニスタン、イラク、アルジェリア等と続いてきた動乱をどのように見るか
>> が問われています。もちろん、人によりさまざまな見方がありますが、泥さんは
>> この点に言及することなく「シリア問題」に特化しています。
>>
>> アメリカの軍事行動が「対外要因によって規定される」という前提は常識に反し
>> ます。90年代からのアメリカの軍事行動は、基本的にアメリカの「内部要因に
>> よって駆動されてきた」とみるのが正当でしょう。
>>
>> シリアの「化学攻撃」は事実であろうとなかろうとどうでもいいことで、軍事行
>> 動先にありきの論法をすでにケリーたちは明らかにしていると言えます。
>>
>> 以上の点で、泥さんの認識には多大の疑問を感じます。
>>
>> 以下の諸点も大いに疑問ですが、省略。
>>
>>
>>
>>>  アサド政権を打倒する目的はありません。
>>>  内戦の行方を左右するほどの打撃をシリア軍に与えるものでもありません。
>>>  だから武力攻撃があろうがなかろうが、アサド政権の残虐な戦争は続きます。
>>>  一部のイスラムジハードゲリラの虐殺や、混乱に乗じたギャングの跳梁もま
>> た。
>>>  そしてシリア国民は殺され奪われ続けます。
>>>
>>>  肝心なのは内戦を終息させることです。
>>>  百万人にも及ぶ難民が安全に故郷に帰ることができればもっといい。
>>>  国内に和解がもたらされれば言うこと無しです。
>>>  しかしシリア国民のために私たちが出来ることは限られています。
>>>  この署名は、私たちに出来る数少ない平和のための手段だと思います。
>>>  まだおすみでない方は是非ご協力を。
>>>  現在、88万人近くになっています。
>>>
>>>
>>> http://www.avaaz.org/jp/solution_for_syria_loc/?bxzodab
>>>
>>> ----- Original Message ----- From: "OHTA, Mitsumasa"
>>> <otasa at nifty.com>
>>> To: "OHTA, Mitsumasa"
>>> <otasa at nifty.com>
>>> Sent: Wednesday, September 11,
>>> 2013 10:27 AM
>>> Subject: [CML 026460] Avaaz署名
>>>  - シリア紛争解決に向けて
>>>
>>>
>>> > Avaaz署名 - シリア紛争解決に向けて、「米軍による軍事攻撃」か「何もし
>> ない」かの二者択一ではない! http://goo.gl/NwLDuk   昨年
>>> > NYTも紹介した両軍の蛮行 http://goo.gl/pWXlZU
>>> >  http://goo.gl/xqz6Ft
>>> >
>>> > 太田光征
>>> >
>>> >
>>>
>>>
>>
>>
>>
> 
> 


CML メーリングリストの案内