[CML 026358] Re: 本当の敵はアメリカ国内にいた!

BARA harumi-s at mars.dti.ne.jp
2013年 9月 6日 (金) 12:10:32 JST


泥さん
これでどうでしょう。

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わずかでもシリア情勢に関心があり、多少の記憶力があるなら、こんな分析に同意できるはずがありません。

松元さんも思い出してください、ちょっとこれまでの経過を振り返ってみましょう。
 シリア政府が化学兵器を使用したのではないかと最初に疑われたのは、今年8月ではなく、昨年12月でした。
 地方都市ハムザで使われたらしいといわれましたが、反政府側のプロパガンダである可能性も疑われていました。
 今年3月、北部の要衝アレッポの近く、カーン・アル・アサルで再び化学兵器が使用されました。
 これに対して米国が軍事介入を示唆したので、ロシアが「化学兵器使用はデマ」だと言って米国を牽制しました。
 しかし軍事介入の準備は着々とすすめられており、米国防総省がシリアへの軍事介入に向けた態勢整備を強化していることをCNNにリークしたのは4月でした。
 この頃にはすでに海軍の艦艇配備計画は完成していたと思われます。
 こうした経緯があるのだから、8月21日より以前に艦隊が動いていたのはあまりに当然です。
 こんなことを陰謀めいた話に仕立てる人がいるとは思いもしませんでした。
 またそれを簡単に信じる人がいるとも思いませんでした。
 びっくりしたなあというのが、私の感想です。
 こういった裏話などデッチ上げなくても、シリアに対する軍事攻撃に反対することは充分に可能です。
 私たちは変なプロパガンダやおかしな情報に惑わされないリテラシーを身につけたいものだと思います。
 さて、ここからは読まなくてもいいです。
 どうしてカーン・アル・アサルで化学兵器が使用されたのか、その理由です。
 裏情報や裏読みではなく、報道されたことをおっかけていれば、この程度のことはわかるという話です。
 ここはアレッポと西部港湾地帯を結ぶ幹線道路上にある町です。
 カーン・アル・アサルを奪われると、アレッポへの補給が出来なくなります。
 アレッポはアレッポ国際空港とメナグ空軍基地のある町で、ここを奪われると、首都に迫る反政府軍への増援が容易になるので、政府軍にとっては死活的な場所です。
 ここに反政府軍が攻勢をかけていたのです。
 12月には自由シリア軍がアレッポ郊外のメナグ空軍基地を占拠しています。
 政府軍は劣勢でした。
 形勢を逆転させるためにシリア軍が化学兵器を使用したのではないかという推測は、充分な説得力を持っています。
 事実、反政府軍の攻勢は一時的に力を失います。
 現在の状況ですが、自由シリア軍がアレッポ周辺で活動を「復活させている」と声明を出した7月末、カーン・アル・アサルを政府軍から奪い、アレッポに続く補給道路を遮断し、アレッポは孤立しました。
 8月に入ると、自由シリア軍はアレッポ国際空港付近の政府軍基地へ砲撃を始めていました。
 このような状況下で、8月21日に、36カ所にも及ぶ化学兵器攻撃が実施されたのです。 

 政府軍の仕業であるという状況証拠はたっぷりあります。
 その意味では、米国の分析に異論はありません。
 しかし、軍事介入は事態を更に複雑にするだけだと思います。
 自国民に対して残虐な化学攻撃をするシリア政府にはもう統治資格がありませんが、それを決めるのは米国ではなくて国連総会だと思います。 



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